雨の北八ヶ岳、白駒池周回登山

2019年06月10日(月) ~ 2019年06月11日(火)

• GPS: 09:31
• 距離: 10.4km
• 登り: 549m
• 下り: 519m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:07
• 休憩: 1:20
• 合計: 7:27

9:19 白駒の池 駐車場
9:26 白駒分岐
9:36 白駒の池
9:38 9:40 白駒荘
10:49 白駒にゅう分岐
11:14 11:29 ニュウ
12:27 中山分岐
12:40 中山峠
12:46 13:45 黒百合ヒュッテ
13:51 中山峠
14:05 中山分岐
14:22 中山
14:29 14:30 中山展望台
16:02 16:05 高見石小屋
16:46 白駒荘

2日目

• 山行: 1:09
• 休憩: 0:36
• 合計: 1:45

8:11 白駒荘
8:11 8:14 白駒の池
8:22 8:25 青苔荘
9:08 9:36 白駒荘
9:36 9:38 白駒の池
9:49 白駒分岐
9:56 白駒の池 駐車場

天候

初日；曇/雨　二日目；晴/曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

中央道諏訪ICより国道20号から152号メルヘン街道に入り、そのまま八ヶ岳方面へ。
湖東新井交差点より299号へ入り(直進)道なりに走る。
麦草峠を越えたところの白駒池駐車場に駐車。
一日500円。一泊で1000円。

コース状況／危険箇所等

登山道としては池周辺の散策道はよく整備されているが、白駒池からにゅう、中山峠から中山、中山から高見石小屋までは岩と、木の根、泥濘に注意。
この時期はまだ残雪が所々に残っていて、アイスバーンになっているところもあったので、軽アイゼンまたはチェーンスパイクを持参したほうが良いかも。

その他周辺情報

宿泊：白駒荘　一泊8,500円(二食付き)
下山後の温泉：縄文の湯　茅野市民以外の入泉料600円

写真

6/10 9:19

白駒池駐車場に到着。ここに来るまでの麓はまだ晴れていたのに、到着した途端に雲行きが怪しく…
まぁ、雨が降らなきゃいいね。

6/10 9:20

早速向かいましょう。 白駒池入口です。

6/10 9:25

鬱蒼とした森の中に入っていきます。

6/10 9:25

久しぶりの苔生した森。

6/10 9:36

6/10 9:36

白駒池に到着。

6/10 9:38

白駒荘新館。本日宿泊する宿です。

6/10 9:39

こちらが本館。本館のほうがやはり趣がありますね。

6/10 9:41

白駒荘本館前の桟橋。池には靄が掛かって数メートル先が見えません(苦笑)。

6/10 9:41

桟橋から白駒池本館。

6/10 9:43

さ、雨が降り出さないうちに行ってきましょう。
この初日は白駒池から "にゅう" へ。その後黒百合平にある黒百合ヒュッテに立ち寄り、中山を経て戻ってくる計画です。

6/10 9:49

木道を進みます。

6/10 9:53

白駒池周辺は苔の殿堂。様々な苔を観察できます。

6/10 9:59

白駒湿原に到着。

6/10 10:10

いい雰囲気ですね。

6/10 10:23

「にゅうの森」に入りました。

6/10 10:23

敷き詰められた苔の絨毯。美しい。八ヶ岳ならではですね。

6/10 10:26

生命の息吹を感じますね。

6/10 10:26

本格的な登山道に入ります。ガレ場が多くなってきました。

6/10 10:28

"にゅう" へ向かいましょう。

6/10 11:05

岩の表面にもぎっしり苔が…。

6/10 11:06

独特な八ヶ岳の雰囲気?

6/10 11:09

登りが急になってきました。

大きな岩がゴロゴロした急登を登っていきます。

6/10 11:09

ガスっていてわかり難いですが、漸くにゅうへ向かう稜線が見えてきました。最後の急登を登ります。

6/10 11:10

にゅう、中山峠の分岐に到着。

6/10 11:11

にゅう山頂が見えます。…が、前回同様ガスって見えにくい(苦笑)。おまけにとうとう雨が落ちてきました。

岩場の山、入山頂に登頂！

6/10 11:15

山頂からの眺望は残念ながらゼロ(涙)。

6/10 11:16

雨も降ってきたので、恒例の三角点タッチをして黒百合平に向かいましょう。
本当はここで360度の眺望を楽しみながら珈琲タイムをしたかったんですが…。

6/10 11:29

にゅう山頂直下にイワカガミ。

6/10 11:29

にゅうを後にし、次の黒百合平へ。

6/10 11:37

再び苔生した登山道へ。

6/10 12:14

尾根道を進みます。

6/10 12:27

中山峠分岐に出ました。徐々に雨が強くなってきましたね。

6/10 12:40

次いで、中山峠。

6/10 12:40

ここで若い登山グループに出会います。彼らはテン泊装備でした。これから向かうのか、帰るのか…。この雨の中では大変ですね。

ここへきて、登山道に残雪が。滑らないよう慎重に歩を進めます。

6/10 12:44

道が平坦になり、木道になります。黒百合平です。
よく見ると、木道の下は水浸しΣ(・ω・ノ)ノ！
木道が池に架かる橋のようになっていました。

6/10 12:46

誰も居ないテン場を抜け、黒百合ヒュッテに向かいます。

6/10 12:58

黒百合ヒュッテに到着。

6/10 13:00

歴史ある山小屋です。

6/10 13:07

ここでランチタイム。名物ビーフシチューをいただきました。

6/10 13:51

今日はあまりまったりできません。雨が更に強くなってきました。
黒百合ヒュッテを後にして、中山峠に戻ります。

6/10 14:05

中山峠から中山までのルートは既に水浸し。泥グチャ状態です。
前回歩いたときもこの道はこんな感じでしたよ(苦笑)。

6/10 14:17

中山までの岩場の急登を登ります。木々が低くなり開けているはずなのですが、もう全く眺望は望めません。反対に雨をまともに受ける形に…(涙)

6/10 14:22

登りきって中山山頂に登頂。

6/10 14:29

次いで中山展望台。

6/10 14:29

ここも眺望が良いはずですが、何も見えません( ノД`)

6/10 14:29

後は高見石小屋まで降りていくだけ。
しかし、ここからが長い(泣)。

6/10 14:33

しかも、中山展望台からの下りはまだしっかり雪が残っていて、その上を雨の水が流れ落ちていくので、カチカチに凍り付いてしまっていて滑る滑る…。
ここから先は雪と氷とゴロゴロの岩に悪戦苦闘して下ります。

6/10 15:59

通常1時間半ほどのペースで下ってくるところを2時間半以上も掛けて下ってきました。漸く高見石小屋が見えてきましたよ。
この間の写真は、下ることで精一杯だったので一枚も撮れていませんm(__)m

6/10 16:02

高見石小屋前にやっとの思いで到着。

高見石小屋です。ここは小屋内にランプが所狭しと並べてあるのですが…今日は時間も時間なので、スルーしましょう。

6/10 16:02

そしてここの揚げパン(通称・苔パン)が有名なのですが、今回はそれも断念。残念ですが、また次回立ち寄ることにしましょう。

6/10 16:32

さぁ、白駒荘に向かいましょう。

6/10 16:33

高見石小屋から白駒荘の下りも大岩がゴロゴロ。その間を水が沢のように流れ落ちています。
殆ど沢下り状態(苦笑)。

6/10 16:41

6/10 18:06

漸く白駒の池に戻ってまいりました。
もう全身頭ら足の先までずぶ濡れ状態(苦笑)。
小屋でまったりしましょう。

白駒荘の夕食は、ものすごく豪華！
これが山小屋の夕食かと思う程バラエティに富んでいました。
大満足です。

6/11 4:37

一夜明けた翌日の白駒荘本館。

6/11 4:36

昨日の雨も上がり、清々しい朝を迎えました。
ご来光待ちです。

6/11 4:54

次第に明るくなる…

6/11 4:59

雲間から太陽が射してきました。神々しいご来光を見ることが出来ました。昨日の天候からは考えられないくらいラッキーです。

6/11 5:00

朝陽を浴びる白駒荘新館。

6/11 8:11

さ、贅沢すぎる朝食をいただき、小屋前で記念撮影。
今日は昨日ウェアは勿論、ザックの中までしっかり濡れてしまったので、当初の麦草峠から茶臼山、縞枯山周回を中止。
白駒池周辺を散策して帰ることにしました。

6/11 8:16

白駒荘を出発。池に沿って木道を歩きます。

雰囲気いいですね。

6/11 8:19

小屋番さんの話だと、今日も午後から天気は崩れてくるとのこと。池の周りの山には既にガスが…。

6/11 8:23

青苔荘に到着。ここがキャンプ指定地だとのこと。

6/11 8:32

更に木道を進みます。

6/11 8:33

苔が本当に美しい。

6/11 8:33

昨日の雨で艶々です。

6/11 8:37

森の中をまったりと散策。これはこれで楽しい。

6/11 8:37

池の奥に進むにつれ、苔も深くなってきます。

6/11 8:38

「もののけの森」に到着。

6/11 8:38

この光景は本当、観る者を圧倒します。
まさに苔生した世界。素晴らしい。苔の絨毯です。

6/11 8:38

森の中に絨毯を敷き詰めたような素晴らしさ。圧巻ですね。
これは見に来て良かった。

6/11 8:47

池の反対側まで進んできました。向こうに白駒荘が見えます。

6/11 8:48

岩と岩の間を縫うように流れる沢。
昨日とは違い沢の音が心地いい(笑)。

6/11 8:51

様々な種類の苔たち。

6/11 8:51

本当に観ていて全く飽きません。

6/11 8:51

色んな種類の苔が地面を覆っています。

6/11 8:57

樹木の幹にもびっしりです。

6/11 8:58

素晴らしい…。

6/11 9:15

一周巡り、小屋まで戻ってきました。
美味しい珈琲をいただき、ゆっくりします。

6/11 9:36

さぁ、帰りましょう。小屋番さんにご挨拶して白駒荘を後にします。

6/11 9:43

再び森を抜けて駐車場に戻ります。

6/11 9:48

昨日の雨を含んだザックが重い…(苦笑)

6/11 9:49

この光景ともまたしばらくお別れですね。
しっかり目に焼き付けておこう。

6/11 9:50

瑞々しい苔。

6/11 9:50

花が…。

6/11 9:50

苔丸(笑)。

6/11 9:51

陽の光が射した森の中。

6/11 9:56

駐車場まで戻ってきました。
入口で最後に記念撮影。

6/11 10:10

駐車場から森を撮ってみました。
いささか雲が多くなってきていますが、まだ綺麗に晴れ渡っています。

6/11 10:20

最後に麦草峠の麦草ヒュッテに立ち寄りました。

6/11 10:21

麦草峠

6/11 12:03

メルヘン街道を下って麓まで降りてきました。
今回も怪我無く、全員が無事戻ってまいりました。
お疲れさまでした。

撮影機器：

NIKON D3300 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ ヘルメット

備考

雨天時はウェア、ザック共に防水と詠われているものでも内部に雨が染み込むので、絶対に濡れたらいけないものはビニール袋かジップロックで侵入を防ぐようにしないといけない。

感想

Kunisan0105

雨の北八ヶ岳、友人たちと苔の殿堂 白駒池周遊一泊の山旅。
元々オーレン小屋に泊まり、南八ヶ岳の硫黄岳と天狗岳を周回する計画が雨予報で雨天でも楽しめる北八ヶ岳の苔散策に変更。
雨でも…とは言ったものの、歩き始めて暫くしてからの本降りの雨(涙)。
初日は白駒池から "にゅう" 、そして黒百合平経由(黒百合ヒュッテでランチ)で中山へ回り、宿泊先の山小屋、白駒荘に至る周回ルートで歩きましたが、思わぬ雨と中山からの残雪で大苦戦(苦笑)。
頭から足の先、ザックの中まで水浸しになり、疲れ果てた山歩きだったけど、白駒荘の小屋番さんの暖かいもてなしに心暖まり、疲れも癒されました。
色々学んだ雨の山行。疲れたけど楽しかったです。

二日目の朝。
昨日までの大雨が嘘のように上がり、少し寒いけれど、静かな清々しい朝を迎えました。
雨模様の予報の中、池からの貴重な一瞬。ご来光を眺めることができました。
この日も山は午後から崩れるという…。こんな神々しいご来光が眺めれるなんてラッキーだったのかもしれないです。本当に早起きしてよかった♪
その後は昨日の雨により、ウェア、ザック共に水浸しになったことと、午後からまた天気が崩れるとのことで、白駒池周辺の苔散策に計画を大幅に変更。白駒池の周りををゆっくりと周遊しました。
さすが「もののけの森」と詠われている森。幾種類もの苔がところ狭しと覆いつくしています。ゴロゴロした岩や樹木に絨毯のように敷き詰められた苔は観るものを圧倒させます。素晴らしい。やはり雨、雨後の苔は瑞々しいですね。

今回は雨の北八ヶ岳へ苔を愉しむために来たのですが、初日が思いのほかワイルドな山行となってしまいました。結構大変でしたが、色々学ぶこともでき、いい経験になりました。