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Yamareco

記録ID: 153731
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬岳・雪倉岳・朝日岳【北アルプスを繋ぐ】

2011年08月23日(火) ~ 2011年08月25日(木)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
28.8km
登り
3,049m
下り
2,817m

コースタイム

《白馬岳・雪倉岳・朝日岳・蓮華温泉》
◆8月23日(火)
猿倉10:08-11:00白馬尻11:10-14:41頂上宿舎-15:00白馬山荘
◆8月24日(水)
白馬山荘6:00-6:42三国境-7:49雪倉岳避難小屋8:04-8:36雪倉岳-10:30水平道分岐-11:30朝日岳11:34-12:07朝日小屋
◆8月25日(木)
朝日小屋5:59-6:49朝日岳6:54-7:19吹上のコル7:29-9:15花園三角点-10:13白高地沢鉄橋10:15-12:40蓮華温泉






天候 2011年8月23日(火) 曇りのち雨
2011年8月24日(水) 晴れ
2011年8月25日(木) 曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
2011年8月23日(火) 9:52 猿倉着   タクシー
2011年8月26日(金) 10:10 蓮華温泉発 路線バス
コース状況/
危険箇所等
◆8月23日(火) 猿倉→白馬山荘
・猿倉から歩き始めは雨は降っていなかったが、白馬尻小屋からレインコートを着
 用する。アイゼンはずしたあたりから豪雨になってきた。
・大雪渓は、真っ白で何も見えず。一応、上部を見て落石に注意するも如何ともし
 がたい状況であった。結果的には無事に抜けることができた。
・岩室(避難小屋)から約1時間歩いたところにある水場は位置的にも重宝する。
・頂上宿舎あたりでは、横殴り状態の雨で視界はほとんどないに等しい状況。
・夏用の手袋をしていたが白馬山荘に着いたときは手がかじかんで手続きができず
 難渋した。
◆8月24日(水) 白馬山荘→朝日小屋
・全体的に特に迷うところはなかったが、鉱山道の入り口を確認することができな
 かった。
・燕岩の水場を確認することができなかった。
・水平道は細かいアップダウンが多く意外と疲れるそうだ。
◆8月25日(木) 朝日小屋→蓮華温泉
・木道も整備され全体的に歩きやすい。
・白高地沢の鉄橋
 ちょうどできたばかりで混乱があるようだったので、朝日小屋で丁寧に教えても
 らった。
 山道を降りて沢に出るところに岩があり赤ペンキで右向きの矢印が書いてありま
 すが、左に行きます。数分河原を歩くと立派な鉄橋が架かっています。



その他周辺情報 ◆蓮華温泉 
 http://rengeonsen.main.jp/
猿倉です。まだ、雨は
降っていません。
猿倉です。まだ、雨は
降っていません。
大雪渓の途中です。ご覧の
通り、周囲は真っ白です。
とりあえず上に向かって
前進します。
大雪渓の途中です。ご覧の
通り、周囲は真っ白です。
とりあえず上に向かって
前進します。
このあたりでアイゼンを
外しました。
雨は降っています。
このあたりでアイゼンを
外しました。
雨は降っています。
白馬山荘の部屋です。
廊下側は特にカーテンなど
ありませんが、快適でした。
白馬山荘の部屋です。
廊下側は特にカーテンなど
ありませんが、快適でした。
夕食はトンカツです。
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夕食はトンカツです。
白馬岳山頂まであと少し。
白馬岳山頂まであと少し。
今日、これから歩く稜線
です。鉢ヶ岳、雪倉岳、
朝日岳。小さいですが、
朝日小屋も見えています。
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今日、これから歩く稜線
です。鉢ヶ岳、雪倉岳、
朝日岳。小さいですが、
朝日小屋も見えています。
雪倉岳避難小屋。中は綺麗に
使われていました。
雪倉岳避難小屋。中は綺麗に
使われていました。
振り返って白馬岳&旭岳。
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振り返って白馬岳&旭岳。
ツバメ岩のガレ場。
ツバメ岩のガレ場。
常水の水場(?)よく分かり
ませんが湧水が出ていた
ので給水しました。
ここから木道が始まって
います。
常水の水場(?)よく分かり
ませんが湧水が出ていた
ので給水しました。
ここから木道が始まって
います。
間もなく朝日岳山頂です。
右手には栂海新道が見えて
います。
間もなく朝日岳山頂です。
右手には栂海新道が見えて
います。
朝日岳山頂。
これをもって無事に北アルプ
ス主稜線を中の湯から日本海
親不知まで繋ぐことができま
した。
朝日岳山頂。
これをもって無事に北アルプ
ス主稜線を中の湯から日本海
親不知まで繋ぐことができま
した。
朝日岳山頂から剱岳&立山。
朝日岳山頂から剱岳&立山。
朝日岳山頂から白馬岳&旭岳。
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朝日岳山頂から白馬岳&旭岳。
朝日小屋に向かって山頂を
後にします。正面には剱岳
が聳えています。
朝日小屋に向かって山頂を
後にします。正面には剱岳
が聳えています。
間もなく朝日小屋です。
間もなく朝日小屋です。
小屋に着く手前で水平道と
合流します。
小屋に着く手前で水平道と
合流します。
朝日小屋の夕食です。
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朝日小屋の夕食です。
朝日小屋の朝食です。
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朝日小屋の朝食です。
吹上のコル
正面やや左手に行くと
栂海新道です。
蓮華温泉は右手です。
吹上のコル
正面やや左手に行くと
栂海新道です。
蓮華温泉は右手です。
整備された木道を左手に
五輪山を見ながら下って
行きます。
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整備された木道を左手に
五輪山を見ながら下って
行きます。
水場。両サイドにベンチが
設置されています。
つい最近のようです。
水場。両サイドにベンチが
設置されています。
つい最近のようです。
谷に向かってグイグイ降りて
いきます。そして、蓮華温泉
は降り切った後、約300m登
ります。
このあたり、しっかり雨が
降っています。
谷に向かってグイグイ降りて
いきます。そして、蓮華温泉
は降り切った後、約300m登
ります。
このあたり、しっかり雨が
降っています。
できたばかりの白高地沢の
鉄橋。雨が激しさを増して
います。
できたばかりの白高地沢の
鉄橋。雨が激しさを増して
います。
ヨレヨレで蓮華温泉に
到着です。
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ヨレヨレで蓮華温泉に
到着です。
内湯です。
単独の男性と相部屋です。
単独の男性と相部屋です。
夕食は味噌入りの
トンカツです。
夕食は味噌入りの
トンカツです。
路線バスが平岩駅に
着きました。
北陸本線、上越新幹線
経由で帰宅します。
路線バスが平岩駅に
着きました。
北陸本線、上越新幹線
経由で帰宅します。

感想

8月上旬の時点では、南アルプス・両俣小屋から仙塩尾根を通って椹島までを考えていま
したが、畑薙ダムから静岡までのバスの復旧がはっきりしなかったので予定を変更し、
今回のルート設定としました。合わせて前の週に北アルプス主稜線・未踏区間であった
種池山荘〜針ノ木岳を終え、いよいよ今回のルート(三国境〜朝日岳)を歩ききれば中の湯・
焼岳から北アルプス主稜線を抜け親不知まで繋がることになります。3年2ヶ月をかけての
達成ということになりました。

8月23日(火) 猿倉→白馬山荘
大雪渓は3年前に下りで、雷と遠くに見える落石とで恐怖した苦い経験があります。死に物狂いで下ってきたら、ひょうひょうと傘をさしながらとか、まったく雷など気にされることなく普通に登って行く方が多く驚きました。

また同じような恐怖を味わうのかとビビッていると真っ白な前方の中から一人、男子学生が降りてきました。少し話をさせてもらったのですが彼は頂上宿舎でアルバイトをしているそうで、今日は予約は一ケタの人数だと言っていました。別れてからはまた孤独な旅路となりました。落石に注意しながら、と言っても真っ白ではどうすることもできず、さりとて撤退・延期する気もなく開き直って登りました。

白馬山荘に着いたころは雨も激しくなっていました。それでも登ってくる方は多くこの日の白馬山荘は、約30人ぐらいの宿泊者だったと思います。
ずぶ濡れになりましたが乾燥室が充実していたのには助かりました。

8月24日(水) 白馬山荘→朝日小屋
白馬山荘で何人かの方から「明日はどちらへ?」と聞かれ「朝日小屋まで」と答えると「それはどこ?」という反応が返ってきました。意外と知られていないのは驚きでした。もちろん4、5人のことですが。自分もうそうですが、そこに関心があるかないかですかね。

この日、朝日岳まで歩けば中の湯・焼岳から日本海・親不知まで北アルプス主稜線を繋ぐことになる。天気もなんとかもってくれて素晴らしい眺望も得ることができました。山歩きをしていく上での一つの目標であった『日本百名山』を2009年7月に果たし、今回2011年8月、無事に北アルプス主稜線を歩き通すことができました。三大キレットやジャンダルムなど危険個所がいくつかありましたが無事故でここまでこれたことに安堵し感謝するものであります。

この日、雪倉岳あたりから頂上宿舎にテン泊した学生さんとずっと、抜きつ抜かれつになりましたが、それ以外に人と会うことのない静かな山旅になりました。
ということで、この日の朝日小屋の宿泊は、測量の仕事でヘリコプターで来られた四人の方と私、計五人の宿泊でした。

朝日小屋の清水社長の話しでは、特に今年は雨だとキャンセルが多いと言われていました。朝6:00ごろかかってくる電話はだいたいキャンセルの電話だそうです。8月24日の朝日小屋のHP(日記)に清水社長の思いが書かれています。

朝日小屋は昨年の10月上旬以来2回目です。その時は朝日小屋から13時間かけて親不知まで行きました。清水社長から様々アドバイスをいただき、何とか無事、親不知まで着きましたが足はもうボロボロでした。日本海に降り立ったときは、寄せる波から逃げようとしたときに足が攣ってしまいました。良い思い出です。
ちなみに朝日小屋の部屋ですが窓は締め切りになっており、空気の入れ替えができません。よって、壁に扇風機が設置されています。なので、衣類は室内でもしっかり乾きました。

朝日小屋から蓮華温泉までの行程は思った以上に時間を食いました。青ザクのあたりから谷を挟んで高いところに何か建物が見えるのですが、それが蓮華温泉だと分かったときのショックは計り知れないものでした。

蓮華温泉は野天風呂がありましたが、雨が降っていたので内湯だけで済ませました。相部屋の方は傘をさして入浴したそうです。

次回、このエリアに来るときは、蓮華温泉→五輪尾根→朝日小屋→雪倉岳→鉱山道→蓮華温泉の周回ルートか蓮華温泉→五輪尾根→朝日小屋→白馬岳→白馬鑓温泉→猿倉を考えています。はたして次回はいつになるか・・・。



2012年12月




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