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Yamareco

記録ID: 1755055
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雪山ハイキング
東北

太田薬師

2009年02月07日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
2.5km
登り
225m
下り
225m
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2009年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

2009年2月7日、この日は盛岡市近郊の「太田薬師」に登ってきました。
以前三山駆けした時の感覚があるので、今年は雪も少ないしサクッと登って余力が有れば近くの飯岡山とか七つ森とかにも行ってみよ〜と思ってでかけたのですが…

=== 考えが甘かった(笑 ===

最近、ちょっと調子に乗っていましたが、私は元来「ヘロヘロ登山隊」だったということを思い出しましたよ、ええ。

割としっかり道がついているようだったので、ジムニー君で突入!
普通車が腹をこすった跡があちこちについているが…ジムニーなら無問題!
わっはっは、まさにこういう時のためにこいつを買ったのだよ〜!

ちょっとご満悦〜な感じで細い林道を進んでいくと…なんとも中途半端な場所で除雪がぶっつり途切れていました(^^;
あと少しで神社の駐車場だって言うのに!
一瞬、このまま突っ込んでやろうかとも思ったのですが、スタックしても誰も助けてくれなさそう〜という冷静な心の声がそれを引き留めてくれまして(笑

サクッと身支度を調え、いざ出発〜!
装備は今日も「スパイク付長靴」オンリー!
だって里山だし、神社の参道でしょ? 誰か歩いているでしょ〜。
岩山や鑪山だっていっぱいトレースついているくらいなんだからー。

( ゜д゜) アレ?

(つд⊂)ゴシゴシ

 _, ._
(;゜ Д゜) …?!

=== トレース無しっすか!? ===

あれ? だってこの前雪降ってから一週間は経ってるんですけど…。
その間に一人も登ってないのすか? あれー????

うーん、とりあえずちょっと様子を伺ってみますか〜。
おそるおそる足を踏み入れると、ずぼっと…足首からスネくらいまで雪に埋もれますな〜。でもこれくらいなら歩けるかな…。

なんかこう、鳥居が低く見えませんか?
神社の駐車場を抜け森の中へと入っていきます。積雪はすぐに膝下くらいになり、ちょっと気合いを入れて歩かなくてはならなくなります。どのくらいのペースで歩いたら無理がないものか…。

上に行く程雪が深くなる…というわけでもなく、木が密に生えている場所は地面の積雪は多くなくわりと楽に歩けます。

しかし…

この山には送電線があるのです。
この「送電線」というやつは、足下の木が伐採されているのです。
つまり、木が生えてない。
木が生えていないということは、もろに雪が積もるというわけで…

はい、膝まで来ました。ありがとうございます。人間、膝まで雪が来るとまともには歩けませんね。時折雪が深いところがあり、足を取られます。ここで初めて膝をついてしまいました。

送電線の巡視路との交差点までやってきました。登山口からここまで500m。30分かかりました…。うーん、通常の半分くらいのスピードでしょうかね〜。

気が付けば汗だくになっていました。いかんなぁ、冬山で汗をかくような登り方をしてはいけないのです。汗が冷えると思っている以上に体力を削られるそうな。

さて、ここからは山を巻ながら登っていく道と、直登する道が分かれるはずなのですが…直登する道は、ちょっと分かりませんねぇ…。巻道は自動車の通行も可能じゃないかっていうくらい道幅があり明瞭なのでこちらを行きましょうか。

先ほどの分岐で「頂上まで300m」とあったのですが、一気にペースが落ちました。それというのも、私が選択した道が送電線直下を辿るものですから雪が深くて深くて…。斜面が西側に面してきたのも一因でしょうが、先ほどまでとは雪の深さがまったくちがいます。ついに股下まで雪に埋もれる場面が出てきました。

こうなると歩くというよりは雪を掻き分けながら前に進むような感じになります。いや〜、これほどまでに歩く自由が制限されるとは…。途中、いっそのこと4WD(要するに這い進む)で行こうかと思い試してみましたが頭から雪に埋もれてしまいそうで止めました。下手すると溺れそうな気がします(^^;

亀の歩みながらも少しずつ高度を稼ぎ、やっと下界がチラホラと見えるようになってきました。

右手に箱が森が見えてきました。
山を巻ながら登ってきたのがよくわかりますね〜。

登山開始から1時間20分。
ようやく頂上のお社が見えてきました。
ぐわ〜、長かった! 疲れた!

やはり山頂から眺める下界というのは素晴らしいものです♪
ここまでの苦労が報われるというものです。

人気のない境内。
少なくとも一週間は誰も訪れていないわけで……おっと、よく見ると鹿の足跡が…。
信心深い鹿もいるのでしょうか。それとも神様のお使いかな?

とりあえず、お社の軒下をお借りして昼食を摂ります。
神様神様、誰も来なくて暇だったでしょう?
どうですか? 専属で私の願い事を聞いてくれませんか?
ままま、福田パンでもいかがですか?
いえいえ、そんな物で釣ろうとか、そんな事は考えておりませんよぉ。
薬師神社って病気を治してくださるんでしたっけ?
私の金欠病、治りませんかねぇ?
やだなぁ、冗談ですってぇ。そんな顔しないで。
温かいスープもありますよぉ。

…一人で寂しかったので、心の中で小芝居をしながら昼食をいただきました(^^;
いや、でもホントに金欠病を治してくれ、神様!

どうやらこの罰当たり者には、神様は何も答えてくれないようです。
しかたない…下山しますか。

下山は神社正面の直登ルートを行くことにしました。西側の深雪にはまるのが嫌だったのと距離が短いということで選んだのですが…写真じゃわかりにくいのですが吹きだまってます↓

ここで本日最大の深雪地帯に踏み込んでしまいました。傾斜が急なこともあり、股下どころか場所によっては腰上まで雪に埋もれます。しかも風が運んできた吹き溜まりの雪なので沈む沈む!

下りだから重力に手伝って貰って進めるものの、もし、このルートを登りで使っていたら、たぶん途中敗退していたと思います。

一応、ちゃんと地図と周りの景色を照合して歩いているつもりなのですが鉄塔巡視路などのための赤テープが、登山道とは関係なくあちこちについているので、かえって不安になります。いつの間にか本道からはずれてあらぬ方向に誘導されているのではないかと。

さきほど、自分がつけたトレースを発見してほっと一息。ここからはさくさくと進んで10分くらいで下山できました。登りの苦労はなんだったんだ、というくらいあっさりしたものです。

いや〜、なんとか無事に降りてきましたが、トレースが付いていない雪道がこんなに大変な物だとは…。雪山でラッセルしてきた〜とか嬉しそうに言ってる山屋さんとか多いですが私が今日体験したより、もっと本格的な山でその台詞が出てくるなんて…恐ろしや…。まだまだ修行が足りませんな〜。

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