船形山
- GPS
- 04:58
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 555m
- 下り
- 550m
コースタイム
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 4:35
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
際立って危険な個所は無いが、遭難が多い山域なので要注意。 |
写真
感想
遠くなく、かつそれなりに登り甲斐がある山…ということで宮城県と山形県にまたがる船形山を目指すこととした。
前の日の夜のうちに道の駅三本木に移動しておき、仮眠。
早朝に道の駅を出発し船形山の登山口を目指す。
ちなみに今回は色麻コースから登る。
船形山にはいくつも登山ルートがあるが色麻コースが最短コースだからだ。
しかしこの色麻コースはアクセスに難がある。
未舗装の林道を17卅らねばならず、しかもその林道がそこそこ荒れている。
道の状態によっては普通車では厳しい場所もあるので、車に傷を付く覚悟は必要だ。
うんざりするほど長く感じられた林道経て終点の大滝キャンプ場に到着する。
キャンプ場付近だけが立派にアスファルト舗装されているのが不思議だ。
たぶん予算の出所が違うのだろうと勝手に想像する。
道は樹林帯の中を緩い登りで進んでいく。
ウォーミングアップにはちょうど良い感じで、程良く汗をかく。
このところの雨のせいか、あちこちに泥濘が出来ていたが歩きにくい程ではない。
名も無き小ピークを通過しようとすると「展望地」という案内板があった。
展望地って程でもないんじゃないだろうかという感じだが、もっとも早春や晩秋など、落葉期にはまた違った景色が見られるのかもしれない。
コース中程から少しずつ道の傾斜がきつくなってくる。
別段危険なことはないが、とにかく泥濘が酷くよく滑る。
転んで泥まみれになるのは勘弁なので慎重に進む。
小野田コースとの交差点を過ぎると、ようやく泥道から解放される。
岩ガラの狭い道はけして歩きやすくはないが、いつ足元が滑るかわからない泥道よりはマシであろう。
また、リンドウがたくさん咲いており我々の(特にツートンの)目を楽しませてくれた。
山頂からの稜線に出ると、そこにあるのはご来光岩である。
岩の上に登れば、宮城県と山形県の両方の景色をおがむことができる。
以前登ったことのある七つ森や甑岳の姿も見つけることができた。
刈り払いの痕が生々しい道を歩き山頂に到着する。
山頂付近は広々としており、ほぼ360度の大展望である。
しかし…なんだか天気がいまいちである。
もうちょっとすっきり晴れてくれたらもっといいんだけどなぁ。
まぁ、今年の天気を考えれば、これでも御の字か。
風が強く寒いので、山小屋の中で昼食にすることにした。
山頂まで徒歩10秒という触れ込みの立派な山小屋である。
階段が無く、後補のアルミ梯子を使わないと中に入ることの出来ない不思議な作りだったが。
簡単な昼食を済ませ外に出てみると、四方の登山道から続々と登山者が登ってきたところだった。
中途半端な天気なので、あまり登山者は多くないのかと思っていたがそうでもないようだ。
昼食をとっている間、混みあわなくてよかった。
帰りは蛇ヶ岳・三光の宮を経由して出発点へ戻る周回コースをたどる。
まずは泉が岳への縦走路上にある蛇ヶ岳を目指す。
しかし…やな山名だな…。
にょろにょろがうじゃうじゃいるとでもいうのか。
少し下るとはるか下界に薬莱山が見えてきた。
以前登ったことがある里山で、東北百名山を意識し始めた頃に登った山である。
あれからずいぶん時が経ち、今では百座中五十座を超えるまでになった。
蛇ヶ岳に行くはずが道迷いをした。
気がついたときには、登山道は沢底のようになっていた。
その前からちょっと下りすぎではないか?という疑念があったのだが、これで道間違いを確信した。
「沢底のような」から「完全な沢」になった登山道。
幸いなことに?このまま進んでも、やがて最初に計画した道にぶつかる。
登り返すのも嫌なので、急遽計画を変更して升沢小屋を目指すことにした。
もともと沢沿いのコースは不得意であったため、升沢小屋に着いたときにはヘトヘトになっていた。
いやぁ、登るのはともかく、下りで使うコースじゃないわ…。
升沢小屋から先は普通の登山道なので、ごく普通に歩く。
やがて蛇ヶ岳からの道と合流。
当初の計画に復帰した。
沢下りから開放されたと思っていたが、最後の最後で渡渉があった。
わりと水量が多くドボンしたら確実にずぶぬれと思われる。
飛び石でわたるが、最後の石が浮石になっているという罠があった。
心臓に悪い…。
ここまできたらゴールはすぐそこ。
今朝通った分岐点に合流し、登山口へと帰還した。
舟形山は懐が深く、俗化されていない点も含めて玄人好きのする山と感じた。
アプローチの難儀さも含めて面白い山だとは思ったものの、沢下りをさせられて後半テンションがさがってしまい、思い出としては今ひとつのものとなってしまった。
まぁ、道を間違ったわれわれが悪いわけだが…。
ただ、山頂付近の展望をはじめ見所は多く、違った季節、違ったコースで歩いてみたいものである。
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