水井山〜比叡山☆紅葉の比叡山北稜
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- GPS
- 03:58
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 946m
- 下り
- 1,064m
コースタイム
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 3:58
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山は花園橋に |
写真
感想
前日に低気圧が発達しながら日本海を通過したために、低気圧に連なる大きな前線が日本列島にくまなく雨をもたらしたところであるが、関西は早朝から晴れの予報である。とくれば、この日は午後に東京で大きな仕事の予定があったのだが、仕事の早朝に山の散策することを考える。
登山口の戸寺まで家内が送ってくれたのであるが、途中でポツポツと小雨がフロントガラスを濡らす。ヘッデンを灯けて登るが、目の前には夜霧が漂う。湿度が高いせいだろう、吐く息までが白く煙る。
仰木峠に着く手前で十分に明るくなり、ヘッデンの明かりを消しても歩くには十分の明るさがある。仰木峠に辿り着くと、峠から縦走路をわずかに北上したところに好展望の伐採地がある。このトレイルにおいては滋賀県側に展望が開けた場所がほとんどないので、貴重なビューポイントである。先程までの霧は霧散し、堅田の街と琵琶湖にかかる琵琶湖大橋を望む。生憎、東の空はどんよりと重苦しい雲が立ち込めており、暁光は望めない。
水井山を目指し、京都一周トレイルを進む。薄暗い杉林の中で鮮やかに色づいた下草の紅葉が出迎えてくれる。斜面の右手、琵琶湖側は杉林の植林地が広がっているのだが、京都側は広葉樹が広がっている箇所が多い。斜面一面に黄色く色付いた樹々が広がっている。
快適な尾根道のトレイルを歩くうちに水井山のピークへ辿り着く。少し下って登り返すとすぐに横高山である。横高山を過ぎるとトレイルは東に曲がるはのだが、妙に登山道が明るいと思えば、登山道脇の杉の木が根こそぎ倒れているであった。しかし、斜面の京都側は紅葉したイロハカエデで真っ赤に染まっている。
横高山の南の鞍部で横川からの千日回峰道と合流すると、登山道は比叡山ドライブウェイと伴走するようになる。青竜寺への林道がドライブウェイから分岐するところにくると、ドライブウェイを渡って伝教大師の銅像の裏手に出る。銅像の裏手の階段をあがるとレストハウスの駐車場、展望台に辿り着く。振り返ると横高山と水井山のシルエットが重なっている。晴れていれば、その向こうに比良の山々が見えるところなのだが、今朝は雲の中のようだ。早朝に登山をするときは比良の権現山も候補に考えるのだが、比叡山を選んで正解であったようだ。
再びトレイルに戻ると、青竜寺への林道を見送り、すぐに西塔の境内にはいる。居士林研修道場は先日の台風21号による倒木が直撃したようで、建物は二階部分が大きく損傷している。左手にある建物も同様に著しく損傷しているようだ。斜面には数台の重機が群がっていた。
本来の登山道は西塔の境内を避けて左手にすすむべきところなのであるが、右手に進むと美しい紅葉の樹々に誘われるままに道場から道なりに進むと釈迦堂の前に出る。昨年のほぼ同じ時期にこの西塔を訪れているのだが、堂内が特別公開されていたためか平日であるにもかかわらず多くの人で賑わっていた。釈迦堂の扉もすべて閉まったままだ。突然、静寂を破り、釈迦堂の扉が次々と開けられていくのだった。釈迦堂を後にして境内を南に下がると、駐車場には既に数台の車が停められており、幾人かの人が境内を散策している。
お地蔵さんのある展望地というらしい。釈迦堂を後にすると、石灯籠が立ち並ぶ参道を通って浄土院へと向かう。こちらの趣のある門前は期待通り、紅葉が目に鮮やかである。門扉は空いており、静謐な境内を参詣させて頂く。
ここからは四明岳の北斜面のトラバース道へ入る。この辺りの紅葉が最も美しいように思われた。砂利の敷かれた林道は落葉で埋まり、茶褐色のカーペットが敷かれているようだ。途中の展望地は「お地蔵さんのある展望地」と呼ばれるらしい。京都の市街の上はようやく雲の合間に青い空が垣間見える。
ケーブル比叡駅からは千種忠顕碑にかけて尾根の北側と南側にルートがあるが、駅から始まる北側のルートを通る。尾根上に至るとルートの合流点にかけて多数の倒木が見られるが、なんとか通過出来るようにチェーンソーで倒木が処理されている。尾根を直進してみるが、こちらのルートは倒木はさらに数を増す。枝が切り落とされた痕はあるが、通過は容易ではない。本来の登山道を辿ることを諦めて、古い登山道と思われる掘割式の踏み跡に沿って、斜面を下る。
千種忠顕碑から尾根の南側のルートを下山しているソロの男性の方と出遭う。雲母坂が荒れているという話を聞いたので、梅谷ルートを登ってこられたとのこと。男性から頂いた情報を信じて、梅谷ルートを下ることにする。斜面の向きのせいだろうか、こちらは倒木の影響がほとんど見られず、登山口まで快適に下ることが出来た。山の下の方の紅葉が見頃を迎えるのはもう少し先のようだ。
登山口から八瀬の市街地を花園橋に向かって歩くと、空にはすっかり青空が広がっている。東京で午後に仕事があるので、晴天の中を新幹線に乗って東に向かうのだった。
コメント
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私も土曜日は比叡山でした。
25日楽しみにしております。
この時期は比叡山の紅葉の様子が気になるところですね。勿論、倒木の様子もですが。私は10時過ぎには家を出なければならなかったので、早朝の山行となりましたが、午後は天候に恵まれたのではないでしょうか。hirasuzukaさんのレコを楽しみにしております。
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