長沢背稜 (日原ー天目山―酉谷山―芋ノ木ドッケ―三峰神社)

- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,711m
- 下り
- 2,266m
コースタイム
東日原8:40―9:50滝入ノ峰下(1230m地点)―10:45一杯水避難小屋10:55―11:15三ッドッケ(天目山)三角点峰11:30-11:50ハナド岩12:20―13:10七跳山13:20―14:05日向谷ノ頭14:10-14:20酉谷山避難小屋14:30―14:50酉谷山15:20―15:30酉谷山避難小屋(泊)
12/29
酉谷山避難小屋6:30-6:45酉谷山6:57―7:40滝谷ノ峰7:50―8:20水松山―9:30長沢山9:40-11:05芋ノ木ドッケ11:25-11:35雲取山分岐―12:05白岩山12:15―12:40前白岩―13:35霧藻ヶ峰13:45―14:15奥宮分岐―14:30奥宮入口―14:45奥宮(妙法ヶ岳)14:50―15:00奥宮入口-15:40三峰神社
| 天候 | 2日間とも晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路は三峰神社から西武秩父まで西武バスを利用。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
登山口の東日原には登山ポストは(よく探さなかったせいかもしれないが)見当たらず、記入して持ってきた登山届は出さずじまいになった。奥多摩駅前で出すのが正解だった。 日原から一杯水避難小屋までの道は全く問題なかった。最初の登りは急斜面を登るが、ジグザグに登山道が切られていて登りやすく、標高差600mをわずか1時間で登ってしまった。その先一杯水避難小屋までの道も良い道で、雪もほとんどなかった。 一杯水避難小屋からは長沢背稜に入る。主な縦走路はほとんどのピークを巻いていくが、私は主なピークには登るという方針で行ったので、天目山、七跳山、日向谷ノ頭、酉谷山、滝谷ノ峰、水松山、板小屋ノ頭、長沢山、桂谷ノ頭、芋ノ木ドッケに登った。このうち長沢山、桂谷ノ頭、芋ノ木ドッケは縦走路が通過しており、天目山、酉谷山、水松山、板小屋ノ頭にはしっかりした道があったが、七跳山に東側から登る道はあまりはっきりせず、日向谷ノ頭、滝谷ノ峰にはケモノ道をつたって登った。 雪の量は最大で10僂らいで、準備していった軽アイゼンはおろか、スパッツさえも使わずに通した。ただし、芋ノ木ドッケから先の下りでは部分的には軽アイゼンを付けた方が安心な個所もあったので、持っていくに越したことはない。 酉谷山避難小屋は清潔で感じがよかった。水場は小屋前にあり、気温が零下7度に下がった29日朝にも凍結していなかったが、水量は少なく、備え付けの250娑未離ップが一杯になるのに1分かかる、という具合だった。小屋内の気温は午後4時で8度、朝6時にも(二人人間がいたせいか)4度くらいまでしか下がらなかった。 芋ノ木ドッケから先、雲取山方面へ向かう人は「雲取山」の指導標にしたがって降りていけばよいが、かなり大ダワ方面に降りたところで三峰神社からの登山道とぶつかるので、三峰方面に降りるには回り道になる。むしろ、最高点の北側を慎重に探して、白岩山との鞍部に出る道を探したほうがよい。白岩山との鞍部には、ちゃんと「長沢背稜」方面を示す指導標があったので、道はあるはずだ。 下山口の三峰神社前には土産物屋や食堂があり、神社の境内にも日帰り入浴施設があり、午後7時まで入れる。 比較的最近まで運行していた三峰神社からのロープウェーは廃止となっており、三峰神社からの公共交通手段は一日3本のバスしかない(私は16:45の最終バスに乗った)。 放射線量に関する追記: 下山した後で、長沢背稜のおもに南斜面で、比較的高い放射線量が計測されていることを知りました(入山前にもグーグルで「長沢背稜」を検索すると、検索候補に「長沢背稜 放射能」が現れたので、?と思ったが、あえてチェックしなかった)。長沢背稜を歩いて実際に計測したデータはこちらのブログにあります。 http://ameblo.jp/chanchikido/entry-11054492753.html 一番高かった七跳山南面の地表近くでは毎時0.702マイクロシーベルトと、東京都内の現在の平均的測定値の10倍くらい、大体福島市内の現在の測定値と同じくらいの値となっています。この値をどう評価するかは人によるでしょうが、仮にこのレベルの線量を48時間浴びたとすると、総被ばく量は33.696マイクロシーベルト、つまり0.034ミリシーベルト程度となります。胸のレントゲンによる被ばく量は0.4ミリシーベルト程度といいますから、この稜線を歩くことによる被ばく量は、健康の上ではまず心配しなくてよいレベルといってよいでしょう。乳幼児はともかくとして、これが心配な大人の方は、ご自分よりもまず福島県民がすべて避難できるよう声をあげるのが先かもしれません… |
写真
感想
長沢背稜に登ることを最初に計画したのは高校生の時ですから、もう30年近く前になります。それ以来、何度か登る計画を立てながら、結局足が向かなかったのは地味な山だからでしょうか。今回は年末に時間がとれたので一泊二日で比較的気軽に登れる山として選んでみました。確かに地味な山域ではありますが、天目山や酉谷山の頂上は眺めがよく、冬型が緩んだせいもあって、秩父富士丹沢はもちろん、日光や谷川連峰、浅間や上信国境の山、そして雲取山からはたしか見えない鹿島槍まで眺めることができました。(雲取山は条件が良ければ白馬岳や劔岳、水晶岳などが見えるようです)
長沢背稜を歩く、となると普通は一杯水か酉谷山の避難小屋に泊まることになりますが、酉谷山の避難小屋は定員7名(実際上快適に泊まれるのは4-5名)なので、これが混んでいて泊まれないのが心配事でした。(寒くなると思っていたので、ツェルト泊まりはなるべく避けたかった)。実際には私が着いた時間には小屋には誰もおらず、日没後になって単独行の男性が来ただけでした。
酉谷山の避難小屋にとまって翌日のコースはふつう雲取山方面に抜けることになりますが、私は三峰神社へと下りました。三峰から雲取山への道は辿ったことがあるのですが、三峰神社の奥宮がある妙法ヶ岳まで往復して、ついでに三峰神社から大輪の集落まで神社の表参道を降りるつもりでした。
ところが芋ノ木ドッケから先の下りが意外と長く、途中小さな登り返しもあって疲れる上に、妙法ヶ岳の往復が疲れた体には意外と難物で、三峰神社にたどり着いた時には、大輪まで標高差700mの下りをやる気は失せていました。神社前の土産物屋兼食堂(大島屋といったと思う)で山菜そばを食べましたが、塩分の補給になったうえ、サービスもよく、とてもおいしかったです。三峰神社は秩父からバスで一時間以上かかる山奥ですが、社殿も木々も立派で一見の価値があります。雲取山に登る人の大半は奥多摩から入るようですが、三峰からのルートもお勧めです。













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