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Yamareco

記録ID: 189863
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

奥白根山

2012年05月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:01
距離
6.2km
登り
960m
下り
948m

コースタイム

07:00菅沼登山口〜09:37弥陀ヶ池(途中隣の谷に迷い込み1時間30分ほどロス)09:40〜11:35奥白根山山頂11:42〜12:45弥陀ヶ池12:52〜14:01菅沼登山口
天候 雪/吹雪
山頂付近はマイナス5〜10度くらい。
下山時14:00時点で菅沼登山口はマイナス1度。
強風(山頂付近は風速15〜20m程度)
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
菅沼登山口駐車場(無料/ただし6月1日から有料になるとの看板あり)
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
見当たりませんでした。

【コース状況】
アイゼン/ピッケルは、菅沼登山口〜弥陀ヶ池間で隣の谷に迷い込んだ後、
引き返す際に急登を下るために装着し、その後山頂まで使用。
下りも山頂〜菅沼登山口直前まで使用。


●菅沼登山口〜弥陀ヶ池
登山口からしばらくは遊歩道のような平坦な道が続き、少し進むと大きな看板があり広い雪原に出る。
腐った雪の上に新雪が3〜5cmほど積もっている。雪原を過ぎると沢筋(座禅沢)を詰めて行く。
途中、二俣に沢が分かれ、正しくは右の沢に入るところを左の沢に入ってしまう。
早い段階で間違ったことには気づいたが、何となくのトレースもあるので、
登りながら正しい沢に合流しようと思い、歩を進めるも途中でとんでもない急登と樹林で
道が塞がれ進めなくなくなる。これ以上進むのは危険と判断し、
アイゼンとピッケルを装着して、仕方なく引き返すことに。
二俣まで戻り正しい登山道に進路をとるが、こちらも登るに従って斜度がきつくなる。
座禅沢を登り詰める直前から斜度が緩くなり、しばらく進むと弥陀ヶ池に到着。
弥陀ヶ池手前からは新雪で強風が吹いていたためトレースは完全に消えていた。
帰りの座禅沢はヒップそりで下ったが、かなりの急斜面のため尻セードする人は
スピードが出過ぎでコントロール不能に注意する必要有り。

●弥陀ヶ池〜奥白根山山頂
弥陀ヶ池の湖畔を進み、奥白根山と座禅山のコルの方に周り込んでから奥白根山の取り付きへ。
ここから山頂までは、急登の連続となります。
斜面のどん詰まりはルンゼ状の斜面となっており、
本来は右上の岩稜を登るべきだったが(下るときにこちら側が正しいルートということが分かる)、
視界不良のため気づかずにそのまま直登する。稜線直下はかなりキビシイ状況で、
頂上に到達したときも下りのことを考えると手放しで喜ぶことができなかった。
稜線からは岩と雪のミックス。ピークに出てから一旦下り、隣のピークが山頂となる。
トレースなし。
風は常時風速15〜20m程度。
ルンゼ状の斜面はかなりの斜度があるため、特に下りが注意が必要。
菅沼登山口からいきなり雪。ここ最近降雪があったようで、新雪が3〜5cm積もっていた。
菅沼登山口からいきなり雪。ここ最近降雪があったようで、新雪が3〜5cm積もっていた。
登り始めは緩やかな笹原ですが、やがて急登に。登山道はパウダースノー。
登り始めは緩やかな笹原ですが、やがて急登に。登山道はパウダースノー。
途中間違えて隣の沢に入ってしまう。すごい斜度の斜面を登る。
途中間違えて隣の沢に入ってしまう。すごい斜度の斜面を登る。
直登して正規登山道に合流しようとするも進めば進む程ドツボに。危険な状況になってきたのであきらめて引き返すことに。
直登して正規登山道に合流しようとするも進めば進む程ドツボに。危険な状況になってきたのであきらめて引き返すことに。
アイゼンとピッケルを装着して慎重に引き返すが、急斜面で座り込んでしまうkomemame。
アイゼンとピッケルを装着して慎重に引き返すが、急斜面で座り込んでしまうkomemame。
ゆっくり慎重に下る。
ゆっくり慎重に下る。
気をとり直して正規の登山道を進む。こちらも急登。
気をとり直して正規の登山道を進む。こちらも急登。
降雪の中、一瞬晴れ間が見えることも。この時はだんだん天気は回復すると思っていたが…。
降雪の中、一瞬晴れ間が見えることも。この時はだんだん天気は回復すると思っていたが…。
新雪にトレースをつけていく。
新雪にトレースをつけていく。
弥陀ヶ池到着。奥白根山頂はガスの中。
弥陀ヶ池到着。奥白根山頂はガスの中。
すごい勢いで雲が流れ、時おり山頂が姿を現す。
すごい勢いで雲が流れ、時おり山頂が姿を現す。
座禅山と奥白根山のコルに向かう。
座禅山と奥白根山のコルに向かう。
ルンゼへの取り付き手前の樹林帯。真冬の様相を呈していた。
ルンゼへの取り付き手前の樹林帯。真冬の様相を呈していた。
5月とは思えないキビシい山容。
1
5月とは思えないキビシい山容。
雪煙舞う山頂。
一瞬の晴れ間を狙ってパチリ。
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一瞬の晴れ間を狙ってパチリ。
しかしまたすぐにガスに巻かれる。眼下には弥陀ヶ池。
しかしまたすぐにガスに巻かれる。眼下には弥陀ヶ池。
この日は気温もかなり低い。マイナス5〜10度くらい。
この日は気温もかなり低い。マイナス5〜10度くらい。
うほっ、また晴れた!美しい。
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うほっ、また晴れた!美しい。
うほっ、また晴れた!しかし、この後再びガスに覆われる。
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うほっ、また晴れた!しかし、この後再びガスに覆われる。
猛々しい岩場の様子1
猛々しい岩場の様子1
猛々しい岩場の様子2
猛々しい岩場の様子2
急登のルンゼをゆっくり登る。
急登のルンゼをゆっくり登る。
時おりガスに巻かれ不安に。
時おりガスに巻かれ不安に。
本来は右側の岩場を周り込むところを気づかずにルンゼ状の超急登をそのまま直登。稜線直下はかなりキビシかった。
本来は右側の岩場を周り込むところを気づかずにルンゼ状の超急登をそのまま直登。稜線直下はかなりキビシかった。
ルンゼ状の斜面を登りきると岩&アイスのミックスに。
ルンゼ状の斜面を登りきると岩&アイスのミックスに。
岩場の陰で強風をやり過ごす。
岩場の陰で強風をやり過ごす。
山頂直下は岩登り1
山頂直下は岩登り1
山頂直下は岩登り2
山頂直下は岩登り2
日光白根山山頂。眺望ゼロだが意外と風は弱かった。
日光白根山山頂。眺望ゼロだが意外と風は弱かった。
天気が良ければ、五色沼のエメラルドグリーンを見て回ろうと思っていたが悪天のため迷わず来た道を引き返す。
天気が良ければ、五色沼のエメラルドグリーンを見て回ろうと思っていたが悪天のため迷わず来た道を引き返す。
またガスが…本日はこれの繰り返し。
またガスが…本日はこれの繰り返し。
下りは慎重に。登りはこの岩の間をそのまま直登してしまった。
下りは慎重に。登りはこの岩の間をそのまま直登してしまった。
5月とは思えないサラサラの雪と気温。
1
5月とは思えないサラサラの雪と気温。
弥陀ヶ池が見えてきてひと安心。
弥陀ヶ池が見えてきてひと安心。
結局、天気は回復せず。
結局、天気は回復せず。
弥陀ヶ池の湖畔ギリギリを歩くとズボッと水が滲み出る。
弥陀ヶ池の湖畔ギリギリを歩くとズボッと水が滲み出る。
さようならオドロオドロしい奥白根山。
さようならオドロオドロしい奥白根山。
下山途中、菅沼が見えた。ここまで来るとそよ風。
下山途中、菅沼が見えた。ここまで来るとそよ風。
ヒップそりでの尻セードを楽しんで下山。
ヒップそりでの尻セードを楽しんで下山。

感想

●午前中はちょっと雲が残るも、時間が経つにつれ晴れてくるというつもりだったが大はずれ。
天気も時おり晴れ間が一瞬でるも、結局下山時まで回復することはなかった。
●いきなり登山口から雪がちらつき、とにかく寒い。最近降雪があったようでサラサラのパウダースノーが
腐り気味の雪の上に積もっていて、北斜面ということもあり冬に逆戻りしたような天候と景色だった。
●この日、菅沼登山口からは5組が入山か。そのうちの1人は早い段階ですれ違ったので、途中で引き返した模様。
●約3kmの距離で高低差800m強を登るコース。
登山道自体も全体的にそんなに頻繁に赤布は付いていない。
この日は悪天とガスでの視界不良、降雪後でトレースも風で吹き飛ばされていたこともあり、
2度ほど正規のコースを外してしまい、自ら難しい道を選んでしまったため、
キビシイという印象が残りました。
●帰り道、男体山は青空で奥白根山方面のみ雲が湧き立っていた。

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コメント

danyamaさん、komemameさん、はじめまして!
つかの間の晴れ間を撮った写真があまりにも美しすぎて思わずコメントしてしまいました。

特に「うほっ、また晴れた!美しい。 」のタイトルがついた写真はパステル画みたいでうっとりです!

次の素敵な写真とレコを楽しみにしております!
2012/5/14 18:55
おはようございます!
danyamaさん、komemameさん、はじめまして!

翌日、女峰山から眺めた奥白根山がやけに白いと思ったのですが、このレコで納得です。

5月にこのようなレコを拝見できるとは、何やらゾクゾクしますネ。
お疲れ様でした。
2012/5/15 7:45
kamehibaさんはじめまして!
コメントありがとうございます!
そして、お褒めの言葉までいただき感謝です。

この日は、すっかり晴れる気満々だったのですが…。
晴れ間は一瞬しかありませんでした。
しかも「青空が出たな」って思ってカメラを取り出し構えようとしたら、もう雲の中ということを何度も繰り返しました。
ですので、今回の山行での晴れ間の写真は貴重な一枚。
お褒めいただきうれしいです。

kamehibaさんのページも拝見しました。
至仏山&燧ケ岳の山行記録素晴らしいですね。
次回の山行記録も楽しみにしています。
2012/5/15 12:52
hottenさん、初めまして!
コメントありがとうございます!

この日は周辺の山は晴れていたのに奥白根山だけが雲の中のようでした。
登山口にクルマで到着した時は、雪の量と寒さにビックリでした。
もう少し軽い気持ちでいたので、うれしいようなうれしくないような、ちょっとムズムズする感じでした。

hottenさんの山行記録、以前より拝見しておりました。
人が少ない雪山やロングルートなどを精力的に歩かれていて
刺激を受けていました。これからも参考にさせていただきます!
2012/5/15 13:06
プロフィール画像
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