羅漢寺山ー湯村山
- GPS
- 05:45
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 965m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:甲府駅 |
感想
獅子平でバスを降りると、雪が全く見当たらない。
先日の東京でも雪が積もった降雪で、山の中は20cmくらいの雪が残っていると思っていたのだが、雪の気配がない。
よく踏まれた道を登って行く。雪解けと前日の雨のせいか、ぬかるんでいるところが多い。泥で滑って何度も転びそうになる。
稜線に出たところから、少し脇道に逸れると、刀の抜き岩と呼ばれる岩の前に出た。
ここで、ようやく展望が開けた。雪に覆われた鳳凰山がとてもいい。
尖った刀の抜き岩に腰をかけて、しばらく南側の眺めを堪能する。
しかし、腰を上げようとすると、落ちそうで怖い。この岩の南側と北側は切れ落ちている。岩にしがみつきながら降りた。
再び樹林帯に戻り、稜線の左側を進む。白砂山への分岐では、迷わず白砂山へ向かった。
山頂は、名前の通り、甲斐駒や日向山のような白砂で覆われている。このような、山頂だけ白砂というのは、変化があって楽しい。
すぐ北側に鎧岩と呼ばれる巨岩が見える。なかなかの景色。
パノラマ台の駅の辺りに人が見える。もうロープウェイが動いているようだ。子供の声も聞こえる。
白砂山からロープウェイまではすぐだ。駅の前には、カップルや子連れの親子が何組か見受けられる。ロングコートを着た人やハイヒールの人を山頂で見たのは初めて。
羅漢寺山の見晴し台の先に、弥三郎岳の山頂がある。ここも白砂と花崗岩の山頂だ。三角点の周りに、何故か十円玉や五円玉が沢山置かれている。ここからは南の眺めも良いし、北側の金峰山も素晴らしい。
山頂で昼食にしようと思ったら、カップルが歓声を上げながら登ってきた。邪魔をしないように、少し先の岩峰まで進み、そこで休憩した。この先は切れ落ちていて、高度感でクラクラする。
下山のルートは、登山地図に書かれた危険マークのあるルートを考えていた。しかし、登りでも、泥のぬかるみで何度もスリップしたので、止めることに。急な下りで、あのドロドロだと滑ったら止まらなそうだ。
夫婦木神社方面に下りることにして、林道のような太い道を行くと、右手に小さな道標を発見した。ロープウェイの下の駅の名前が書かれている。
これはいいと、その小道に入ると、立派な登山道があった。
この道は、登山地図にも地形図にも描かれていないけれど、良く歩かれているようで、荒廃している箇所はなかった。途中、沢山の石垣があるのは、何の跡だろうか。小さな沢沿いを水の流れる音を聞きながら下った。
ロープウェイ駅まで下りると、沢山の観光客で溢れている。昇仙峡は、シーズンオフは無いのかもしれない。
人の流れに合わせて歩いて行くと、土産物屋や飲食店がいくつもでてきた。
渓谷を歩く遊歩道へ入ると、すぐに仙娥滝が見えてくる。ものすごい水量で壮観だ。
岩をくりぬいた道を進んで行くと、大量の一円玉が岩の隙間にむりやり押し込められていて、少し気持ち悪い。
少し進むと、右手に覚円峯と呼ばれる塔のように聳え立つ岩峰が見えてきた。これに登れる人はいるのだろうか。
その先は道路になっているが、車の通りはほぼ無い。面白い名前の付いた巨岩や岩壁、渓谷の水の流れなど見ていると、あっという間に時間が過ぎる。
長潭橋に到着。ここからバスに乗ってもよいのだが、まだ13時だし、天気がすこぶる良いので、もう少し歩きたい。帰りは、湯村山経由で甲府まで歩くことにする。
車道を南に向かって歩いていると、前方に何故か馬が歩いている。全身、鋼のような筋肉。背の高さが私の身長よりも高い。馬を連れているおじさんに話を聞くと、北海道から連れてきたとのこと。
しばらく馬の筋肉に見とれながら歩くも、次の分岐で残念ながらお別れ。
この道も、それほど交通量はない。時折、昇仙峡に向かう観光バスが通る。観光客を詰め込んだ7台もの大型バスと連続してすれ違う。
千代田湖の脇から山道に入る。ここは、地元の人の散歩道として歩かれているようで、犬を連れた人やジョギングの格好の人が多い。
白山と書かれた道標に導かれて進むと、白砂に覆われた山頂に着いた。なんだか、白砂山に戻ってきたような気分。
あとは南に遊歩道を下って行くだけだ。途中、甲府の街を眺めながら歩くことができる。時折、岩場もあり、楽しい道だ。
湯村山は、下りの途中にある小ピークで、木々で展望は、あまり効かない。湯村温泉街と書かれた道標に従って、温泉地に降りた。
温泉に入って帰ろうかと思ったけれど、私には敷居の高いホテルや宿が多く、入るのをためらってしまう。大衆浴場のようなところが見つけられれば、絶対入ったのだけれど。
今日は、とても天気が良く、Tシャツ1枚で歩いても寒くなかった。春がそこまで来ている感じがする。
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