碓氷峠廃線ウォーク 新線廃線跡を軽井沢から横川まで

2019年04月21日(日) [日帰り]

• GPS: 08:12
• 距離: 15.8km
• 登り: 199m
• 下り: 733m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:08
• 休憩: 2:10
• 合計: 8:18

8:49 軽井沢駅
10:12 10:12 碓氷峠
11:57 11:57 熊ノ平駐車場
12:02 12:02 旧熊ノ平駅
12:18 12:19 熊ノ平駐車場
12:25 12:46 旧熊ノ平駅
12:55 12:55 熊ノ平駐車場
13:00 13:03 旧熊ノ平駅
14:19 16:01 とうげのゆ駅
16:32 16:35 まるやま駅
17:07 横川駅

26800歩

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

【行き】北陸新幹線で軽井沢着8:43

【帰り】横川発17:21信越線、高崎で高崎線上野東京ライン沼津行きに乗換

コース状況／危険箇所等

1997年に廃線となった信越本線の軽井沢→横川の峠を「降りる」上り線の線路跡を歩くイベント。
http://www.antrip.jp/

昨年10月から安中市観光機構が定期的に開催しており、参加してきました（要事前申込制）。

ルート全体の半分はトンネルだが、標高939Mの軽井沢駅から同387Mの横川駅まで、僅か1駅で標高差552Mを登り降りしていた当時のJR最急勾配区間のダイナミックさが体感できる。

その他周辺情報

峠の湯に立ち寄り
大人3時間まで600円
https://www.usuitouge.com/tougenoyu/index.php

写真

4/21 7:23

上野駅新幹線ホームから出発。この時間4分おきに各方面へ新幹線が出発する過密ダイヤです。

4/21 7:28

あさま603号に乗車。
あさま号にもJR西日本所属のW7系が充当されることがあり、オリジナルの車内チャイム「北陸ロマン」を聞きたかったのだが、残念ながら東日本のE7系で上越と共用の汎用チャイムでした。

4/21 8:49

軽井沢駅に到着、やはり信州は冷えます。9度位。

4/21 9:20

改札前に集合した後、行列で駅からしばらく歩き峠寄りの受付場所へ。途中サクラはまだ咲いておらずウメが咲いていました。寒い。

4/21 9:58

上り線最初の11号トンネルへ。このトンネル手前からすぐに66.7‰の下り急勾配が延々と続く。

4/21 10:02

新幹線の父と言われた第4代国鉄総裁、十河信二直筆のトンネルプレート。

4/21 10:08

補強されたトンネル内部。

4/21 10:10

トンネルに入って間もなく、ここが県境。

4/21 10:22

奥には「坂を登る」下り線が見える。

4/21 10:28

湧き水を流すため、途中レール間に溝が。

4/21 10:31

トンネル出入口への距離標。

4/21 10:40

長い9号トンネルの中央には横穴が。一旦外に出ました。

4/21 10:57

9号と8号の間。

4/21 10:58

最長の9号トンネルを振り返る。

4/21 11:01

下り線と奥に国道18号旧道。

4/21 11:18

下り線に一時的に転線し、8号トンネルを望む。

4/21 11:25

右が上り線（今回歩いたルート）、左側下り線、下り線7号と8号トンネルの間から。

4/21 11:34

6号トンネルと5号トンネルの間、標高730Mあたりからは芽吹きが始まる。気温も上がってきた感じ。

4/21 11:45

3号トンネルを抜けた先がこの区間で唯一の平地、熊ノ平。

4/21 11:55

熊ノ平でお昼休憩を。

4/21 12:00

アプト開通の碑、サクラが満開。

4/21 12:01

形の良い943Mピークと旧熊ノ平駅ホームに植えられたサクラ。

4/21 12:02

思い思いの場所でランチタイムを。

4/21 12:05

やはりここの定番ランチといえばコレしかない！
主催者側で準備してくれました。

4/21 12:24

裏妙義をバックに満開のサクラ。

4/21 12:51

熊ノ平だけ平地になっているのがよくわかる構図。下り線の軽井沢方面を望む。

4/21 13:00

では次のポイント碓氷橋に向け出発、2号トンネルに入ります。

4/21 13:03

このトンネルの入口付近では発電機を回してライトアップされていました。

4/21 13:04

入口には昔引込線もあった広いトンネルです。

4/21 13:04

すぐに通常の単線サイズトンネルとなります。

4/21 13:20

碓氷橋梁へ

4/21 13:22

下り線橋梁と、奥に眼鏡橋。

4/21 13:23

かなり高度感があります。

4/21 13:23

眼鏡橋アップ。下り線橋梁と干渉してよく見えません。

4/21 13:26

橋梁上から上流を望む。奥の山の尾根上に旧中山道が通っています。新緑が始まった。

4/21 13:28

最後の1号トンネルへ突入。

4/21 13:47

昭和50年に峠を下っていたEF63回送機関車が過走して脱線した際に出来た痕跡。

4/21 13:48

誰かの想いが、、、

4/21 13:52

このトンネルを抜けたところで右側に脱線転覆しました。

4/21 13:56

霧積川に沿って下りていきます。

4/21 14:05

なんとも言えない、ザ・廃線跡といった雰囲気を醸し出している。

4/21 14:10

霧積温泉に向かう県道56号線を渡る橋の上から。

4/21 14:11

峠の湯が見えてきた。

4/21 14:13

下り線1号トンネルを振り返る。

4/21 14:20

ここには何度となく来ていたが、実際に新線廃線跡を軽井沢からここまで歩いて来られる日が来るとは思っていなかった。

4/21 14:28

イベント自体はここで解散です。
トロッコも今日は盛況の様子。

4/21 14:34

ここに来て温泉に入らない理由が見つからない。

4/21 15:42

風呂上がりに裏妙義、丁須の頭をバックに一杯。

4/21 15:59

温泉前からサクラと裏妙義。

4/21 16:18

ではラスト、横川駅に向けて遊歩道を下ります。

4/21 16:32

国指定重要文化財、旧丸山変電所。特殊な急勾配はここまでで、後は横川駅まで25‰の一般的な勾配となる。

4/21 16:57

鉄道文化むらに動態保存中のEF63

4/21 17:01

今回のイベント主催者。安中市観光機構の本部はココ。

4/21 17:09

横川駅へ

4/21 18:00

帰りは高崎から上野東京ライン普通列車グリーン車でまた一杯。おつかれさまでした。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

あらかわっ子

碓氷峠廃線ウォークが安中市観光機構の主催で定期的に開催されていることを知り、事前申込みをして参加してきました。
1997年の北陸新幹線（当時の長野新幹線）先行開業により廃線となった信越本線横川〜軽井沢間、通称碓氷線の新線（アプトでない方）を歩けるとのことで、普段立ち入れないトンネルや碓氷橋梁などの見所をガイドさんの説明を聞きながら見学してきました。

前回のイベントまでは廃線後も比較的整備されていた、峠を登る「下り線（長野方面に向かう線路）」を歩くルートでしたが、今回は峠を降りる「上り線（東京方面に向かう線路）」の草刈りが完了したとのことで、その上り線がルートとなりました。

上り線は手付かずの状態が長く続き半ば自然に還りつつある様相でしたが、地元碓氷峠鉄路再生研究会の方々のご尽力により入念に草刈りが行われ、一般の人々も歩ける状態にして下さいました。

歴史を重ねたトンネル、あまりの急勾配により停止出来なくなり脱線転覆してしまった列車事故の痕跡、普段見られない新線碓氷橋梁からの眼鏡橋の眺め、昔補助機関車に抑えられながら急勾配を下った在来線列車から眺めた碓氷峠の車窓が蘇り、感無量でした。

以前、この廃線跡に観光列車を走らせる構想があり実現一歩手前まで行ったようですが、安全面や採算の問題から立ち消えになったようです。
列車運行は無理でも、レールマウンテンバイクの導入など何らかの形で観光資源として生き残ってくれればありがたいと思います。