寺泊から角田浜経由角田山
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 938m
- 下り
- 929m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
寺泊−角田浜−角田山−駅へ
日本海海岸線歩き旅〜糸魚川発・東進編6日目
止まっていた時計を7年ぶりに動かして海岸線歩きを再開。5月7日13:56に大町を出て明科の歯科医院に寄り、21:45寺泊港近くの運動公園着。車中で仮泊。8日の第1日目は寺泊港をスタートして夕方のバスに間に合うように角田浜まで歩き、電車とバスで寺泊へ戻る予定だったが、思いのほか順調な足取りで12時前に角田浜に着いてしまい‥‥。
寺泊〜野積橋
5月8日(火)
3:30に起きてすぐに朝食。時間をかけてしっかり食べ、足ごしらえして出発に備える。どんよりと曇っているので雨具を底に入れ、食料と飲み物、簡単な衣類をザックに詰める。コンビニに寄ってコーヒーを買い、ペットボトルに詰め替えて5:05から歩き始めたが、忘れものに気づいて戻り5:15発となる。
「魚のアメ横」と呼ばれる寺泊魚の市場通りを通って広い公園に入り、行く手正面に弥彦山を見ながら2013年3月17日に歩いた時のコースを辿って広い公園の「平和の礎」像下の砂丘を歩く。当時は休憩用の建物が砂で埋まるほどだったが、今はそれ程ではない気がした。
公園の道は小川に行く手を阻まれて国道へと引き戻され広い歩道を進む。海側は飛砂防備保安林と言う名のクロマツの林で、その縁に当たる歩道のすぐ傍には「緑100年物語・海辺の緑化21世紀運動」と書かれた看板があり、桜の木が植えられた足元に、「あゆみ」「しのぶ」「ちかこ」等植樹者と思われる名札があった。
左手に「コロニー新潟・白岩の里」と言う施設が現れ、さらに進んで8:03に大河津分水にかかる野積橋に到達する。5年前は橋を渡って右折し、炎天下の土手道を分水駅まで10劼睚發い討悗箸悗箸砲覆辰燭、今回は渡って左折しR402を行く。
飛砂防備林〜野積の滝
6:23,緩やかに曲がりながら小高い丘を越えると左手に延々と続く長大な松林が見えた。その内側に広がる水田に、明日登る予定の弥彦山が写っている。
国道から200mほどのその林まで農道を歩き、クロマツ林の中にまっすぐ延びる道を行く。所々に海辺に向かう道があり、その道のどん詰まりに駐車場があって5〜6台の車が見えた。何処にもいるサーファーの溜まり場かもしれないと思って足早に通り過ぎると、何本目かの溝に沿って細い歩道があったので躊躇わずその道を辿って浜に出る。ここまで、林の中の道の両側や溝に沿った林の松が枯れているのが目立つ。
浜に出ると左手に長い突堤があってそれは先刻の駐車場から続くもので、そこに屯する人影はサーファーではなく釣り人だったとわかる。海浜植物保護を訴える看板の先には対象となるハマゴウは見られず、コウボムギとハマエンドウばかりだった。
7:01に林の中道に戻る。「間伐材活用100万本運動」の掛け声は勇ましいが、赤茶けたクロマツの葉が気になった。2劼砲よぶ分厚くて長いクロマツの林の末端は国道に限りなく近づいた所で終わり、そこからは歩道を歩く。道端にはマンテマの花やヒメスイバの赤い花穂が見られた。
やがて野積海水浴場の広い駐車場に差しかかると、ハマナスの植え込みがあり、雨のしずくをしっとりとたたえたハマナスの花に迎えられて野積の滝に着く。
7:35発。ここから「越後七浦シーサイドライン」が始まり、10分あまりで新潟市に入る。
越後七浦シーサイドライン
野積の滝から数分、右手の山が断崖となって迫り、道は否応なく海岸線に押しやられて名前通りのシーサードラインとなる。道の下に男釜・女釜と呼ばれる奇岩があり、シシウドに似た白い大輪の花があった。後に図鑑で調べると葉の形が微妙に違っており、アシタバではないかと思われた。
50m先に「野積分電塔」と書かれた小屋とその脇に標識があってそこから新潟市となる。500mばかり先には次のトンネルが見えている。
7:54最初の立壁トンネルを通過。更に10分で「獅子ヶ鼻駐車場」を左に見て「獅子ヶ鼻大橋を」渡ると10分弱で次の「崖松トンネル」に至る。この辺りは複雑な海岸線を通っているのでトンネルが多く、またちょっとした入り江のような所には橋がかかっていたりするのである。
トンネルを出た所にタニウツギの花があり、前方の道の左右にいくつかの建物が見られた。そこは田ノ浦温泉と言う保養地で、左手は田ノ浦海水浴場となっている。そろそろ腹がへってひと休みしたいところだが、座るところもないので我慢して通過。
道はやや上り坂になり、白岩と言うトンネルを抜けて再び海べりに出ると「越後七浦観音」と言う大きな観音立像のある休憩所があったのでこれ幸いと休んで2回目の朝食,15分の休憩をとる。
角田浜間近
今にも降り出しそうな気配になり、幾分寒くもなってきたので雨具を用意して8:50出発。しばらくは海岸に沿って歩き、間瀬の集落に入って9:07に弥彦スカイラインの道を見送る。この時点で、このペースで行くと昼前後には角田浜に着いてしまうのではないかと思い、その後をどうするか考え始める。
9:16間瀬海水浴場に到達。更に海沿いを歩いて観音立像から約2.5卉賄澄こい涼罎縫蹇璽愁のようなシンボリックな岩が立っている丁度その場所に「矢川放水路トンネル出口」と書かれたモニュメントがあった。信濃川にはいくつか放水路があり、大河津分水はその最大のものだが、放水路のトンネルまであるとは驚いた。道はそこから大きく右に曲がって内陸部に向かう。
ローソク岩から16分(約1.5)歩いて9:44に角海トンネル通過,次いで10:09に五浜トンネル(入口海抜96m・出口89m)と言う2つの長いトンネルを抜けると前方にR116との分岐点の案内表示があり、10:13にその交差点に到達。この道は北陸道の巻・潟東ICに通じる道で、大町から角田山に向かう際に利用する道である。、
沿道のスイカズラの花の写真を撮り、浦浜大橋と言う赤い橋を渡って左手に集落を見ながら急坂を一気に下り10:48,久々に海岸に出る。折よくそこに休憩所があり、ここで計画再検討のために少し長い休憩をとる。
ローソク岩から1時間20分,約5劼了各擦亙眛擦呂△襪發里料陲被って足元がびしょ濡れになり、靴と靴下を脱いで干す。出がけに足指の爪を切っておいたのだが、切り方が浅かったせいか左足の親指の爪が酷く痛み始める。
11:18発。いよいよ角田岬が近くなってきて、勢いで一気に角田山に登ると言う選択肢が浮かび、それなら正午前に角田浜に着きたいと思った。
休憩所から500mほど先に見えているトンネルは「小浜トンネル」で、その左の海中にに「立岩」と言う名の特徴のある岩がある。トンネルを抜けてふり返ると、そこは「虎の穴跡」と呼ばれる噴火口のような空洞のある奇観で、近づいて見ることもできたが先を急いでパス。そして更に進むこと500mほどで遂に左手の尖がった岩峰の陰に角田岬灯台が見えた。
魚見橋と言う橋を渡って角田トンネルの入り口に差しかかると、そこから灯台コースの尾根に出ることができる。その小路を辿って尾根に出ると、見慣れた灯台と角田浜の全景が俯瞰で来た。
ちょうどその時、1人の女性がトントンと軽快に下って行ったが、急坂の下りは左足の爪が痛くてたまらず、手すりにすがって一歩一歩降りると言う体たらくで11:55にやっと浜に降り立ち、躊躇わず桜尾根コースの登山口に向かう。11:59,登山口着。
もはや角田山に登ると言う選択肢しかなかった。
角田山・桜尾根コース
12:01発。何も考えず歩き始めた登山口にナルコユリがあったりツツジが咲いていたり、また木々の緑も鮮やかで、これまでの早春登山とはまったく趣が違っていて面食らう。
角田山は3度目であるが、過去2回はいずれもミスミソウ・カタクリ目当ての早春山行で、2013年(3月31日)は雪が降りしきる中、震ええ上がりながらの花との対面だった。その時一緒に登った新潟の山仲間に電話して今回の下山コースを教わる。
2度目は翌年の労山の会山行(4月6日)で10名の会員と共に参加した。それ以来、花を見ながらの登り、灯台を見ながらの下りがお気に入りとなって大町労山の春の山行として定着し今に至っている。
過去2回の経験から長くても2時間弱,頑張れば1時間半で登れるのではないか‥と軽く考えていたが、最初の急登はミスミソウを見ながらだったのできつさを感じなかったことを忘れていた。
花を楽しみながらのんびり大勢での登山と1人で時間と闘う登山。2段目のギアを入れて頑張ったの右手に見える灯台コースの尾根はまだまだ高い。13:10,ノンストップのつもりだったがたまらず座り込む。ここからが正念場らしい。
20分休んで3段目のギアチェンジ。急がず周囲と対話しながら歩けばそれ程でもない道も、ムキになって頑張れば頑張るほどきつくなる。13:42ようやく木道に出た。山頂はそこから数分である。
計画では明日の午前中に弥彦山に登り、角田山は午後、桜尾根コースのピストンまたは灯台コースを下山の予定で、巻町側に下ることはまったく想定していなかった。
はからずも角田浜に早く着いてしまったために稲島コースを下ることになったので、下山路のこともそこから巻駅までの道やバス便のことについても予備知識はない。
まぁしかし、山頂につけば稲島コースを示す標識くらいはあるだろうとタカをくくっていたが、山頂付近にそれを示すものは何もなかった。休んでいた2人の登山者に聴くと、角田浜から登って灯台へ下るので知らないと言う。折よく登って来た若者が、コースのことは知らないが「少し先に見晴らしのいい場所がある」と教えてくれた。追いかけるようにして200mほど移動すると緩斜面の展望広場に出た。
靄で見えづらいが、なるほど眼下に巻町と思われる街市街地が広がっており、町と遠望の山名を描いた案内板があった。広場の端に木の階段の道があって下から登って来た人があった。ここからの下り道はその1本しかないようだ。
巻駅へ
「稲島駐車場まで1.55辧廚判颪れた標識があり、殆ど真下に下る感じの木製の階段があって、それが稲妻型に折り返しながらどこまでも続いているらしいことがうかがえた。要所要所に「駐車場まで〇〇辧廚判颪い辛玄韻あって、その数値はどんどん減っては行くのだが、1つ1つの段差が大きいのが応える。
遅い時間であるにもかかわらず山頂を目指す人があった。きついに違いないが登る人が羨ましかった。ゆっくり登ればこの急坂は悪くはないだろう。一方足指の爪を傷めている身にはこの下りは辛く、特に階段がいけなかった。ようやく稲島神社から平道になってホッとすること2分で登山口看板のある駐車場に着く(15:04)。
営業所に電話すると、「市街地まで相当歩いてもらわないとない」と、駅まで歩くのとさほど変わらないようなことを言われ、更に地元の人にバス停の場所を聴くと遥か先までないとのことで、「駅まで歩くと1時間くらいですか」と聞くと「そんなものだヮネ」と言われて覚悟を決める
ふり返ると角田山の海岸線付近から山頂に至る稜線が見えた。それは3段ギアの2段目と3段目を分かりやすく形で示していた。そしてまた頂上から真下に下るかのような稲島コースの急坂もよく分かった。
途中ですれ違った小学生に聞くと、2人ともその道にバス停はないと言ったが、1人の子がちょっと考えて「アッ あります」と思い出してくれた。おそらくそれはその道が別の幹線道路と交わる辺りで、子ども達の学校もその辺かもっと先にあるのだろうことがうかがわれた。
彼らはバスのない道を毎日歩いて通っているのであり、登山口のある稲島地区にも子ども達がいるとすれば、自分はその子達が通う道を歩いていることになる。そう思うと何故だか妙に嬉しい気がした。
遥か先に信号が見えていた。15:40にその信号に辿り着いたが、そこで判断ミスをして直進し、バス路線でない方の道を選んでしまった。子ども達とのやり取りをよくよく考えればそこは右折すべきだったのだ〜とくよくよ考えながら更に1時間以上も歩いて16:50頃巻駅に着く。高校生の大集団が1つ前の電車で去って静かになり、がらんとしたホームで小1時間待つ間、半袖ではいられないほどの寒さにたまりかねてフリースを着る。
寺泊の駅ではバスが予定の時刻から大きく遅れ、待っていた高校生が「遅れてますネ」と言った。野積行きとなっていたので乗るのをちょっと躊躇っていると、その高校生が促してくれて寺泊に向かう。
バスは寺泊を通って野積に行く路線バスで、運転手さんに聞いて寺泊の大野と言うバス停で降り、18:43に車に戻る。
次なる目標は村上
糸魚川からの西進コースは輪島まで320辧E貎淵魁璽垢鰐斉の目標の新川大橋まで160劼嚢腓錣擦480劼鯑破することになる。
新川大橋から竜飛岬まで約520劼里覆里膿軍磴泙嚢圓韻弌⇔愿隋捨吉間の丁度半分を歩いたことになる。山形県境の鼠ヶ関までは115辧ともかく一刻も早く村上まで行きたい。
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