失われた秘湯−湯ノ倉温泉・湯栄館


- GPS
- 03:25
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 426m
- 下り
- 416m
コースタイム
- 山行
- 2:56
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 3:25
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。林道を歩いて行く時には工事車両に注意。立ち入り禁止の看板は特にありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
携帯
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
湯ノ倉温泉・湯栄館。
少し温泉に興味のある人ならばよく知る一軒宿の秘湯だろう。
残念ながら2008年6月に起こった岩手・宮城内陸地震によって下流が堰き止められ、堰止湖によって水没してしまった。
地震直後の水没した宿の写真はネットで見つかるが、その後どうなったのかの情報が無い。そこで今回どうなっているのか行ってみる事にした。
往時、湯ノ倉温泉までは徒歩15~20分程。それほど急な上り下りは無かったと記憶している。どんなに道が荒れていたとしてもその3倍も見ていれば大丈夫だろう、そう考えていた。
しかしそう簡単には行かなかった。当時の車道(林道)は温湯温泉から暫く行くと廃道と化していた。
温湯から一迫川沿いを車で行くと、段々と道が荒れてくる。行ける距離はほんの少し。地形図の”315m”と書かれた地点で道は終わっていた。
ここからは歩きと思い歩く準備をしていると地元の人が来た。話を聞くと一迫川は各所で崩れており、渡渉が何度か必要との事。
渡渉するとは考えていなかったので早々にこのルートで行く事は断念した。
次に辿れそうなルートは地形図の610m地点から延びる林道だ。
ここから入る事にする。現地に行ってみると国道との分岐点に駐車スペースがあった。
林道入口にはチェーンが掛けられていたが、車の交通量はそこそこありそうな感じである。工事車両が通るのだろう。
林道を少し歩き、地形図にある白糸ノ滝方面の歩道を探すと朽ちた看板とそれ程荒れてはいない道があった。
下る一方の道は意外と快適。あまり人が歩いたような感じは無いが、しかし放置されていた訳でも無さそうだ。
道はほぼ地図通り(多少ずれてはいたが)しかし、白糸の滝近くで真っ直ぐ進む筈がほぼ直角に左に曲がっていた。これは地図がいい加減なのか、それとも地震後にルートが替えられたのか不明。(なんとなく後者のような気がする)
暫く歩くと林道と合流した。地形図には無い道だ。ただ道は湯ノ倉温泉方面へと延びていたのでそのまま歩く事にした。車道は途中何ヵ所かで歩道を横切っている筈なのだが、そこがどの地点なのかは判然としなかった。昔の道はほとんど失われている様だった。
湯ノ倉温泉近くまで行くと、そこには大きな櫓が。温泉掘削用としては随分と大きい。ヒートホール調査用のボーリングとの事だったが、帰宅後調べると地熱調査用らしい。結果次第で周辺に地熱発電所でも作る予定があるのだろうか。
櫓の横から目指す湯ノ倉温泉への旧道を辿る。あまり歩かれた感じは無いが、かといって藪で歩けないという程でも無い。航空写真を見る限り全く様相が変わってしまったと思っていたが、この旧道を通ると往時が蘇ってくる。意外と酷く変わってしまったようには感じなかった。(これは全く以前の面影など無いだろうと思っていたからかもしれない)
以前は谷沿いにあった筈だが、現状では河原と呼ぶ方が良さそうな感じになってしまっている。しかし、それでも往時の面影は感じる事は出来た。
川が大きく蛇行していて目指す温泉跡へあと100m程の地点で引き返す事にした。
腰程度まで川に浸かる覚悟があれば到達出来たのだろうが、温泉が出ているような感じは無かったので割と簡単に諦めてしまった。しっかりと探せばあったのかもしれないが。(寒い季節に行けば湯気の有無ではっきりとしそうだ)
湯ノ倉温泉の源泉がどのような状態であるのかは確認せず。しかし、ネットに全く載っていない湯ノ倉温泉跡に辿り着けて満足だった。
帰りは作業用の林道を通る事にした。しかし、林道の方が距離があり、また無駄に標高を稼がされるので素直に来た道を戻れば良かったかもしれない。
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