八甲田山
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 869m
- 下り
- 869m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2011年10月9日、紅葉の八甲田山に行ってきました。
酸ヶ湯付近の紅葉は、盛りまではまだ少し早い感じで、これくらいだと毛無岱あたりの紅葉に期待が持てます。つまり狙い通り、というワケです。
今回は、酸ヶ湯から仙人岱を経由して大岳に登り、毛無岱を経て酸ヶ湯に降りるコース。 残雪期に仙人岱に行った事はありますが、実質このコースは初めてです。
初めてのコースってのはワクワクしますね。
八甲田はすっかりコポ隊のホームグラウンドになっています。
ですので、今回はコポさんに先導してもらっての登山となります。
おお、なんか新鮮な構図だなぁ。コポ隊長、よろしくお願いするであります。
天気も上々、これはいい山行になるんじゃないかと期待していましたがのっけからトラブル…というか、想定外の事態が発生しました。
それは、登山道の泥濘化。田んぼか何かか?ここはという感じ。
コポさん曰く「雨が降ってもこんなに酷くならない、こんなの初めてだ」とのこと。
数日前から、そんなに天気が悪くなっていないのに、過去最悪に酷い状態なのだとか。 写真の場所は、泥の川が流れてグチャグチャな場所ですが、これはまだマシな方。本当にやばい場所は、立ち止まって写真なんか撮れません(^^;
小一時間ほど歩いて、ようやく開けた場所までやってきました。
なんかもう精神的にやられてます。
肉体的には私は快調なのですが、あとの三人が二日酔い気味でヘロってます(笑
ひどい登山隊だ。
地獄湯ノ沢では大勢の登山者が休憩していました。
いや〜、この時期の八甲田には何度も来ていますが、今年程人が多かったことはないですね。
コポさんもこんな人出は初めて見たと言ってます。
そして今年の特徴としては、以前と比べて若い人が圧倒的に増えたことですね。
特に若い女性の増加が顕著のように思われます。
カラフルなウェアが増えて山が華やかな雰囲気になりました。
おかげで、最近山で「若くていいね〜」とか言われなくなりましたよ(笑
数年前までは山の中では圧倒的に若手だったんですがねぇ(笑
地獄湯ノ沢の岩場を登り切るとハイマツ帯に入り、それを越えると木道になります。
この木道は仙人岱ヒュッテの前まで続いています。
ここまで来ると傾斜はほとんどなくなり、快適な高層湿原の散歩道となります。
大岳や小岳も眼前に迫り、迫力のある風景が展開します。
ヒュッテ前の広場には水場があり、綺麗な水がコンコンと湧きだしています。
美味しい水ですが、夏場は涸れることもあるらしいので要注意です。
このあたりは、昔は一面の湿原だったらしいのですが、踏み荒らしにより裸地化しています。
メインの道は大岳へまっすぐ向かう道ですが、今日は小岳へ寄り道してみたいと思います。本当は高田大岳まで行く予定だったのですが、先ほどの泥道を見て気持ちが折れました。 ただでさえ小岳と高田大岳の間には泥道地帯があるといいますので、今日みたいな日に行ったら…。
メインストリートを外れ、小岳への道へ入った途端藪っぽくなりました。
北八甲田でもこれか! 昨日の山ダニの件があるので皆戦々恐々としています。
幸いにも藪っぽいのは入り口だけでしたが、道の規格が1段落ちた感は否めません。
30分弱かけて小岳の山頂を目指します。
山頂付近はハイマツが登山道を覆っており、一歩歩くのにものすごい抵抗を感じます。 一度付けられた道がこんな風になってしまうなんて、よほど登山者が少ないのでしょうか?
小岳山頂からの展望はぐるっと360度の大パノラマ。
いいですね! 山頂が狭い分、大岳より見晴らしがいいかも!
人も少ないですしね。
それにしても山頂に出た瞬間から風が強くなりました。
陽射しは強く歩いていると暑いですが、やはり空気はもう秋。
長居していると寒くて風邪を引きそうなので、景色は名残惜しいのですが、早々に退散します。
仙人岱に戻り、今度は八甲田大岳を目指します。
小岳から仙人岱に降りてきたところでトラブル発生!
クロりんが膝の痛みを訴え小休止。
今日はまだそんなに歩いていないのにどうしたのかと思ったら
どうやら先日の秋田駒・岩手山二日連続登山の時に痛めたのが再発したようです。
とりあえず、登りは大丈夫なようなので大岳に向かいます。
大岳から酸ヶ湯まではひたすら下りなので少々心配ではありますがここから下っても、あのえげつない泥道を延々下るわけですしぃ…。
仙人岱から大岳に至る道を登るのは初めてですが、いやはや、結構な急斜面です。
しかもメインルートに戻ってきたこともあり、各所で渋滞とすれ違いが発生しなかなか自分のペースで歩くことが叶いません。疲れるんだよな〜。
時折、写真を取りながら前後に道を譲ります。
急ぐ必要はないし、自分のペースで歩きたいですからね。
そんなこんなで八甲田大岳の山頂に着きました。
予想していたとおり、山頂は人、人、人…。
記念撮影するにも順番待ちです。
残念ながら岩木山は霞の向こうであまりすっきり見えませんでしたが、青森市街や陸奥湾などは綺麗に見えていました。
さっき行った小岳が眼下に佇んでいます。
あちらに登った時は、大岳も高田大岳もたいして高さが違わないように見えたのですが、こちらから小岳を見ると、あきらかに一段低いですね。
さて、大岳からの眺めを堪能したので下りにかかります。
やはりこの季節の八甲田のメインディッシュは毛無岱の紅葉でしょう。
あれを見ずして秋の八甲田は語れません。
上毛無岱まで降りてきた時でした。
ヘリの爆音が聞こえてきたかと思うと、どうもそのまま近くでホバリングを始めました。 最初は紅葉の空撮でもしているのかと思ったのですが、どうも様子がおかしい。
やけに低空を飛んでいるんだな〜と見ていると、なんとロープを伝って人が降りてきました!
救助活動じゃないですか!
救助隊員を降ろしたヘリは、一旦上空へ。
隊員はその間に要救助者を担架に乗せ、周辺の登山者をヘリのホバリング地点から待避させます。(なので、その間登山道は通行止めに…)
準備が終わるとヘリが再度アプローチし、要救助者と隊員を吊り上げ収容します。
収容作業が終わると爆音を残し、青森方面に去っていきました。
うーむ、不謹慎ながら初めて生でヘリでの救助活動を目撃してちょっと興奮してしまいました。
だけどアレですね、お世話にはなりたくないし、ならないようにしなければと改めて思いました。
余談ですが、救助されたのは盛岡市在住の女性だったそうで。
翌日の新聞によるとロープウェイから毛無岱を経て酸ヶ湯に降りるコースを歩いていたところ転倒。
足を骨折して動けなくなり救助…と、そういったところだったようです。
これは後から知った事ですが、この前日にも年配の女性が、同じコースで同じような場所で同じように転倒して足を骨折、ヘリで救助されていたようです。
あんな穏やかな場所で…と思いますが、毛無岱の木道ってあちこちで破損していたり腐りかけたりしていて濡れている時には結構危険な場所だと思います。
とくに上毛無岱は、ロープウェイから来ると山道から木道に変わり、急に歩きやすくなるので油断するんじゃないですかね。
さて、無事に救助活動は終わったようで一件落着なのですが、この影響で30分近く足止めされ時間を食っただけでなく、後ろにも前にも登山者が溜まってしまい、大渋滞が発生しました。
登山者が木道の上を途切れることなく連なって歩く様子は異様です(^^;
もちろん、写真も撮れやしません。
そんな大渋滞に巻き込まれながら、上毛無岱と下毛無岱をつなぐ階段までやってきました。ここからの眺めは言うまでもなく八甲田を代表する景色で、よくパンフレットなどにも載っています。当然、写真を撮ろうとする人も多いので、行列はまったく動かなくなってしまいました(^^;
まぁ、私だって写真撮るのでお互い様なのですが、なるべく滞留を発生させないように少しずつ歩きながら撮りました。
うーん、半分くらいブレブレの写真ができあがりましたよ(^^;
比較的写りの良いヤツを掲載します。
今年の毛無岱の紅葉は…ちょっと盛りを過ぎましたかね?
去年と同じように赤があまり出ていないような気がします。
前の週の降雪で紅葉するまえに黒くなっちゃったんでしょうかね〜。
やっぱり秋の八甲田はいいですね。
みんな笑顔になります。
…と思ったら、下毛無岱から先は再び泥道に…。
午前中に引き続き、またしても田植えです。
今度は下りですからね。こんな泥の中で転倒しないように細心の注意を払います。
登山道は最後に酸ヶ湯に向かって急な下りになりますが、そこでもまた渋滞発生。
泥で滑りやすくなっている上に急斜面ということで、ふだん歩き馴れない人が動けなくなってしまっている模様。
まぁね、こうなったらのんびり構えるしかないでしょ。
写真でも撮りながらね、ゆっくり行きましょう。
急いでいるわけでなし、急ぐ理由も…
え? なに?
この後の打ち上げ会場の予約が18時からなの?
(現在時刻、16時過ぎ…)
おぉい! きゃーきゃー言ってないで早く先に進めよぉ!(←最悪)
大渋滞の登山道を抜け、ようやく酸ヶ湯まで降りてきました。
秋の八甲田山行、無事に終了です。
綺麗な紅葉も見ることができたし、終日天気も良く大満足でした♪
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