虫倉山 名前に惹かれる北アルプスの大展望台
- GPS
- 05:40
- 距離
- 3.4km
- 登り
- 402m
- 下り
- 391m
コースタイム
10:50分岐11:05
11:10東屋11:15
11:40虫倉山山頂14:10
15:25駐車場所
歩行時間2時間50分
天候 | 一日快晴が続き、南方面は雲りがちでしたが、春らしい穏やかな日でした |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
右側にコンビニあり(「道の駅中条」手前) コンビニの左横の坂道を上がり左折 すぐに右折して道なりに行くと「太田」集落、 虫倉山登山口の標識があり、休憩所もあります 舗装された林道(1車線)を行くと 不動滝手前の道路の余地に3台ほどの駐車スペース、 更に進み、登山口を行き過ぎた先に 10台ほど駐車可能な駐車場とトイレがあります 今日の時点ではトイレは使用不可でした 登山ポストは登山口にあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から不動滝を左に見て 急な沢に沿って登ります。 堰堤の手前に1箇所鎖場があります 鎖場はここだけです 渡渉して登山道は左に行きますが 手前の沢と渡渉する沢の2箇所、 間違えて直登しやすいため看板が立てられています 南斜面の登山道ですので雪はありません 稜線には数箇所雪が残っていましたが アイゼンなしで大丈夫でした ただ、痩せ尾根がありますので、転倒、滑落には注意が必要です 特に危険個所はありません |
写真
感想
北アルプスを間近に眺めるには「虫倉山」程の眺望の得られる山は他にないのでは?
密かにずっとそう思い続けてきました。
今年は雪が多く、登山道の状態はどうなのかちょっと心配でしたが
予報も晴れとの朗報、一緒に登ってくださる方の御都合もついたので
今日は念願叶って、久しぶりの虫倉山登山と相成りました。
虫倉山、その名前には惹かれるものがあります。
中条村(現在は長野市)の御山里(みやまさ)と呼ばれる山深い里の裏山。
今は過疎化が進み、廃屋が目立ちます。限界集落という言葉が切実かもしれません。
藁ぶき屋根の昔ながらの家が、主を失い朽ちてゆく姿に、痛ましさを感じます。
虫倉山の名前にもきっと村の伝承が刻まれているのでしょう。
思えば、子供たちを最初に連れて登山したのもこの山です。
今はしっかり看板が立てられていますが、
渡渉する沢の手前の沢を直登してしまい、
おかしいとは思いながら、急斜面をよじ登り、強引に稜線に出てしまいました。
登山道が左に巻いているのが目に入らなかったのです。
今では標識も整備され、稜線に出ると立派な東屋まで建てられています。
狭い山頂なのですが、昔から大双眼鏡があり、
白馬の大雪渓を歩く人々をなんとか捉えようとしたこともありました。
でも、なかなかうまくいかないものですね。
平日ですので、先行車は奥の駐車場に一台のみでした。
渡渉してから稜線までは、急斜面ながら陽だまりの中のジグザグ道、
雪は全く残っていませんでした。
まだ早いかと思っていたアズマイチゲの花が開きかかっていて嬉しい驚き。
多分、この斜面にもうすぐもっと沢山の花が見られるでしょう。
稜線にさしかかる手前で「高福寺」からの道と合流します。
さらに稜線で「大洞コース」と合流し
比較的緩やかなアップダウンを繰り返して山頂へと向かいます。
林に遮られて眺望はあまりありませんが
東屋の東側だけ唐松が間伐されていて、
間近に望む北アルプスは、一瞬息をのむ美しさで迫ってきます。
南斜面の雑木林は、光を受けて笹が青々と茂り春の山そのものですが
北斜面に目を移すとまだ雪が斜面を覆い、寒々とした冬山です。
尾根を通る細道が春と冬とを分けている、そんな変化に富んだ散歩道は
この季節ならではの面白さ、なかなか巡り合えない風景でしょう。
いつもは黙々と(暗く、じめじめと自虐的に)歩くkyom4の山行ですが、
今日は話をしながら、ゆったり歩きます。
話に花が咲くことで、身体の辛さをすっかり忘れるものですね、
山の楽しい歩き方を再発見した思いです。
小灌木と芝生に覆われた山頂はこんな快晴なのに誰もいません。
北アルプスを眺めながらのゆったり昼食は一味も二味も違います。
そうして、二時間、話をしたり、読書をしたり、時折変わりゆく山の陰影を確かめたりと
山の上でいつもはしない過ごし方で虫倉山頂を楽しみました。
まるで、家の中でくつろぐ雰囲気で、傘を差しながら…
午後になると大抵山の見え方は違ってくるはずなのですが、
この日は、夕方まで不思議なくらいに山々が鮮明に見えていました。
それを良いことにすっかり長居をしてしまいました。
時の流れを止めたいところですが、それはできません。
気がつくと二時になっていましたので、名残は尽きませんが下山です。
こんな穏やかな日は、下山せずに山中泊して、夕日と翌朝の日の出を見たくなります。
それはあまりにも贅沢ですから、やはり現実に向かって下山しなくては…
久しく忘れておりましたが、今日は、山の楽しみ方は一つではないことを再発見。
今までしなかった楽しみ方で山を歩くこと、これが今日の宿題になりそうです。
この宿題は、とてもわくわくさせる宿題です。
これからの山歩きがもっともっと充実させられそうな予感がします。
虫倉山に登るコースは他に幾つも村の方々によって整備されています。
まだ、本日の「不動滝コース」と「さるすべりコース」しか歩いて居ないのは
もったいない気がしてきました。
次回は、「大洞コース」、「岩井堂コース」などを歩いてみたいと思います。
コメント
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こんばんは。
この山は、北アルプスの展望台ですね!それもまん前の。
山頂に設置してある双眼鏡を覗くと、白馬の小屋や八方の
スキーヤーがはっきり見えますよね。
一度しか(不動滝コース)登ってないので、kyom4さん同様
別のコースも、是非歩いてみたいです。
dabeさん 訪問有難うございます。
今、弥彦山のレコ拝見していました
凄いですね、弥彦山の登山口からのいきなりの急坂を登られたんですね
ゆっくりとはいえ、なかなか普通でも大変な登りをこなしていらして、順調に回復されているのかと思い安心しました。
虫倉山は私の中ではベストの北ア眺望の山、そして登山の原点の山なのですが、他にも色々ある登山道をあまり歩いていないので、実は知っているようで知らない山なんですね
藪山ではないので気軽に歩けるかとは思いますが、縦走は、車の回収が大変、周回コースをこれから考えようと思っています。
まごまごしてると夏山になってしまうし、そうなったらまた来年になってしまうかも…
danbeさんの先日のレコで拝見した大桁山も黒滝山リベンジを兼ねて行きたいし、焦りまくりです
お連れがいらっしゃったんですね。
同じ山、ルートでもソロで歩くのと連れがあるときでは印象が大きく違ったりしますね
違うルートや構成人数、果ては季節や天候、自分自身の気分まで考えると毎回違うほうがあたりまえですよね
話に花が咲く・・・女性の特権ですね
疲れを忘れるほどの花の咲き方を想像してしまいます
コメント有難うございます
一人で歩いていますと頭に浮かんだ様々な言葉を端から忘れてしまうのですが、話し相手がいると不思議なものですね、ここでこんな話題だったとか、この時周囲の様子がどうだったかと溢れるように思い出せるのです。
言葉を発することによって記憶が定着し、何かのキーワードでフラッシュバックするような感じです。
友遠方より来たり、また楽しからずや
テント羨ましいですねえ〜
アライテントの一番小さいのを毎年春になると欲しくなって、秋になると諦めているkyom4です。
ザックの軽量化に真剣に取り組んでいるようでは駄目です
せめて15kgは背負って訓練しないと…
現実問題、10kgで重く感じています
山でなく庭でテント泊なら背負えなくても問題ないですね
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