ヘロヘロヘロw劔岳@早月尾根日帰り
- GPS
- 11:21
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 2,324m
- 下り
- 2,390m
コースタイム
天候 | 出発時は星も見えてたのですが、、、山頂はガス。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前日は天候が悪そうなのでSTAY。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高所恐怖症ぎみ危険岩場嫌いな私でも行けたので慎重に行けば鎖・岩場も大丈夫です。むしろヘロヘロ気味の下りでのなんでもない個所でのミスが怖かったです。 |
その他周辺情報 | 登山口にあるキャンプ場は虫が多くてまいった。 かなり下った所にある日帰り施設はなわの湯はなかなか良かった(確か500円)。 |
写真
装備
個人装備 |
水量が必要。3.5ℓで挑んだが不安を感じ小屋で0.5ℓ追加購入。上りは当然として
下りが思いの外キツイので水量を甘く見ると痛い目に会うと思います。マージンを取るならさらに0.5ℓ欲しかった。
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感想
2日前から馬場島へ入ったのですが、前日は朝から雨・・・・。
登る気がせずトロッコ電車に乗って欅平へ観光。夕方には前日と同じ雨が降り出しました。
勝負をかけた翌日・・・・夜中に起きたら何と空には満面の星達が!!!!!
天気予報を覆すまさかの晴天に予定よりも一時間早く出発しました。
急登で悪名高い早月尾根、初っ端から階段連打の急登に思わずひるんでしまいます。
が、何せ夜中なので何も視界が無く訳分からずひたすら登ったのですが・・・・
それなりに消耗した状態で出会った最初の道標の衝撃が今も忘れられません。
「これほど苦労したのにここはまだたった標高1000m。と言う事はあと2000mも登るのかよ!!!!!!!」
これ程衝撃を受けた道標は過去初めてです。普通だと標高差などパッと出てこないのですが、剣岳はあまりにも逆算し易すすぎる標高2999mの山なので、これだけ消耗した中であと標高差2000mを稼がなければいけない事実に愕然としてしまいました。。。。
とは言えこの時点で撤退はありえないので、暗闇の中ひたすら耐えて登ります。
ここで励みとなったのが、同日スタートしたトランスジャパンアルプスレースの存在です。
NHKで見たこともあるあの超人レースとまさかの遭遇をするとは・・・・
こんな貴重な体験はそうそう出来ません。
日本海から登山口までかるく30km以上はあるだろうこのハンデの中、いつ先頭のランナーが私に追いつくのか???
暗闇景観ゼロかつ急登でヘロヘロの状態の中、この興味だけで気力を保っていたと言っても過言ではありません。
いつ来るか、いつ来るか、、、と待ち構えていて、ついに来た===!!と思っても、ここは強者が揃う早月尾根、ただの健脚登山者だったりしますw
ちなみに今回の登山は過去最高に抜かれました。鹿島槍日帰りでも殆ど抜かれる事が無かった私を皆さんガンガン抜いていきます。
それはさておき、念願の先頭ランナーとの出会いは早月小屋直下の登りでした!!!
このライブ感は嬉しかったったですねぇ。。。。
「お疲れ様!!!!頑張って下さい!!!!!」と声を掛け応援しました。
その後もこのレースの存在は励みになりましたね。
日本海から登ってきている人がいるのに、たかが馬場島からヒーヒー言ってる場合ではない!!!と思えて、ランナーとの出会いが増えた早月小屋以降の登りは景観や路面の変化も伴いあまり疲れませんでした。
2800m以降の鎖場は交互通行の渋滞が起きるので、それが返っていい休憩となり私にはちょうど良かったです。鎖場も慎重に行けば命がけを感じるような緊張感はありません。
ガスガスの中、無事山頂へ。写真渋滞していましたが、隙間を見てほこらだけ写真をGET。
昼から一瞬晴れ間があるというい情報もありましたが、そこまで粘る気はせずすこし休んで下山する事にします。
そしてこの下りですが、、、、私は登りの方が弱く下りでタイムを巻く方なのですが、正直この下りのキツさが想像を超えてました。
早月小屋までの下りは鎖場もあったりして気がまぎれるのでそれ程の疲労感は無いのですが、小屋以降の下りがまさに地獄。登りの時はただ急だなと思っただけでしたが、よくよく下りになってみるとあまりにも路面がワイルドなので下りにくくてたまりません。道的に危険個所はありませんが、下りの場合バランスを崩すと頭からころげ落ちとんでもない事になるので、正直あの鎖場連続よりも小屋以降の下りの方が緊張感がありました。
さらなる計算外はこの下りで大量の水量を消費した事です。
普段下りではそれ程水量を消費しない私ですが、剱の下りは相当消費しました。
3.5ℓの所持で登っていましたが、帰りの小屋で何となくヤバそうな気がして500mℓ追加購入。これで足りはしましたが、安全を見るならあと500mℓ欲しかった位です。
最後は牛歩に近い感じでしたが、それでも何とか無事下山。
山頂の景観こそありませんでしたが、この私でもあの早月尾根の日帰りを達成出来たんだ!!!という満足感は後日こみあげて来るものがありました。
高所恐怖症ぎみの私にとって100名山最大の難関だった剱岳、何とかクリア出来ました。道的な恐怖は私にとっては鎖場連打の石鎚山の方がはるか怖い位だったので普通の人は落ち着いて行けば大丈夫でしょう。
しかしヘロヘロになったとは言えこの早月尾根を日帰りできた自信は大きいです。
ここが行けたのなら頭から日帰りのイメージが沸かない水晶・鷲羽、悪沢・赤石以外は日帰りできそうな気がしてきました。
とは言え年齢劣化による体力低下を考慮しないととんでもない目にあうので過信は禁物と肝に銘じておきます。
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