焼岳スノトレ(坂巻温泉in/out)
- GPS
- 07:25
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,584m
- 下り
- 1,584m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【坂巻温泉⇔中の湯ゲート】舗装路歩き。凍結箇所なし。 【中の湯ゲート⇔中の湯温泉】九十九折の舗装路歩き。随所が凍結しており、登りはつぼ足、下りはアイゼンつけぱなしで、雪上・氷上を歩く。 【中の湯温泉⇔新中の湯登山口】九十九折の舗装路歩き。登りは中の湯温泉ホテル前でアイゼン装着。 【新中の湯登山口⇔下堀沢出合】トレースが明白で、危険箇所や迷い箇所はない。所々倒木があり、上をまたぐか、下をくぐる必要あり。 【下堀沢出合⇔焼岳南峰】かなりの急勾配。うっすらトレースがあるが、あまりアテにならない。ジグザグ登っていくが、トラバース気味に歩く箇所も多く、滑落しないよう、アイゼンの前爪や横爪を雪に突き刺して進む技術が必要。下りは特にピッケルを支柱に、ゆっくり滑落しないよう警戒要。 |
その他周辺情報 | 坂巻温泉で日帰り温泉(露天、内湯両方あり、600円) |
写真
感想
槍ヶ岳や霞沢岳、乗鞍岳など、周囲の名峰含め、終日晴れ予報の中、朝6時に坂巻温泉をスタート。本来、四駆車&スタッドレスタイヤなら、事前に中の湯温泉旅館に予約すれば、同旅館駐車場まで乗り入れられるようですが、レンタカーは四駆でないため、今回は坂巻温泉からのハイクアップ。この+1時間/片道が、正直もったいないですね・・・。
往路(登り)は中の湯温泉旅館でアイゼン装着、復路(下り)は舗装路が凍結しているため、中の湯ゲートまでアイゼンを装着しました。新中の湯登山口から広場までは、黙々と樹林帯を進むことになりますが、しっかりとしたトレースがあり、ピンクテープもあるため、迷うことはありません。前半は所々で霞沢岳が見える箇所があります。
広場に出ると、焼岳のツインピーク、そして奥穂高岳を中心とした穂高連峰がドーン!と見え、一気にモチベーションが上がります!霞沢岳も、これまでとは違い、遮るものがなくなり、眼前に迫ってきます。段々傾斜が急になってきますが、下堀沢出合(明確な標識があるわけではなく、位置特定は困難)辺りまで到達すると、トレースが焼岳南峰(左)、焼岳北峰(右)に分かれます。また振り返ると、中央アルプスや南アルプスもクッキリ見え始めます。
下堀沢出合でバラクラバに加え、電熱ゴーグル(通称「地獄ゴーグル」)を初装着。その後、復路で下堀沢出合に戻るまで同ゴーグルを装着し続け、時に額にずり上げたりしましたが、一度も曇ることなく、文明の利器に感動しましたね。
当初計画では、「下堀沢出合→焼岳南峰→下堀沢出合→焼岳北峰→下堀沢出合」とツインピーク両方を極めようと思いましたが、焼岳南峰への登り下りにかなり時間と気を使い、帰りのバス(松本→新宿)の時間も勘案し、焼岳北峰への登頂は諦めました。
下堀沢出合から焼岳南峰までは、トレースがうっすらあるものの、あまりアテにならず、くるぶし程度のラッセル箇所も数多。斜面が凍結気味の箇所は、アイゼンの爪が刺さりやすく歩きやすいが、トラバース気味に登っていくため横爪を雪にかませ、安全第一で登りました。本当は登りもピッケルがベストなんですが、登りはダブルストックで登りきりました。そうそう、下堀沢出合からある程度登って振り返ると、乗鞍岳も見えるように!更に登ると、白山も見えてきます!
焼岳南峰は、一般登山道はなく、3シーズンは登頂禁止。冬季ならOK、というわけではないですが、霞沢岳や乗鞍岳奥の大日岳同様、冬季のみ雪上をルートファインディングしながら登ることで山頂に到達できるということで、今回は南峰を目指すことに。南峰山頂は見えているので、迷うことはないのですが、どこから登ると楽で安全かを考えながら登るので、思うより時間がかかりましたね。
山頂に到達すると、北峰より高いため、北峰やしゅーしゅー噴煙を上げ続ける噴気孔を見下ろす形となり、その奥に奥穂高岳を中心とする穂高連峰がそびえ、圧巻の景色が見れます。そこまで風は強くないものの、長居するには寒いため、ランチは少し下った無風の斜面で取ることに。霞沢岳をバックに、カップヌードル(トムヤムクンヌードル)を頂きましたが、いやぁ、雪上で食べるカップラ、最高においしいですね♪食後、中央アルプス&南アルプスを見ると、太陽の位置・角度の関係だと思いますが、1時間前は見えなかった峰々の雪の付き具合もハッキリ見え、改めて今日の天気のよさに感動!(下山後、年内の残りの天気予報を見ると、焼岳に晴れマークはなく、今日が今年最後の晴れだった模様)
下堀沢出合まで、急斜面を利用し、一部シリセードで下りました。今年5月の槍ヶ岳直下の槍沢を滑って以来ですが、その時と同様、ピッケルで十分にスピードを殺しながら、ゆっくりと下りました。急斜面なので、歩いて下るより、シリセードのほうが安全(滑落リスクが少ない)だと思います。
下堀沢出合からは、再びトレースを辿る楽チンなルートで、黙々と下るだけ。中の湯温泉旅館に到着した時、「ここで下山完了だったら、どんなに楽だろう・・・」と思いましたね。
ヤマレコの過去レポ(冬季)に、坂巻温泉から焼岳山頂を歩いて往復したレポがなかったため、このレポが同じことを考えているハイカーのお役に立てば光栄です!
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