屋久島宮之浦岳(過去山行)


- GPS
- 45:30
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,938m
コースタイム
12/31 淀川小屋07:00→宮之浦岳→18:30高塚小屋
1/1 高塚小屋07:30→12:00白谷雲水峡
天候 | 雪のち晴れ |
---|---|
アクセス |
写真
感想
過去の山行記録です。
12/30 鹿児島よりフェリーに乗り屋久島に向かう。外海に出ると波が高く船は激しく揺れる。気持ちが悪くならないようにと目をつぶって耐える。約3時間の船旅、しかし、当然のことながら外を眺めるなんて暴挙はしなかった。
やっとの思いで屋久島に到着。
しかし休む暇もなく、バスが出発しようとしている。あわてて、バスに乗り込む。バスの中のガソリンのにおい。はっきり言って気持ち悪くなってきた。
天気は悪い。屋久島空港をバスが過ぎるあたりで突然の雨。さすが屋久島と感激する。
安房でバスを降りる。運よくタクシーを捕まえ、同行者も捕まえることができた。淀川入口まで車で行く。海岸付近では雨だったが、山の中に入るにしたがって雪に変わっていく。淀川入口で車を降りる。いよいよ登山開始である。今日は淀川小屋までだから、約1時間強の道のり。そんなにつらくはない。用意を整えて歩き始める。道には雪がうっすらと積もっている。少し疲れてきた頃、淀川小屋が見えてきた。
立派な小屋であ。しかし、小屋に入ってみてがっかりした。毛布がない。
実はこの山行、ウレタンマットもガスコンロも忘れてきたのであった。つまり冷えたものしか食べることができず、しかも冷たい床の上にじかにシェラフを敷くことになるのである。
本当に大丈夫だろうか。寒くて寒くて眠れないのではないか?そんな不安が広がる。そして夜が訪れた…。
12/31 しかし、気がついたら、朝6時過ぎであった。予定では5時に起きるつもりだったのに。さあ、出かけようという時になり、中高年の2人連れの登山者が声をかけてきた。「一緒に行きましょう」というのだ。冬山だし、一緒の方が心強いと思い、OKしたのがとんでもない間違いだった。
この2人遅い。とてつもなく遅い。今日はなんとしても高塚小屋まで行かなければならないのに。
楽しみにしていた花之江河は雪で埋もれていた。唯、それほど風は強くないので寒くはないが。それにしても2人は遅い。そのうち、初心者らしい1人は遅れがちになっていく。これ以上、遅れてたまるものかと思い仕方なく荷物の一部をもってあげることにする。
約コースタイムより3時間近く遅れて宮之浦岳山頂に着く。あまりにも遅いため、疲れたという感じは全然しない。
時間オーバーの為、2人連れは近くの避難小屋に行くことを提案するが、こちらとしてはとても受け入れられない話である。結局、高塚小屋に向かう。
のろのろと2人は進む。途中、日が暮れてくる。ヘッドライトの明かりを頼りに進む。結局、18時30分頃、高塚小屋に着く。
小屋はすでにいっぱい。なんとか中に押し込ませてもらう。2人連れはお礼と言ってお菓子やおつまみをくれたが、それよりお詫びを言ってもらいたかった。
この日も冷たい床の上にシュラフを敷く。ラジオをつけると紅白をやっていた。しらずしらずのうちに眠りについていた。
1/1 次の日、またしても6時30分頃起きる。しかしよく眠るものだ。我ながらあきれてしまう。
朝、出かける時に例の2人連れに会う。今日はもう勘弁と思い、サッと先に行く。
途中、ウィルソン杉や縄文杉を見る。ああ屋久島にいるのだなという感じになる。振り返ると青い空に宮之浦岳が見える。やったという気持ち。やはり山を見なければ来た感じがしない。途中、うっそうとした屋久杉の原生林を通り、昼過ぎに白谷雲水峡に着く。
一時間後、予約していたタクシーが来て、港へ。
船を待っている間、暖かい日が気持ち良く身体にあたる。ああ、新年だなぁと思いつつ、船を待っていた。
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