三段山・十勝岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,094m
- 下り
- 1,092m
コースタイム
十勝岳:C1(6:00)十勝岳避難小屋(7:30-8:00)台地(9:20)Co1700(9:40)十勝岳避難小屋(10:30-10:50)C1(12:30-12:45)白銀荘(13:00)
天候 | 一日目:曇り 二日目:小雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
下部、積雪少なし。 三段山: 夏道上を行く。雪は膝下。フラテの面々が来ていた。Mがシールワークに苦戦しなかなか来ない。Co1380樹林限界で時間切れ引き返し。下りでシールはずしたが極浅の雪量でのパウダースノーはスピードが出る一方で笹が出まくっていて危険極まりない。白銀荘でデポした装備を回収して十勝岳に向かう登山道の脇でC1。夏テンは広く快適。 十勝岳: Lの前面で視界∞高曇り。ガスりやすい富良野岳まで見えるとはさすが前面だ。 歌碑手前の沢は転石渡渉。適当な尾根をつめて新築の避難小屋まで。富良野を見るとすでにガスりはじめている。この速さ、さすが前面だ。小屋からは夏道がはしる尾根に乗る。乗ってすぐ岩岩してきたのでシーデポ、ツボピッケルとする。雪が少ないためツボで快調に高度を稼ぐ。尾根上の微妙な分岐には適宜誘導デポ旗。台地上にでて視界100、気になる風だ。 少し行ってみるが悪化傾向のため引き返すことにした。Mに引き際の勇気を諭すAL。帰りは来た道。百松山岳会の方々とすれ違う。 <パーティ> 1年班準備山行2回目。シールワークできた。 http://aach.ees.hokudai.ac.jp/gen/archives/855 |
感想
前回成し得なかったスキー練が今回はできそうである。メインまでには遅れずについていく程度のレベルにはなりたいので、今回どれだけ上手くなれるかは自分の中で結構重要だったりする。冬山のピークってどんな感じなんだろうか。
一日目:三段山
他団体を横目に入山。前回旭岳に比べたら雪はある方。でもこれでも少ないんだとか。北海道の雪ってほんとにさらさらしているんですね。丸めても固まらないから雪合戦ができないと北海道出身のMが言っていた。こんな小さい粒なのに溶けないのが不思議だ。砂糖みたいだなぁと思っているうちに、Lは姿が見えなくなるくらい先に進んでいた。慌てて追いつく。
笹がわんさか飛び出していて、スキーが引っかかると面倒なことに。急な斜面では、登っては滑り、シールが外れ、を何度もくりかえし、なかなか登れず苦戦した。結局ツボで登るも足がずぼずぼハマってどっちにしろ苦戦。スキーって扱えるようになったら楽だなと実感した。後ろからきたALは見事なシールワークでさくさく登ってきた。技術吸引器が欲しい。
夏につらい思い出を提供してくれたハイマツは雪の下。冬ってなんて快適なんだ!って調子にのっていたら、スキーが外れて雪下のハイマツに足をとられる。どこに落とし穴があるのかわからないようなもので、足場が安定せず、スキーを履くのに苦労する。ALのスキーを足場にして履かせてもらった。色々効率が悪くてすいません。
途中、背の低い木が密集している斜面があり、そこはツボで進んだ。自衛隊が演習している音がうるさい。登り切ってしばらく行き、Co1320あたりから夏道に沿って急な斜面をトラバース気味に進んでいく。Co1380付近で上部ガスなのを確認し、時間もないので引き返すことを決める。樹林限界はすぐそこだった。
さあいよいよ下山!で、さっそく転ぶ。すいすい滑り出すLとM達の背中がどんどん遠くなっていくのを恨めしく思う。上達したのは、転んでから起き上がるまでの動作だった。くそう。コール練もいれつつ下っていく。先頭集団は後方が追いつくまで足を止めているけれど、後方が追いついたらすぐに進んでしまうので、後方組な私にとってはまさにスパルタ指導。暴言を吐きつつ、転びながら白銀荘まで。その後、テンバに移動。
今回私はテント一番奥、鍋係。でも天気図を取る関係で結局鍋は扱わず。今日の夕飯はマーボ雑炊。前回に引き続き、農学部産ジャガイモを投入。おいしかった。またもやM自家製のピクルスが登場。さらに前回チーズケーキをもってきたMはガトーショコラを持参。絶賛される。で、私の日本酒は不人気。ALから夏テンの利点と活用法を伝授されたので実践してみる。音姫は音量不足でしたね。就寝。
二日目:十勝岳
4時起床。DFの使い方を教わる。茶を作って温まる。朝飯はナポリタン。おいしかった。ラテルネがぶっ壊れていたらしく、不調。またチョンボです。アタック装備で出発。渡渉はスキーを外して対岸へ放り投げる作戦。無事通過。スキーの装着が滑らかでなかった。時間食う。
振り返れば白くなった十勝平野が広がっている。雪と岩のなにもない白い斜面から、人家、畑のある街を見下ろすってのは不思議な気分だ。白に引き込まれた時の感情を文字で表すことができず、残念。冬が深まれば十勝岳はもっと白くなるのかと思うと、うずうずしてきた。
避難小屋で休憩。綺麗な小屋で、内部は横になれるようなスペースもあった。いつも思うが、山小屋とか避難小屋ってどうやって作っているのだろうか。こんな大きな木材をまさか引きずってくる訳じゃないよね…。エネルギーチャージして20分ほどで出発。
小屋から続く尾根を上がっていく。雪が固く、岩々してくる直前でシーデポ。ピッケル使ってツボで進む。尾根の分岐でデポ旗さす。分岐してる尾根は地図上でやっと確認できる程度。気が付けなかった。地図上のこんな小さな分岐が、実際にはこんなにはっきり表れてくるものなのか。地図読めねぇなぁ。その後もデポ旗さしつつ進む。風が強くなってきた。しばらく上がって夏道上を歩き、昭和噴火口横にでる。風が強くて小物が飛ばされそう。でもLsはなんでもないふうだったので、これからこんな風は何度も体験していくものと思われる。Lいわく「前の人のトレースをたどってけ」と。ちょっと進んでCo1700付近。上部は風もあってか不安定なガス。攻めようか迷うも、下山を決める。ALいわく「下山を決める勇気も知ってください」と。
下山途中、大所帯の団体さまとすれ違う。少し降りたところで滑落停止訓練を行った。初停止動作が肝心らしい。ピッケルは腹の下、刃は斜面にきめる。足は膝から曲げて骨折防止。やってみたけど、なかなか難しい。いざ滑落したときにぱっと使えるようにならねば!シーデポ地点からはスキー履いて下山。なんとか滑って降りていく。今度は少しは上達してきたかな、と転ばなくなってきた矢先、スキーが壊れた。萎える。シーズリしてたらALが応急処置してくれた。もうこのスキーは変えた方がいいそう。小屋で少し休憩。渡渉点ではスキーが水に浸かる。下山中だったから良かったけど…(--;)テンバでテント畳んで、白銀荘まで。
帰りは富良野でご飯。おいしかった。ごっつぁんです。
今回もピーク踏めず。これからですね。スキーはなんとなくわかってきた気がする。先輩レベルへはまだまだだけど。そういえば、買ったばかりのシールが破れていた。沢靴もそうだったけど、なんで装備の消耗がこんなに早いのか!
冬山に魅かれたのかなんなのかはよく分からないけど、今回の山行からずっと、うずうずした気持ちが途切れない。実力つけて、いろんな世界を見てみたいと思う。
コメント
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新人記録は書いておくとあとあと楽しいよ。
ピクルスとガトショコのMすごいな、婿にするといいよ。
やっぱりあいかわらず雑炊か!
ぼくは冬の十勝で、ピーク踏んだのなんて、何十回も通った後でした。4年目になってからか?十勝の全容を見たのもずいぶん後です。冬の十勝は白い闇でひたすら雪のなんたるかを体験しました。でも楽しいでしょう?
今年は雪が遅くて、ぼくもうずうずですわ!
私も一年目の冬で一番上達したのは、転び方と立ち方だったな。
春になると滑りも上達した気がしたが、2年目の冬にやっぱりヘタだったと思い知らされた。
今年の1年目は、みんな名前がかっこいいね。
誰かクルマいらない?
コメントありがとうございます。
自分の見たまんまを伝わるように書くのって結構難しいですね。
時間は覚えてなかったので先輩に聞きましたが(汗)
Mに恵まれてるのは承知してるんですが、婿はちょっと…。
雑炊もおいしいと思えばおいしいです。
十勝岳は何十回も通ってからやっとピーク踏めたのですか!
それじゃ私なんてまだまだこれからなんですね!
白い闇ってまさしくその通りです!!!素晴らしい例えを知りました。早速使わせていただきます。
山の楽しさとか魅力とかは、今はまだ実感していないと思うのですが、
うずうずした気持ちは確かにあるし、登山をもう少しよく知ってみたいという欲求があるので
4年間頑張って続けたいです。
コメントありがとうございます。
転ぶと体力を消耗するので
どれだけ上手に転んで起き上がれるかって結構重要ですよね。
今年は、トマムかどこかのスキー場が19歳はリフト券無料らしいので、
なんとか鍛えてきます。
名前に山っぽい要素が入っていると
確かにかっこいいですね(*^^*)
クルマの件は先輩に言ってみます。
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