呼子の壁は高かった (大岳から呼子岳の予定だったけど)
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- GPS
- 08:55
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,725m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
天候 | 霧雨後晴れ☼ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口にあります。呼子岳方面は廃道ですが、それなりに踏み跡はあります。危険な風化したリッジが何箇所かあります。呼子岳直前は本当に危険だと感じました。落石もありましたのでヘルメットはあった方が良いです。廃道なので基本的は入らない方が良いと思います。 |
その他周辺情報 | 近くにはキャンプ場以外は何もありません。 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:0.15kg
![]() |
---|---|
個人装備 |
GPSロガー
歩数計
財布
コンパス
GPS地図ダウンロード
バンダナか手ぬぐい
保険証(山岳保険証も)
シェルター
携帯電話
ボトルホルダー
水
時計
非常食
携帯バッテリー(要稼働確認)
タフケット
食料(詳細別途)
クッカー類(詳細別途)
ストーブ(種類別途)
燃料(詳細別途)
ビレイグローブ
スリング
カラビナ
|
感想
呼子廃道での呼子岳への山行に誘われた。気軽に「いいですよ〜」って返事をした。が、調べれば調べる程「危険」っていう文字しか出て来ない。
呼子廃道から鋸岳を縦走した人の記録を調べてみると、呼子廃道の方が危険と感じる人と鋸岳の方が危険と感じる人がいる事がわかる。鋸岳は私も歩いた事があるので怖さの度合いは把握している。その時の山行記録は以下の通り。
2018年04月29日 記録ID: 1442641
山行記録の数は圧倒的に呼子廃道の方が少ないようだ。
今日は現地でご飯を作る場所なんて無いだろうから、最近のマイブームのメスティン弁当を持って行く事にした。
【殆どトマトの水分だけで鰯の炊き込みご飯】
このメニューは前日に試してみたものです。
▼食材
・ 米 0.5合
・ イワシの蒲焼の缶詰
・ トマト(中位の大きさ)
・ ぶなしめじ
・ コンソメの素
▼作り方
1. トマトは冷凍しておくと皮が簡単に剥けます。勿論、皮付きでそのままでも大丈夫です
2. 米は予め洗っておきます。ここで水分を使っているので、「ほぼトマトの水分だけ」なんです。浸漬不要のソフトスチーム米なら、トマトの水分だけでも行けると思います。
3. クッカーにトマト、お米、コンソメの素を入れて加熱します。
4. トマトを潰す感じで加熱すると水分が出てきます。
5. 沸騰したら、イワシの缶詰とぶなしめじを入れます。
6. 普通に炊飯して蒸らしてから頂きます。
トマトの必要量は重さで大体解ります。トマトの水分含有率は94%位だったと思いますので、お米0.5合だと150グラム位で丁度良いと思います(お米を洗わない場合)。
で、当日作ったのは、イワシの蒲焼の缶詰が鯖に、クッカーがメスティンに変った事だ。メスティンはそのまま弁当箱になるからだ。
【リングワンダリング(ring wandering)】
───Wikipediaから引用開始───
輪形彷徨(りんけいほうこう)、環形彷徨(かんけいほうこう)は、人が方向感覚を失い、無意識の内に円を描くように同一地点を彷徨い歩く事を言う。
───引用終了───
輪形彷徨は何度か経験した事がある。記憶に残っているのは2回だ。但し山で彷徨ったわけではなく、2回とも夜の街中で経験した。更にそのうちの1回は車で経験した。今ならカーナビがあるから、そんな経験をする事も無いだろう。
閑話休題
須津山荘から取り付いて暫く登ると炭焼きの跡地のような場所がある。そこに何かの骨が綺麗に並べられているので嫌でもこの場所は記憶に残る。そして、また暫らく登ったところで、…道を間違えたかな…と思われる場所に出てしまい、引き返してきたら…逆方向から炭焼きの跡地のような場所に戻ってしまったのだ。
【蜘蛛の巣トラップ】
大岳迄の登山道は思ったよりも歩き易かった。ただ登山者には全く会わなかった。こういうパターンの場合、蜘蛛の巣トラップにハマるのが常であるが、今日は同行者が前を歩いていたので、被害は少な目だった(笑)
台風の傷跡も残っていて、山道が檜の葉っぱで緑になっていた。根刮ぎ木が倒れている場所も何カ所か通った。倒木で山道が無くなっている場所もあった。それでも、大岳迄は普通の登山道という感じだった。
【呼子方面廃道】
大岳山頂で昼食を食べた。大岳山頂から少し外れた場所に「呼子方面廃道」という看板がある。ちょっと緊張しながら、その方向に進んだ。が…以外にも歩き易い山道が続く。少し緊張したのは風化した痩せ尾根ぐらいだった。その後、笹藪になり藪漕ぎが始まった。藪漕ぎは体力を奪われるが、それも想定内だった。廃道のわりには歩き易いのだ。
【呼子の壁】
やがて、正面に呼子の壁が現われた。ここからが大変だった。まず、目の前で落石があった事で、やや(本当は凄く)不安を感じてしまった。そしてヘルメットを忘れて来た事を少し(本当は凄く)後悔した。
更に、ここ迄は比較的、楽に歩いて来れたが、ここで、進むべきルートが解らない状況になった。同行者がルートファインディングを繰り返しルートを発見したが、そこは歩道の縁石のような平均台のようなルートだった。左右が完全に切れ落ちているのだ。そこを慎重に渡るとロープで下降する場所がある筈である。そして、間もなくロープが見つかった。が、ロープの下が良く見えない。同行者が途中迄下降したが、その先の一歩が出ないようだった。
【撤退】
私の口から「止めましょう。」という言葉が出た。ここをクリアしたとしても、その先のルートを完全に把握しているわけではないし、なにより、戻れなくなる事を恐れたからだ。同行者も同じ意見だったと思う。
しかし、この場所はとても眺望が効く。富士山、越前岳、眼前の呼子岳、蓬莱山、鋸岳、位牌岳が綺麗に見えた。
私は足場が悪いこの場所から早く離れたくて、一足先に安全な場所迄戻って同行者を待っていたが、なかなか戻って来ない。後から聞いたら登り返すのに、かなり苦労したとの事。
その後は来た道を戻っただけだが、登る時には気が付かなかった花や風景、そして道標があった。
【撤退をふりかえって】
同行者がロープを持っていたし、私もスリングとカラナビを持って行ったのでロープで降りられたかもとは考えた。でも、ロープをかけられる場所があったか…
翌日もコースを調べていたりします。もう、行かない筈なんだけどね(笑)
元々はロープが垂れていた先に梯子が掛っていた事も知った。ロープも元々はもう少し長かったのかもしれない。
呼子廃道は、どんどん風化して行くだろうから、登る人も少なくなって行くだろう。
現在は、もう1回ぐらい挑戦してみたいとも思っている自分がいる。
taranchoさん、こんにちは。
2年半ほど前でしょうか、私は割石沢を詰めて、呼子から大岳へ降りました。自分の記憶では、写真54の「蟻のとわたり」的な所を覚えていないので、少しルートが違うかな?と思っています。私の場合は、キレット状の所がオッ?と思ったところで、多分、 taranchoさんが引き返された場所かな?と思っています。私は呼子からで、ちょうど木々に新しい白テープがあって、それに導かれて歩けました。キレット〜呼子は、崖のように急でしたが、木やロープもあって、どうにか上れると思います。
old-diver さん
こんばんは。コメント有り難うございます。撤退した後で old-diver のレコ拝見致しました。割石沢を詰めるなんて凄いです。以前、石割峠から下を見て、こんなところを登るなんて…
って驚いた記憶が残っています。
また、呼子の壁は下りには使わない方が良いと聞いていたので、そちらにも驚きました。
もう一度ぐらい挑戦しても良いかなっと思い始めています。
勿論、安全第一で(^_^)
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