雨と石とインドと【西国第6番壺阪寺】
- GPS
- 05:30
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 604m
- 下り
- 597m
コースタイム
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 5:27
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
観光駐車場→宗泉寺分岐 旧藩主家のお屋敷などを横目に、舗装路を進む 宗泉寺分岐 →高取城址 よく整備された登山道。高取城址に近づくと、土嚢を利用した画期的な道が現れる。 高取城址→壺阪寺 緩い傾斜と土の道で非常に歩きやすい。が、一部滑りやすいところがあるので、雨後は注意。 壺阪寺→観光駐車場 ハイキング道から車道に出て、そこから旧参道へと入ったところが簡単な藪漕ぎ。他はほぼ舗装路を道なりに進む。 |
その他周辺情報 | 壺阪寺 入山料600円(JAF会員500円) |
写真
感想
西国三十三ヶ所、第6番壺阪寺を参拝してきました。壺阪寺はちょうど高取山のハイキング道の経由地になっているので、山は高取山をチョイス。
高取町観光駐車場から高取城址に通じる大手道を登ります。関西の低山にしては、台風被害など少ないのか非常に整った林になっていて快適な道でした。曇りの天気もあって気温は高くなく6月でも快適に歩けて良かったです。
途中には、高取城にまつわる解説が書かれた案内板があり、この山全体が城として機能していたことを教えてくれます。高取城の石垣は見事なもので、また登ってきた道を思うと築城にはさぞ苦労したものと考えさせられます。苔むして自然と同化した石垣は、過去の遺物ではなく、今も生きていると感じました。石垣だけでなく、周囲にそびえる巨大な杉の木も、これだけ人里に近いところでは珍しいものと思います。
高取城で昼食休憩をしていると雨が降ってきました。寒いので、カッパを着ます。さっぱりとした雨で、さほど不快ではなかったです。晴れの緑も鮮やかで好きですが、雨は雨で独特の色が出てきて美しかったです。森の雨は匂いや音も際立たせるので、楽しいですね。
高取城から快適な登山道を進むと、車道に出て壺阪寺が見えてきます。正式には南法華寺というのですが、どうやらそれも後でもらった名前のようです。壺の中に観世音菩薩を見て、それを坂の上に安置したところから壺阪寺という名前になったのだとか。
眼病封じの寺として有名で、視覚障害者の福祉に貢献してきた歴史があります。眼鏡の供養を行なっており、僕の眼鏡もここで供養してもらおうかと思いました。
他にもインドなどでの慈善事業、および国際交流も行なっていて、寺内でインドにまつわる雑貨の販売をしていたのは面白かったです。特にド派手で知られるインドの結婚式で使われる招待状が置いてあるのには驚きました。
石仏がいたるところに見られますが、インドの石工によって作られ、日本に運ばれたものだそうです。日本のものよりも丸っこく、どこか幼く感じて、国によって仏像の雰囲気が変わるのですね。日本の寺院ながら、どことなく異国の寺院かのような雰囲気も持っていて、とてもユニークなお寺でした。
本尊の十一面千手千眼観世音菩薩坐像では、改元記念ということで、足元を触る特別拝観が催されていました。これまではご尊顔の前でお経を唱えるだけでしたが、観世音菩薩とまた違った縁の結び方が出来て有意義でした。読経後本堂を出ると、雨がすっかり晴れていたのには、仏との縁を感じて、嬉しくなりました。
しかし、高取城にしろ壺阪寺にしろ、石というのは、長い年月を耐え、また加工によって表情がガラッと変わり、かつ自然との調和する奥の深い素材だと思いました。
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