雨飾山(戸土~展望尾根・新規ルート開拓)


- GPS
- 09:08
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,710m
- 下り
- 1,703m
コースタイム
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 9:08
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スキー場をそのまま過ぎて大久保地区の除雪終了地点まで向かい、邪魔にならない場所で駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆北小谷戸土~斜面取付 ・林道歩きとなるが、前半登り、後半下りとなる。 ◆取付地点~990mコル ・複雑な地形なのでGPSをみながら効率的なルートを探す。 ◆990mコル~1200m ・自分たちはシールオフでトラバースして尾根に登り上げたが、登り上げずにトラバースできるところまで滑って沢床まで降りた方が楽だと思われる。 ◆1200m~1600m ・カチカチ急斜面もあるが広くて登りやすいブナ林。 ◆1600m~1700m展望尾根 ・多少のアップダウンはあるが広くて歩きやすい尾根。展望も最高。 ◆1700m~山頂 ・凍った痩せ尾根が続くためスキーの場合は担いだ方が無難。 ◆山頂~1700m(スキー滑走) ・自分たちはスキーヤーズレフトの南面の急斜面をトラバースしたが、凍っていたらかなりやばい斜面なので自信がなければツボ足アイゼンでクライムダウンが無難。 ◆1700m~1200m(スキー滑走) ・斜度も雪も適度な一番楽しい斜面。 ◆1200m~990mコル ・左側に尾根を見ながらトラバースできるところまで滑って、最後のコルまでシールで登り返した。 ◆990m~ゴール地点 ・来た道を戻る形で滑っていけば問題ない。 |
写真
感想
今日は名人さんと二人で雨飾山の新ルート開拓へ行ってきた。
通常冬季に雨飾山へ登る場合、小谷温泉~雨飾高原を経てP2を目指すというのがオーソドックスなやり方だが、やっぱりピークを獲るでしょってことで糸魚川から北小谷の戸土を起点に、雨飾山の西側からピークを目指すことにした。
このルートは以前名人さんが単独で挑戦したものの条件が悪くて撤退したというルートで、実は自分も別のルートを考えていたが協議の結果今回は名人さんの宿題の方をやっつけようということになった。
厳冬期が終わったばかりだが今年は暖冬なのでパウダーはとっくに死んでいて斜面はカチカチビビンバ状態に間違いない。
あまり早出し過ぎると登りも滑りも試練になるので遅めの6時スタートとした。
少し早めにスタート地点となる戸土集落に到着したのでヘッデンが要らなくなるまで車の中で待機、その後ゆるゆると支度して出発した。
今年は雪が少ないとはいえ、さすがに小谷は雪が多い。
多分白川郷より多いんじゃないか、そんな話をしながら登っていく。
話に夢中になり過ぎていきなりのルートミス…まあそんなこともあるでしょう。
いつもはYSHR先生がルートを計画してガシガシ行くので正直あまり頭を使う必要がない。(もちろん予習と準備は怠らないが)
今日は名人さんと試行錯誤しながらのルート工作なので頭も使うしワクワク感も大きい。
そういう意味ではたまにはセンセー抜きで力試しすることも必要だと思っている。
まずは990mコルまでシールで登り上げる。
稜線をそのまま進むとアップダウンの痩せ尾根歩きとなるため一旦シールを外してトラバースしていく。
途中で再びシールを装着して登り返すも藪の痩せ尾根続きで困難を極めた。
標高は犠牲になるが一旦谷へ降りて登り返した方が良かった…こういう反省も行ってみて初めて気づくものだ。
1200mからは気持ちの良いブナの森をハイクアップしていく。
この辺りは斜面もカチカチでクトー必須の状態が続いた。
自分は軽いファットだったのでサクサク登れたが名人さんはいきなりのパウダーシーズン終了ということでファットの準備が間に合わずBDのカーボンメガワットで参戦していたためカチカチ急斜面で苦労しているようだった。
1600mからは樹林帯を抜けて天国モードに突入。
この景色を見るために今日このタイミングで雨飾山へ来たと言っても過言ではない。
二人で写真を撮りあいながらのんびりと展望尾根を歩いていく。
正面にはこれから向かう雨飾山がそびえ立っている。
後ろを振り向けば白馬三山や朝日岳が見える。湿気が多いのか少し霞んでいるようだ。
1700m付近から痩せ尾根の急登が始まる。本日1回目の核心部。
カチカチで落とし穴も開いているのでスキーを担いでアイゼンで登ることにした。
ツボ足でもほとんど沈まず安定して歩くことができた。
本日2回目の核心部は山頂までの50m。
カチカチ急斜面なので滑ったら墜落に近い滑落になるだろう。
慎重にウィペットなんかも使いながら高度を上げていく。
そして念願の冬季雨飾山ゴール!
今日はどこへ行っても登山者が多いだろうが、雨飾山は貸切、最高の贅沢だと思った。
ふと下方を見るとP2に人影が…名人さんと噂していたのだが、やはりP2にはスキーヤーが来ていたようだ。
お互い良い日に登れてよかったですね!と言いたいところだが聞こえないけど。
さあ下山。
再び痩せ尾根となるのである程度安全な場所までそのままツボ足で下っていく。
1850mくらいからスキーを履いて1700mまで痩せ尾根を避ける形で左側のカチカチ急斜面をトラバースしていく。
エッジはギリギリ効くが滑落したらかなりやばい斜面だったので慎重に高度を落としていこう。
名人さんはスーパーファットなので辛そうだった。
1700mまで来たらお楽しみ滑走タイム。
写真を撮りあいながら気持ちよくターンを刻んでいく。
1200mから990mのコルまでは斜面をトラバース気味にできるだけ高度を落とさずに滑走、最後50mだけシールで登り返して後はグサグサの雪をこなしてスタート地点まで。
今回開拓したルートは若干の修正ポイントはあるものの、なかなかいいルートだと思った。
やっぱり初めてのルート、何が出てくるかわからないルート開拓は最高に楽しい。
また季節を変えてきてみたいと思う。
コメント
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sanchanさんおはようございます。
up直後サッと流し見程度しかしなかったのですが今改めてじっくり見たらなんか凄い魅力的で私好みです♪
山頂近く辺りの高度感と大きな雪庇が魅力的、展望もイイし(^。^)
雨飾山、もちろん名前は知っていますが今時期も行けるんだ!って調べたらスキーばかり(汗)
ツボ足でも行けそうですかね?
kabukiyaさん、こんばんは。
自分も冬の雨飾山は(ピークは)初めてでしたが、想像通りの展望と絶景でした。
そうですね、イメージしやすい感じにすると荒島岳の上部を厳しくした感じですか。
スノーシューとアイゼンでも行けるとは思いますが、これと同じルートで行こうとすると990mのコルから1200m付近までのトラバースをどうこなすかがポイントになると思います。
カチコチだとスノーシューのトラバースは厳しいと思いますし、だとすると沢床まで降りてしまった方が楽かもしれません。
他にも雨飾温泉からのルートとか、オーソドックスに雨飾高原からのルートが考えられますが、後者は冬季は荒菅沢の横断とか笹平手前の急登がやばいと思います。
まあ白山と比べれば楽ちんですが、ツボ足だったら少し早い時間に出た方がいいですね。
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