安達太良山＜祝！人生初登山、中学生3人で＞

1976年07月26日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,310m
• 下り: 890m

天候

晴だったか、曇りだったか？

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

写真

9/6 20:33

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感想

はやぶさ半

昔書いた自分史みたいなものから。


安達太良山への登山を計画した。
国土地理院の地図を買い入念に計画を練った。
しかし親は子供だけで行く登山は危険であると言い断念せざるを得なかった。
悔しかったが仕方ないと思った。
ある日母方の山好きのおじが家に遊びに来た。
安達太良の計画の話をした。
おじは賛成してくれた。
母も山好きだったのでいつしか私の説得に折れた。

3.初めての登山

初めての登山はそんな訳で安達太良山だった。
中学2年の私と門馬、荒木の3人パーティーだった。
どうやって駅まで行ったのか忘れてしまったが、とにかく電車に乗り二本松まで行き、そこからバスに乗って塩沢温泉に向かった。
いよいよ歩き出す。
体力は誰にも負けない位あると思っていた。
ペースはつかめなかったが、とにかく歩いた。
塩沢渓谷で念願の滝を眺め、渓流の水で顔を洗う。
疲れは吹き飛んだ。

安達太良山の頂上に向かう最後の登りはとてもきつかった。
それでも頂上に立つとまた疲れは吹き飛んだ。
荒涼とした風景に、それまで本でしか知らなかった世界が初めて自分のものになったと感じた。
標高こそ1700メートルのちっぽけな山のはずだが最高の気分だった。
そこから縦走だ。
馬の背の中間にある矢筈森、沼の平と言う噴火口を左手に眺めながら鉄山、笹の茂る中の登高で箕輪山と次々と頂上を征服した。
ここまで来るとほとんど他の人はいない。
冒険気分は最高だ。
そこから転がるように下り最後の鬼面山を登り野地温泉へと向かった。
そこからバスに乗って帰ってきた。

成功した！
植村直巳に近づいた気がした。
うれしかったが、その時すでに次の計画が頭の中で練り上がりつつあった。
冒険は終わりが無い。
成功は次の冒険へのステップだ。