鉢伏山
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,010m
- 下り
- 1,010m
コースタイム
天候 | 晴曇区々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2012年1月1日(日)
2012年の元日登山は標高1928mの鉢伏山。選んだ理由は特になく、ただ近場でアイゼントレーニングができるそこそこの山と言う程度。
扉温泉のコースは前半が沢沿いで、時には河原を歩いたりするので石が多くて足場が悪い所が多く、そういう場所であらゆる角度から加わる不規則な力でもアイゼンが外れことなく使えるかどうかを試したかった。よってはじめからアイゼンを装着して歩き始める。
7:26,丸木橋を2つ渡って沢の右に出ると、細い岩場の路で早くの右のアイゼンが外れた。履きなおしてバンドを思いっきり締め上げたが、すぐにまた外れ早くも暗雲。3度外れたのでアイゼンの長さがあっていないのではないかと思い、1穴分(約5mm)縮めてみた。
これが功を奏して、以後,右足は一度も外れることなく歩けたが、今度はそれまで問題ないと思っていた左足が外れた。
左足の方も1穴分縮めて履きなおしたが、6角レンチを雪の中に落としてしまった。雪を掻いて探したが見つからず再調整ができなくなってしまったが、幸いなことに左足もその後は一度も外れることなく、最後まで歩き通すことができた。
前こばにフックがうまく掛らなくかったのでその点ばかりを気にしていたのだが、外れの原因は前フックではなく、後ろ側のワンタッチ式の止め方に原因があったのだと言うことに気づく。
バンドを噛んで止める締め具が歩いているうちに緩むか、何かが当たって外れるらしいのだ。ワンタッチ式はバンドが短いのでそこが外れたら打つ手がない。なので細紐かテープを用意しておく必要がある,と言うか、1本締めでも2本締めでも紐で締めるタイプの方がいいいと思った。
道は沢を離れてカラマツの林の中を進むかと思えばまた沢に沿い、つかず離れず延々とわさび沢の奥に向かう。沢のしぶきがつくる氷の華が寒々としている。
アオゲラの鋭い鳴き声に顔を上げると5〜6頭のシカの群れが木立ちの合間を縫って走り去るのが見え、その位置まで進むと道を横切った鹿の足跡が太い道になって林の奥に延びているのが見えた。鹿の足跡はそこから先も何度も交錯していた。
もうそろそろ営林小屋があるはず〜,と何度も話しながら辿り着いたその場所に建物はなく、きれいに整地されて片隅に炉の跡と思われる石積みがあるだけになっていた。
9:17,小休止してサンドイッチを食べ10分後出発。そこから沢を渡って斜面をジグザグに登る山腹の路となる。
一帯はカラマツの植林地で、無数の木が切りっぱなしにされて散乱している。これも間伐の一方法で、搬出する価値がないので切り倒したまま放置する。玉切りすると洪水の時に下流に流れて川を堰き止めるので切らないのだ。
久々に重登山靴を履いた相方が、靴擦れの気配があると言って踵のケアをしている間にゆっくり先行する。
カラマツ林のジグザグを数回繰り返すとやがて笹交じりの路となり、更にジグザグを繰り返して高度を上げ、10:03に鉢伏山からの林道の末端に着く。標識には『扉温泉まで1時間30分』『鉢伏山まで1時間10分』とある。相方を待って10:10に上に向かう。
向かい側に美ヶ原の台上のアンテナ群が見え、また南側の樹間に蓼科山を垣間見ながらゆっくり高度を上げるうちに傾斜が緩やかになり、その分だけ雪が多くなる。指導標から30分弱で『鉢伏山へ30分』の標識を見る。
10:38,右手が開け、先行する相方が『妙高が見える!』と声を上げて指す方に光る北信の山なみを見て、少しガレ落ちた斜面を3つばかり横切ると急に風が強くなり、右手にほんのりした高みと荒涼とした平原状の景観が見えてくる。
10:45,高ボッチからの林道との交点にして鉢伏山と前鉢伏山の分岐点にも当たる標識に到達。そこから上は何もなくだだっ広い平原で雪は乾いて風が強く、美ケ原の台上に似た地形だ。
台上に出ると一段と風が強くなったが、まぁいつも吹いている程度で、寒さもそこそこ(‐12〜3℃程度?)だった。
行動中,汗ばんでいるので、立ち止まるとたちまち冷えてくるが、それでもセーターを着るほどではなく、夏物のシャツの上にオーバーヤッケで充分だ。
鉢伏山の頂上は『何 これ?』と言いたくなるような何の変哲もない原っぱで、拍子抜けする代わりに近くの展望台に改めて『鉢伏山頂上 1928m』と書いた標識が立っている。
展望台からはほぼ360℃の景観を楽しめるのだが、じっとしていると冷えてくるのでその段でなく、そそくさと写真を撮って階下の部屋に入ろうとしたら扉が締め切られていて入れない。風をよけて弁当を食べるつもりだったのが当てが外れ、諦めて早々に引き返す。
諏訪湖の向こうに墨絵のような広がる富士と甲斐駒のシルエット,北方にそこだけ陽を浴びて光る妙高,火打の山々が印象的だった。
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