守屋山


- GPS
- 07:20
- 距離
- 31.0km
- 登り
- 1,368m
- 下り
- 1,280m
コースタイム
天候 | 曇り後雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR青柳駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■茅野駅〜杖突峠 高部の先、杖突峠の手前まで未舗装の林道。 ■杖突峠〜守屋山東峰 全く問題ない登山道。 ■守屋山東峰〜片倉 踏み跡は薄く、笹が多いが、赤テープ、赤ペンキ多数で迷うことは無さそう。 道標も要所要所にある。林道からの登山口に分かりやすい道標あり。 ■片倉〜千代田湖 舗装道路。 ■千代田湖〜青柳駅 青柳に下りる手前まで未舗装の林道。 |
感想
守屋山は、つい一週間前まで、どこにあるのかも定かではなかった山だが、前回の山行で出会ったご夫婦に、眺めがとても良い山ということで勧められて、登ることにした。
守屋山は、茅野の南にある山で、南アルプスの最北端の山ということらしい。南アルプス好きなのに全然知らなかった。これは、登っておかなければならない。
いざ登ろうと思い、計画を立てようとしたものの、登山口に向かうバスが見つからず、仕方なく駅から歩くことにする。登山口までは6kmほどだ。
茅野駅から、高部に向かって歩き出す。正月ということもあってか人気がない。
今日は、展望を期待して、天気予報も確認して来たのだが、なんだか雲行きが怪しい。
高部から、下馬沢川に沿った道に入って行くと、すぐに未舗装の道になった。
この道は車が全く通らないのがいい。一人静かに歩いて行くと、雪がパラパラと降り始めた。
空は一面雲で、今日は眺望は望めそうにない。
しかし、粉雪が舞う中を歩くのは楽しい。横浜では、こんなこともなかなか味わえない。
杖突峠に到着すると、大きな駐車場があり、7台程の車が止まっていた。これから登る準備をしている登山者も見える。
雪があるので、とりあえず、スパッツだけ着けて登り出す。登山道の雪は5cmも無いくらい。
避難小屋の手前で、雪が増えてくる。軽アイゼンを着けると、断然快適に歩けるようになった。
杖突峠から守屋山東峰までの高度差は、300m程しかない。これからと思った時に山頂に到着。
さあ眺めはどうかと確認するまでもない。雲とガスで全く何も見えず。これから向かう西峰すら全く見えない。
山頂で一緒になったお二人と、何も見えないことを残念がる。このお二人は地元の方々で、昨日も守屋山に登ったらしい。眺めを説明して頂いて、見えた気になる。
南アルプス全部と八ヶ岳が眺められ、西峰からは中央アルプスの眺めが素晴らしいとのことで、何も見えないのが残念だ。
これから西峰に向かって片倉に下りることを説明すると、西峰の先は、あまり歩かれていなくて注意が必要とのアドバイスを頂く。なんでも昨年、西峰からの下山ルートを間違って、携帯で救助を求めた登山者がいたらしい。
ガスで何も見えないこともあって、少し心配になるが、赤テープもあり、昨日も松尾峠からの登山者もありトレースもあるとのことで、安心する。
お二人と別れて西峰に向かう。西峰までは1kmも無い。先ほどの人に聞いた所では、西峰には小屋があって、そこに守屋山の主みたいな人がいるんだとか。
山頂手前に「ラビットハウス」と書かれた、小屋と呼ぶのも憚られるような小さな掘っ建て小屋があった。中には数名の人で盛り上がっている。部外者が入るのは気が引けて、守屋山の主は確認できず。
山頂には「日本展望の山100山」と書かれたプレートがある。再度、周りを見渡すも、やはり何も見えない。一人、昼食を取っていると、少しだけ太陽が顔を出してくれた。
展望は待っても無駄そうなので、下山ルートを確認して、片倉に向かって下る。
遭難した人は、山頂直下で、北西に向かう尾根に紛れ込んでしまったようだ。確かにそちらに向かう踏み跡があるけれど、分岐には、大きな「←片倉へ」の道標がある。これを見落とす訳はないので、遭難後に付けられたものかもしれない。
登りで使ったルートと比べると踏み跡は、一気に薄くなり、笹もうるさくなってくる。とはいえ、テープや赤ペンキが多数あり、迷うことはない。前日に歩かれた人の足跡がかすかに残っている道を、下って行く。
1480ピークは、巻くように道がつけられている。地形を確認しながら進むと、松尾峠からの道の合流地点に来た。そこでトレースが消え、この先は、誰も歩いていない雪の上を進む。
落ち葉に埋もれた道をどんどん下ると、林道に飛び出した。
片倉は、200戸弱くらいの集落だ。152号線を歩いていくと、片倉のバス停がある。ここからバスで帰りたいところだけれど、このバスは、高遠行きで、時間も合わないので使えない。そもそも、正月はバスがすべて運休なので歩くしか無い。
車の通りが多くて歩道のない152号線を茅野駅までずっと歩くのは辛い。
そこで、今日は青柳駅を目指す計画を立ててきた。152号線から逸れた道に入り、山の中の静かな道を歩いて青柳駅まで歩こうと思う。
松倉の集落に向かう道に入ったとたん、車の通りがほぼゼロになる。
この集落には、煙突の付いた家がちらほらと見える。その家の軒下には、薪が積まれているところを見ると、薪ストーブや薪風呂を使っているのだろう。なんとも贅沢な感じがする。
千代田湖に向かう道を歩いて行くと、雪が本降りになってきた。あっという間に道が真っ白になる。
大きな固まりになって、ゆっくり落ちてくる雪を眺めながら、歩く。
千代田湖は、凍結した湖面に雪が積もり、白一色の世界だった。
ここには民宿もあるけれど、冬季は閉鎖のようで人の気配が全くない。
ここからは未舗装の道になる。雪がしんしんと降る中を、凍結した道で何度も転びそうになりながら、下って行った。結局、松倉から青柳駅まで、車一台、人一人とも出会わなかった。
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