DIY GPSの検証(実践編その1) - 高見山
- GPS
- 04:21
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 786m
- 下り
- 785m
コースタイム
8:48分岐→9:49高見山山頂
→10:38下山開始→11:45高見山登山口(たかすみ温泉駐車場)
天候 | 曇りと雪、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
この検証内容と結果は情報共有しているので他でも同じものを公開している 前回の検証(ヤマレコのコース編) - 一徳防山: http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-163241.html |
写真
感想
DIY GPSの検証(実践編その1) - 高見山
実践機種:iPhone4S
山行記録:
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-164718.html
前回の「ヤマレコのコース編」での一徳坊山は、元の地図の
谷部分がコースズレしていたので、もう一度別の山でしたかったが、
なかなか時間がなく、今回は奈良の高見山(1248m)で実践編をしてみる。
今回も人のヤマレコ記録よりGPXをコース図をインポートさせてもらう。
このコース図も実際とは少しズレているが、この範囲は仕方がない。
実際はカシミールからインポートした地図にしめされた灰色の点線がほぼ正しい。
なお、ヤマレコのGPXからインポートしたコース図は山頂より高見峠へ降りて
いっているが、今回は高見山山頂をピストンする。
さて、まずはヤマレコのGPXのインポート。
今回も前回と同じ手順。
詳しいインポート方法は他のサイトで調べてほしい。
1. あらかじめ地図は入れておく
2. ヤマレコ山行記録のコース図の左上にGPS Log(GPX)というリンクボタンがあるので、クリックしてPCにGPXファイルを保存
3. 保存したGPXファイルをiPhoneに送る(これもDropboxがあれば楽)
4. GPXファイルをDIY GPSで開いてインポートする
5. 地図を開いてトラック一覧よりインポートしたGPXのshowボタンを押して完了
6. すると、ヤマレコで取得したコースが地図上にピンク色で敷かれる
※実際に歩いた人のコースをインポートするがズレやミスがある場合もあるので、そこは十分に考慮しておくこと。
- 結果
1. 最初に少しGPSの方角がおかしくなったのは谷に降りた時(進むべき方向に向いてくれない)
2. 谷でも少し先に進むとGPSの方角は進むべき方向を正確に指してくれた
3. 尾根にでるとほぼ完璧にGPSの方角は進むべき方向を指している
4. 谷部分のロガーの記録はほぼ正確だった
5. 尾根道でもロガーは少しズレがあったがほぼ正確
6. 最終、ロガーの記録はほぼヤマレコでインポートしたコース図とほぼ一致していた
7. むしろカシミールからインポートした地図にしめされた灰色の点線とロガーの記録がほぼ一致していた
今回は谷に降りた時に使えないと思っていたが、少し位置を変えると正しく反応していた。これで何がいえるかというと、おそらく左右にある山の形、正確には角度。一徳坊山でも谷部分は方角は反応しなかったものの、ロガーだけはほぼ正確に描いていた。ということは、谷でもその位置によって反応して、ロガーは点と点を結んでいるのだろう。iPhone DIY GPSはかなり使えることがわかってきた。またこれは尾根だったが、トレースなしでどちらに進んでいいかわからなかったところ、iPhoneのDIY GPSは正確な方角を示してくれた。ただし、これに頼りきるのもよくないので、地図とコンパス、そしてiPhoneのDIY GPSがあればかなり強力だろう。
また、以前から積んではいたが、iPhoneの電池用充電器は必須。
- 今後の課題
1. もっと深い谷であればどうなるのか検証したい
2. 道に迷って正しい方向に向くか検証してみたい(以前に迷った場所で検証)
3. 謎の三角点を探して出してみたい
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
こんにちは、DIY GPS開発者の松本です。ご愛用ありがとうございます。
GPSが指す方角ですが、現在地と少し前にいた位置を結んだ直線の方角を指しますので、これから進む方向と言うよりは、今歩いてきた方向となります。
具体的には、およそ20m前の位置と現在地を結んだ直線方向となります。
谷などでは計測位置がブレるために指す方向がおかしくなる事がありますのでご注意下さい。ブレ幅が20mを越えると移動したと判断して方向の再計算を行います。
その際、座標精度も確認してある程度高精度な座標更新であった場合に移動と判断する事になっていますが、たまに座標情報が高精度なのに位置がずれている場合もありますので過信は禁物です(おそらくiPhoneのGPSの性能限界です)。
GPSはシステムの仕様上、空の1/3以上が見えている場所で性能を発揮すると言われています。
谷では前述の「ある程度高精度な座標更新」が行われにくいケースもありますので、正しい方向を指すかどうかは微妙な気がします。といって、低精度の座標も許容してしまうと困るケースもあるので難しいです(谷で方向がクルクル回るような)。
また、曲がりくねった道でも方向を示しにくい場合があります。尾根はGPSの信号を受信しやすく、またあまり曲がりくねっていないために意図した方向を向くはずです。
もともとはiPod touchのためと、金属の乗り物に乗った場合のために付けた機能ですので、普通にiPhoneで山歩きに使う場合はどちらかというとコンパスの方向指示を使う方がおすすめです。
以上、機能の性質についてご理解いただけると安全に使えるかと思い書かせていただきました。長文失礼いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
大変わかりやすい説明をしていただいてありがとうございます。
ちょっと不明だった部分がクリアーになりました。
今回、性質を説明していただいたことで、さらにDIY GPSが理解できました。
この検証のゴールはDIY GPSを安全に使うか?使う方法だったので、非常に役立ちました。
アップデートなど行うかわかりませんが、今後ともDIY GPSをよろしくお願いします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する