天塩岳・前天塩岳 引き返し
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- GPS
- 30:35
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 654m
- 下り
- 635m
コースタイム
二日目:C1(6:00)Co1050台地(7:45-8:30)尾根頭(9:20-10:00)C1(12:45-14:20).663(15:10)林道入り口(16:45)
天候 | 一日目:雪、風あり 二日目:雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<ルート> 1日目 雪。駐車場はトンネル出口にしかないと聞いていたが林道(清流線)の入り口付近を除雪して停められた。ラッセルはくるぶし〜脛。林道を行くと地図上の本流の渡渉でSB、その先2~3回SB渡渉あり。Co640から登山道となる。・663から北西の尾根に取り付くがすこぶる急。M相原シールワークに苦戦し時間かかってCo820付近の奇跡的なテンバでC1。6人用テント一張分のスペース。潅木とタンネの疎林でこのあたりが夏テン限界だろう。夜の皆既月食はもちろん見えず、風が吹き荒れた。 2日目 雪のち晴れ。ラテルネつけて出発。C1からさらに急になる尾根。ラッセルは膝。潅木がすこぶる邪魔。Co1050付近は平らだがカンバが生えている程度なので夏テンは不可。尾根頭につくもM相原が疲弊しているのと尾根がかなり急で下降に時間かかりそうなので引き返すことに。林道に16時まで降るということにして下連に最終時間を1.5h遅らせる旨をメールで急遽連絡した。遅れがちのM相原のみC1からツボで降る。Lの経験上へたっぴはたとえ深雪でもツボが一番早い。昔の自分を思い出した。二股から昨日のトレースが消え去った林道をラッセルして下山。 <パーティ>準山3回目。シールワーク、生活技術向上した。 http://aach.ees.hokudai.ac.jp/gen/archives/1231 |
写真
感想
準備山行三回目の今回、冬メインでALを務めていただくOBさんとの初山行となった。
一日目
林道のラッセルからスタート。トップを交代しながら進める。積雪はすねの高さくらい。トップはなかなかキツイ。いままでトップのトレースを辿ってきただけの身としては、Mの守られてる感を実感した。雪って結構重いんですね。明瞭な林道が登山口入口を過ぎて一回目の渡渉点まで続く。そこまでは単調な道だった。一回目の渡渉はなんなくクリア。ここから明瞭な道はなくなるも、進みやすく、一の沢を左に見ながら伝っていく。しばらく行くと支流が現れたので渡渉点を探すが、6人が連続して渡れそうな渡渉点がなかなか見つからない(探してもらっていた立場ですが(-_-;))。なんとか渡れそうな場所をLが見つけ、後続を促す。まずは私。はい、早速足場崩して落ちる。渡渉失敗。濡れはしなかったが、過去には渡渉失敗して引き返してる記録もあったので、基本的に失敗してはいけないものだと思う。どんくさくてごめんなさい。他のメンバーは別の所を渡っていった。
Lから水の飲み方なるものを教わった。ストックで雪をすくって、沢水につける。で、濡れた雪を舐める。これが山岳部スタイルらしい。エキノコックスにはうるさいのに、こおいうとこは無神経というか、うーん、山岳部の精神は計り知れない。
あとは尾根上をがしがし登っていく。予定テンバはCo950付近。途中休憩をはさみつつ高度を上げていく。前日、二年班にストックを回収されるという悲劇に見舞われたMは木の棒をストック代わりにして登っていた。辛そう。そのM曰く「バランス感覚が鍛えられるよ」とのこと。お疲れ様です。結構急な登りが続く。帰りはここを滑るのかと思うとまだまだスキーへたくそな私はゾッとした。風が出てきて、視界も悪くなってきた。Mの遅れもあり、なかなか上へ進めずCo820付近でC1。
風が強くなり始め、テントをたてるのに苦労する。気が付いたら16時が迫っていて、慌てて天気図を書き始める。出来はまあまあだった。ALから天気図について色々教えてもらった。Lsともなると天気に関してはかなり詳しくなるのか、その後の天気はALの読み通りに移っていった。
今回のポジションは入口から3番目なので鍋を交代したりするお仕事。人に囲まれていると温かい。夕飯はカレー雑炊。あんなに美味しい高野豆腐を食べたのは初めてだった。今回もM自家製のパー食が飛び出した。おいしい。ALはお刺身を持ってきていた。ごっつぁんです。自分の鯖缶は不評だった。残念。Lは前日からほとんど寝ていないらしく、すぐに寝てしまう。起床時間をはっきり聞けぬまま、自分達も就寝。
二日目
ぱっぱか用意して朝飯準備。スパの味はめんたいマヨ。おいしい。ラテルネ付けて6時に出発。昨日に引き続き、急な尾根上を登っていく。昨日トップの辛さを体感しただけに、こんな斜面のトップは大変なんだろうな、と付いて行ってるだけの身はよそにして偉そうに考える。登りやすそうな斜面を選んだりとか、後続を気にしたりだとか、あらゆることを同時進行的に進めていくのは、里でのそれとは格段に違うのだろうと思う。考えられないようなことをへらっとやってのけてしまう先輩達のM時代はどんなだったのか知りたくなった。
尾根頭にでると、稜線が天塩岳側まで続いているのが見えた。肝心の天塩岳は悪天で見えなかったが。稜線は一本の道のように続いていて、はっきりしたルートというか、ピークまでの誘いというか、ここを通ってその先に行きたいっていう感情がものすごくこみあげてきた。天塩でこんななら、日高の稜線とかは言葉にならないのだろうなと実力もないのに遥か先の未来を想像する。あるOBさんによれば山の実力は山行日数に比例するそうだ。
しかし時間がない。下りにどれだけ時間がかかるか分からないので、Lが下山時刻の変更をメーリスで流し、引き返しを決定する。
スキーで来た道を下っていく。以前よりもこけなくなったのが嬉しい。もっと上手くなってやる!!でもやっぱり遅れがちなので、時間を食ってしまった。テント回収して、遅れてるMを待ちつつ磁石を切る練習をした。極めたい。
ここからMのうち一人はツボで、他はスキーで下る。この後私は盛大にこけて盛大に萎えた。下山時刻が迫る中、渡渉点を通過し、林道に差し掛かる。あとはひたすらラッセルだけ。…だったのだが、ここからがものすごく長かった(--;)ラテルネ付けて100歩交代で進むが、疲れてるし、暗くなってきたし、トップは疲れるし、何より道が単調だから精神的にヤラレタ。でも、Lsはなんのそのですいすい進んでいく。途中からはトップはLsのみに。道も背中も果てしなく遠く感じた。お腹がすごく減って今までになく消耗していた。しかも性急にトイレに行きたくなってきた!!!あと少しなんだけどなあ(焦)とひたすら進んでいたら、林道入り口に到着。トイレは早速済ませました。
帰りは焼き肉食べ放題。ひたすらお腹に詰め込んだ気がする。ごっつぁんです。
思った以上にヤラレタ山行だった。もとから自信なんかないが、それでも自信を失った気がする。スキーさえ上手くなれば、なんとか余裕が生まれるのだが…。くそう。
そしてついにカメラを買ってしまった。
コメント
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濡れた雪は「舐める」のではなく「吸う」。
あとこれが山岳部スタイルなのか不明です。
昔、上の人がやってたのを見てそれ以来真似ているのだが今回きた自分と同学年のOBは知らなかった。
吸うのですか!
やってみるとき参考にします。
では山岳部スタイルにしちゃいましょう。
私が受けつぎます。
カメラ買ったんですね。腕は枚数に比例します。今度は後ろ姿以外もお願いします。刺身も食べる前に撮ってくださいね
ストック水飲みは、昔の竹ストックだと、ワッコの上に雪がたんまり乗って満腹飲めたのですが、今のストックは雪を載せるのに苦労しますね。水面から高すぎるときは、ビナでストック二本繋げて飲んだ事もありました。
買ってしまいました。結構安かったです。
腕を上げたいので、ばしばし撮ってきます。全部アップするのは無理でしょうけど(^^;)
山の実力がある人って、綺麗な写真撮るなぁと感じていました。山の実力=山行日数=撮った枚数=カメラの腕って感じでしょうか。
後姿ばかりなのは、個人の顔をインターネット上に出してしまうことに気が引けるからです。パー食は美味しく見えるような撮り方を研究しますね
昔はストックは竹だったのですか!今では考えられないですね!
ビナを使ってまで飲むなんて、相当渇水していたんですね。機会があればやってみます。
Lは器用に飲んでました。
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