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Yamareco

記録ID: 1778274
全員に公開
山滑走
栗駒・早池峰

揚石山・栗駒山中腹のマイナーピーク

2019年04月02日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
02:23
距離
6.1km
登り
402m
下り
383m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:24
休憩
0:00
合計
2:24
6:24
144
スタート地点
8:48
ゴール地点
今後、雪質によって所要時間は大きく異なる。
適度にしまり、適度にゆるむ時期になればクロスカントリースキーで行くのが楽しい場所だ。
天候
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
本来は、世界谷地駐車場まで除雪が完了しているはずだが、除雪されていなかった。
最低地上高が高い、かつ高性能の4WDなら問題なく踏破できる。
デリカ・スペースギアはこともなげに登っていった。
現段階では、除雪されるかどうか信頼のおける情報はないので、複数台で訪れるのはやめたほうがいい。
転回スペースすらない。
コース状況/
危険箇所等
今日の雪は、いわゆるモナカ雪だった。
場所によって沢が口をあけているのと、大木の周囲にツリーホールができているので気をつけたい。
その他周辺情報 日帰り入浴なら、新湯温泉くりこま荘(500円)が断然おすすめだ
スタート地点
既に除雪は完了していたのだが、このところの降雪で+15cmほどの雪がある。
それが除雪されていないので、通常のクルマでは進入不可能だ。
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スタート地点
既に除雪は完了していたのだが、このところの降雪で+15cmほどの雪がある。
それが除雪されていないので、通常のクルマでは進入不可能だ。
大型車用の駐車場付近
厳冬期に、青空の下で見るこの景色は感動する。
一度は見て欲しい。
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大型車用の駐車場付近
厳冬期に、青空の下で見るこの景色は感動する。
一度は見て欲しい。
夏道の入り口
世界谷地散策において、もっともキツいのはここからブナ林入り口までの急登だ。
夏道の入り口
世界谷地散策において、もっともキツいのはここからブナ林入り口までの急登だ。
太陽が出てきた
ブナの二次林
二次林の向こうに世界谷地第一湿原が見える。
落葉している時期は、湿原の位置関係がよくわかり楽しい。
二次林の向こうに世界谷地第一湿原が見える。
落葉している時期は、湿原の位置関係がよくわかり楽しい。
世界谷地第一湿原に到着
正面に見える小高い丘が揚石山だ。
あぐろしやまと読む。
夏道はなく、雪をつないで歩ける時期が適期だ。
湿原に雪がなくなると湿原を横断しないと取り付くことができないので、湿原側から登ってはいけない。
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世界谷地第一湿原に到着
正面に見える小高い丘が揚石山だ。
あぐろしやまと読む。
夏道はなく、雪をつないで歩ける時期が適期だ。
湿原に雪がなくなると湿原を横断しないと取り付くことができないので、湿原側から登ってはいけない。
少々わかりにくい写真だが、木道の支柱がうっすら見えている。
少々わかりにくい写真だが、木道の支柱がうっすら見えている。
栗駒山頂方向を見上げると大地森が見えた。
1,300m付近までクリアに見える時間帯があった。
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栗駒山頂方向を見上げると大地森が見えた。
1,300m付近までクリアに見える時間帯があった。
雪原となった湿原をスキーで歩く。
揚石山の基部まで来ると、杉林に変わる。
あまり好ましい景色ではない。
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雪原となった湿原をスキーで歩く。
揚石山の基部まで来ると、杉林に変わる。
あまり好ましい景色ではない。
杉林を抜けるといくぶん展望が得られる。
杉林を抜けるといくぶん展望が得られる。
朝日に照らされて綺麗に見える。
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朝日に照らされて綺麗に見える。
展望がだいぶ開けてくると山頂はすぐそこだ。
展望がだいぶ開けてくると山頂はすぐそこだ。
東側がだいぶ開けている。
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東側がだいぶ開けている。
山頂に三角点はあるが、これといった人工物はない。
揚石山の山名由来を地元の方から聞いたことがあるが、いわゆる付会だろうと思われ、信憑性に欠ける。
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山頂に三角点はあるが、これといった人工物はない。
揚石山の山名由来を地元の方から聞いたことがあるが、いわゆる付会だろうと思われ、信憑性に欠ける。
揚石山山頂で飛ぶ
山頂は良質なパウダーだった。
思い切りよく飛べたが、雪が深いので高くは飛べなかった。
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揚石山山頂で飛ぶ
山頂は良質なパウダーだった。
思い切りよく飛べたが、雪が深いので高くは飛べなかった。
滑る準備を整えて、揚石山南斜面へ滑走する。
ブナの疎林が美しいこの斜面は、厳冬期にこそ訪れたい。
今日はモナカ雪でなかなか手強かった。
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滑る準備を整えて、揚石山南斜面へ滑走する。
ブナの疎林が美しいこの斜面は、厳冬期にこそ訪れたい。
今日はモナカ雪でなかなか手強かった。
これがサラサラの雪だったら楽しいツリーランになっただろう。
これがサラサラの雪だったら楽しいツリーランになっただろう。
モナカ雪でもツリーランには違いないから、それなりに楽しいのは確かだ。
滑るテクニックが大事だ。
モナカ雪でもツリーランには違いないから、それなりに楽しいのは確かだ。
滑るテクニックが大事だ。
中の岳、櫃ヶ森と深山牧場が見える。
ちなみに、大土ヶ森を含めた文字三山という名称は近代になって作られたもので、地元の岳人はネタにすることはあるが、誰も呼ばない。
麓の集落には、大土ヶ森を御神体とする式内社雄鋭神社があり、文字三山の作り話がいかにデタラメかを知ることができる。
ちなみに大土ヶ森は、明治に大土森から大土ヶ森に名称が改められた。
文字三山の作り話には、ここ揚石山がケンカの仲裁役で登場する。
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中の岳、櫃ヶ森と深山牧場が見える。
ちなみに、大土ヶ森を含めた文字三山という名称は近代になって作られたもので、地元の岳人はネタにすることはあるが、誰も呼ばない。
麓の集落には、大土ヶ森を御神体とする式内社雄鋭神社があり、文字三山の作り話がいかにデタラメかを知ることができる。
ちなみに大土ヶ森は、明治に大土森から大土ヶ森に名称が改められた。
文字三山の作り話には、ここ揚石山がケンカの仲裁役で登場する。
なだらかな地形までのんびり滑り、登り返す。
なだらかな地形までのんびり滑り、登り返す。
登り返す斜面はそれほどなだらかではない。
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登り返す斜面はそれほどなだらかではない。
ここぞとばかりにキックターンで登る。
キックターンはバックカントリースキーにとって重要なテクニックのひとつだ。
滑りだけではなく、登る技術や緊急回避テクニックとしてしっかり身につけたい。
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ここぞとばかりにキックターンで登る。
キックターンはバックカントリースキーにとって重要なテクニックのひとつだ。
滑りだけではなく、登る技術や緊急回避テクニックとしてしっかり身につけたい。
テンもジグザグを切っていた。
野生動物の世界にもキックターンの技術があるらしい。
テンもジグザグを切っていた。
野生動物の世界にもキックターンの技術があるらしい。
ブナ林のスキーハイキングは東北の雪山の醍醐味だと思う。
この周辺は、ブナとミズナラの混交林が中心だ。
人の手の入っていないエリアに行くと、それもう見事な大木に出会える。
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ブナ林のスキーハイキングは東北の雪山の醍醐味だと思う。
この周辺は、ブナとミズナラの混交林が中心だ。
人の手の入っていないエリアに行くと、それもう見事な大木に出会える。
改めて揚石山山頂へ着く。
もう展望はなくなっていた。
改めて揚石山山頂へ着く。
もう展望はなくなっていた。
狭い樹間のツリーランを楽しむ。
ずらしにくい雪質なので、なかなか難しい。
狭い樹間のツリーランを楽しむ。
ずらしにくい雪質なので、なかなか難しい。
自分のトレースに帰ってきた。
自分のトレースに帰ってきた。
世界谷地第一湿原に戻ってきた。
正面に見えるのが秣森(まぐさもり)で、天候がよければ登るつもりでいた。
ついでに大地森にも登るつもりでいて、大地森を中心とする火山群のピークハントをしようと思っていた。
いつか天気のいい日に改めて回ってみよう。
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世界谷地第一湿原に戻ってきた。
正面に見えるのが秣森(まぐさもり)で、天候がよければ登るつもりでいた。
ついでに大地森にも登るつもりでいて、大地森を中心とする火山群のピークハントをしようと思っていた。
いつか天気のいい日に改めて回ってみよう。
湿原の中にはこうした場所もある。
湿原の中にはこうした場所もある。
だいぶ雪が舞ってきて、さながら厳冬期のようだ。
4月になってもこんな天気が続くのなら、まだまだスキーシーズンが続きそうだと嬉しくなる。
花が待ち遠しい人には申し訳ない。
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だいぶ雪が舞ってきて、さながら厳冬期のようだ。
4月になってもこんな天気が続くのなら、まだまだスキーシーズンが続きそうだと嬉しくなる。
花が待ち遠しい人には申し訳ない。
湿原へ抜け、林道へと戻る。
湿原へ抜け、林道へと戻る。
世界谷地駐車場からは、雪が積もった車道をただ滑って帰るだけだ。
世界谷地駐車場からは、雪が積もった車道をただ滑って帰るだけだ。

感想

前日の降雪で栗駒山には結構な量の雪が積もった。
それを目当てに4/1にはそれなりの好事家が訪れたようだ。
この場合、好事家は「もの好き」ではなく「風流を楽しむ人」ととらえて欲しい。
最後と思っていたバウダースノーにまたしても巡り会えるときめきを大事にしている人達なのだ。
この降雪のおかげで、標高700m付近に広がる世界谷地にもたくさんの雪が残っていた。
3月下旬の降雪がなければ、今頃木道もすっかり出ていたのではないかと思うほど3月中旬までの高気温はひどいものだった。

今日も栗駒山には昼頃からの降雪予報が出ている。
それでは早起きをしてのんびり世界谷地にでも行ってみようかと足を運んだ。
世界谷地駐車場への道路は積雪期には登山者向けには除雪をしてくれない。
最低限の転回スペースがとられるだけで、駐車スペースと呼べるほどの広さはない。
本格的に駐車スペースがとれるようになるのは、概ね彼岸を過ぎた頃が常だ。
今年は小雪だったので、それより以前に駐車場までの除雪が完了していたのだが、このところの降雪分が除雪されていない。
昨日もいこいの村跡地までの除雪がされていなかったので、何か問題が発生したのではないだろうか。
3/31には確かに早朝から除雪をしていたが、4/1には8:00時点ではまだ除雪作業が行われていなかった。
そして、世界谷地駐車場へ続く道路は昨日も除雪されていなそうな雰囲気だ。
当然ながら今日も除雪されていない。

さて、揚石山は世界谷地第一湿原から眺めると特に登高意欲が湧くような山には見えないだろう。
実際、登ってみても良好な展望が得られるわけでもないし、大地森のようなブナの巨木群もない。
しかし、揚石山の真の魅力は南面にあるのだ。
伐採や植林などによってつくられた人工的な景観となっている北面と違い、南面は本来の揚石山の姿が見られる。
それなりに立派なブナ林がほどよい樹間で広がり、風の影響を受けにくい場所でもあるため、おだやかな雪の斜面が広がっているのだ。
思わず笑みがこぼれる景観だと思う。
栗駒山本山に比べたらたいしたものではないので、積極的に目指す必要はないが、強風によりいわかがみ平方面が難しい場合の代替えプランとしてはおすすめできる。

ただし、駐車スペースに難点があるので、とめられない場合は素直に諦めて欲しい。
この周辺は集落の人が暮らす生活道路であり、暮らしの一部だからだ。
よそ者が駐車マナーで迷惑をかけてはいけない。
その道が塞がれると進路も退路もなくなってしまうことを知っておいて欲しい。
ついでに言うと、この周辺は私有地だらけなので山菜を見つけても勝手に採集してはいけない。

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技術レベル
2/5
体力レベル
1/5

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