焼岳(上高地ピストン)
- GPS
- 05:38
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,015m
コースタイム
天候 | 暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
\13,900 |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線ではコース脇に雪渓があるが、コース上にはなし。 雨により水たまりは多数 |
その他周辺情報 | バス利用のクーポンで上高地ルミエスタホテルのスパ&ランチ \3,800→\1,800 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
---|---|
共同装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
感想
初めての夜行バスによる登山でした。
新宿から7時間弱。
4列シートで隣にもお客がいるのは、自分にとってはとてもじゃないが眠れる状況ではなかったです。
静かだし、消灯も消されてるのですが、窮屈で、自分が横の人にもたれかかったり、ビクってしてしまうのではないかと変に気を使ってしまうのがあって
結局一睡もできませんでした。
小屋泊まりの時もこんな感じだったなぁ。
天気予報は大荒れだったので
上高地に着いたら案の定大粒の雨がパラパラと降っていました。
傘を持ってきていない身としては辛かった。
バスでは荷物を預けていたので、バスの中では雨具にも着替えられなかったのです。
これは反省点。
トイレの個室で着替えを済ませて出発。
荒天の時は人がいないのでこういう時は助かる。
今回、晴れならば西穂高岳に行こうと思っていたのですが、雨では岩場が厳しそうなので焼岳に変更です。
こっちも岩場があるのは知っていましたが、難易度は高くないはず。
序盤はほとんど傾斜のない樹林帯で
距離は稼げるけど標高が中々上がりません。
雨は依然としてパラパラと降っているが、風も落雷もなさそうなのが救いでした。
後で強風にさらされるわけですが…
だんだんと傾斜も急になり、梯子も何度か出現します。
それぞれ短いし怖さはなかったです。
ただ最後の長梯子に関しては、結構な恐怖でした。
全行程の中で一番と言ってもいいかも。
ほぼ垂直方向に10m近く続く梯子でした。
槍ヶ岳直下もこんな感じなのかな。
でもこっちのは家庭用みたいなアルミのやつなので、ミシッて言うたび震えました。近くに何本も壊れた梯子が落ちてるし、いつ壊れてもおかしくないんじゃないだろうか。
特に降りの時は足元がほとんど見えないのもあって、祈るような想いで渡りました。
風も雨も強くなってきて、やっとの思いで焼岳小屋に着くと、ご主人と思しきスタッフの方に、声をかけられます。
「(山登りは)慣れていますか」と。
今日は天気予報を見たからか誰も登っておらず
稜線に出れば強風に晒されて落石や滑落の危険もあるし、
落雷があれば逃げ場がなくなってしまう。
それを危惧されての言葉かと思います。
内心ビビりつつも、富士山の時の猛烈な嵐に比べれば耐えられるし、行けるところまで行ってみようと決意し、歩を進めます。
やはり風も雨も止まず、それどころか風が物凄くて何度も飛ばされそうになりました。何か飛んでくる恐れもあるのでヘルメットを着用し、体勢は極力低く、岩を手で掴みながら登ります。何の修業だろう。
写真を撮る余裕も食べたり飲んだりする余裕もありません。
幸い服はモンベルのストームクルーザーを着ていたので、寒くもなく快適でしたが手袋が結構困りますね。
ビショビショになるけど、素手では寒いので濡れたままつける事になるし、スマホを取り出したりするために脱ぐと中も濡れてしまうので大変でした。
小屋から1時間ちょいで山頂に到着するも、周りはガスガスで火口も見えず。
南峰もどこなのか分からず。
達成感はそれなりにありましたが、何も見えないのはショックが大きいですね。
風も雨も強いので、程なくして退散します。
まあ登れただけ幸運だったと
諦めて帰っている時、目の前に二匹の雷鳥がいるではありませんか。
これが山里さんが会見でおっしゃってた真面目に努力すれば、ご褒美ではないが素敵なゴールを用意してくれると言うやつだろうか。
いや、真面目に努力したわけではないけど、来て良かったと思えた瞬間でした。
さらにその直後、雲の切れ間から笠ヶ岳方面も見渡せるようになり、この時期でも雪を被った雄々しい山容に、初めてアルプスに来たと言う実感を得ました。
いやあ素晴らしい。
標高を下げていくと、段々と雨も止み、風も弱まってきました。
予報では午後前に一旦雨が上がると聞いていましたが、本当にそうなるとは。
天気予報は信じるものですね。
途中ソロの方とすれ違いましたが、登るころに稜線もいい具合に風が止んでくれたればいいな。
下山してからは時より晴れ間も見え、よく澄んだ梓川で川遊びをしている観光客の方もいるぐらいで、上高地で散策する分にはまずまずの日和になりました。
心残りは穂高の山々が雲に隠れてしまったくらいですかね。
今回は結果的にはまずまずの経験となったものの
少し無謀な登山だったなと反省しました。
人気の場所だし、中々来れないからつい無理をしてしまうんですよね。
この反省を生かし、またこの夏リベンジ出来ることを願います。
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