前奥北穂
- GPS
- 10:42
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 3,058m
- 下り
- 3,073m
コースタイム
02:00 明神館
03:30 岳沢小屋
05:10 前穂高岳着
--日の出待ち--
06:00 前穂高岳発
06:50 奥穂高岳
08:20 北穂高岳
09:10 涸沢小屋
10:30 屏風の頭
12:00 徳沢
12:45 上高地バスターミナル
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス | 前日は明神館泊 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は平湯の湯。600円とひらゆの森より高い割には何も無い。 メリットは空いていることくらいか。11/30に閉館する。 好きな方は今のうちにぜひ。 |
写真
感想
7月に前穂高で見た「朝日に染まる穂高の稜線」をもう一度見にいこう。
前日も休みだったが天気はイマイチだし体調も悪いので休養日。
朝から温泉でのんびりした後に昼のバスで優雅に上高地入り。
その後は明神館の暖かい布団で早めに就寝。元気を溜めた。
1時半起床の2時出発。日の出は6時前。前穂まで4時間の見積もり。
関節は熱いし寒気はするし鼻水は止まらんし喉がヒューヒューする。
体調は猛烈に悪化していたが行くしかない。
身体を動かして汗を流し、代謝を回せば病気は早く治る。
気合を入れてガシガシ岳沢を詰める。月は細い。満天の星空だ。
全身から尋常じゃ無い量の汗がじゃぶじゃぶ出てくる。
体に溜まった毒が流れていくようで気分が良い。
岳沢小屋では多くの人が支度をしていた。
結構な人たちが暗闇のハシゴや鎖を登っていて驚いた。
肺と心臓を振り絞って前穂到着。予定より1時間も早く着いてしまった。
いかん、時間調整をミスった。もう30分布団で寝ていればよかった。
寒い頂上でしばらく震えて待つことになった。
しかし暗かったおかげで「涸沢テント村の灯り」を見ることができたし、
徐々に明るくなってゆく空の色の変化が美しい。
それにしても素晴らしい天気だ。
こんな一日に当たると9月の週末の不振も許してやろうという気持ちになる。
6時前になってようやく日が昇る。奥穂や西穂に日が当たる…あれ?
なんだか思っていたほど綺麗じゃない。
7月に訪れた時の写真と見比べてみると違いは一目瞭然。谷に雪が詰まっていない。
なるほどなあ。ここへはまた初夏に訪れることにしよう。
さあ見るもん見たし帰ろう。北穂高まで尾根を繋いだら涸沢へ向かって落ちてゆく。
涸沢は通ったことが無いのでワクワクしていた。
前穂から見た涸沢の灯りはかなりの量だったのすごい数のテントがあるかと思いきや、
僕が到着した頃にはほぼ撤収していてスカスカ。うーん、残念。
また来年のハイシーズンに見に来よう。いや、やっぱり泊まりにいかないとダメだな。
一度は経験してみたい。満員御礼、激混涸沢でのテン泊。
涸沢からはパノラマコースを辿った。昨日明神館に泊まっていた人が
「パノラマコースめっちゃしんどいけど紅葉が綺麗だった」と言っていた。
しんどいということは人も少なく快適だろう。
ひんやりした日陰の斜面をゆくこのコースは確かに景色は良くて素晴らしかった。
紅葉も美しい。しかし際どいトラバースやわかりにくい道も多い。
納得の破線ルートだった。
ずっと見えていた屏風の頭が気になるのでついでに踏んでいく。
今行かないと一生行かないような気がしたので。
屏風の頭からは自分が歩いてきた稜線がくっきり見えて嬉しい。寄ってよかった。
屏風のコルまで引き返したらゴールまでずーっと下り。大腿はパンパンだ。
徳沢からは観光客に混ざって日陰で涼しい快適な林道をぺたぺた流してゴール。
バスに揺られて愛車の待つアカンダナへ。
東海北陸道の猛烈な渋滞に巻き込まれ平湯から自宅まで7時間。
片付けをする気力も無く布団に倒れて僕の連休は終わった。
翌朝になると風邪はすっかり治っていて元気に出勤した。
山は偉大なホスピタルってね。
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