丹沢山リベンジ 雹に降られる
- GPS
- 09:30
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,685m
- 下り
- 1,685m
コースタイム
天候 | 曇り〜雹〜快晴〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車の場合は大井松田ICか秦野ICが最寄。戸川公園に駐車場有、但し利用者多数。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
金冷シ付近の痩せ尾根には低い柵?が両側に着いていました。 いつもの大倉からの丹沢、ひたすら黙々と登りが続きます。 痩せ尾根というか、道幅は十分あり普通に歩けばまず問題ありませんが、斜面の角度が急で斜面距離が長い所が多いので、転げ落ちないように。 塔の岳〜丹沢山も特に危険という程の場所もありませんでした。 雨後は意外とコース上随所で泥ヌルヌルだったり、浮石が滑り易かったりしたので、転倒にもご注意です。 |
写真
感想
週末は瑞牆山にでも行こうかなあと考えていましたが、ハッキリとは決めてませんでした。そんな時、山友さんから「塔の岳に行きたい」との打診。
「折角なんで、行けそうだったら足を伸ばして丹沢山まで行きませんか?」と逆提案。
そんな感じで今回の山行が決まりました。
山友さんは朝4時に出ても渋沢に着くのが8時過ぎという事で、ちょっと遅いスタートになりそうなので、何度か通った事がありナイトハイクの話もたまに聞くメジャーな道なので、遅くなったあ夕闇ハイクを決め込む事にして、ヘッドランプ+予備電池+予備のランプも準備しておきました。
戸川公園に着いたのが9時過ぎ、出発は9時半になりました。
今日は、トレーニング再開に当たって、まずは一回活を入れるべく、といってもいきなりこの聖地基準でのハードなボッカはキツイので、ソフトめに水4L、15kg弱程の荷物を持ってきました。
最近天候が変わり易いとは聞いてましたが、確かにちょっと肌寒い感じで、上の方には雲もかかってる様です。
登り始めると、またたく間に暑くなって来ました。早速丹沢ベースで薄手ウールとアウターを脱いで夏仕様になりました。最近使う出番が少なかったので、持ってる中では一番重い皮のライトアルパインブーツを履いて来てますが、なまりきった体には重く感じられ、ペースを上げると心拍数が上がり汗が出てきます。
大倉高原山の家を過ぎ歩いて行くと、新緑がキレイでした。
カエデの繊細な葉色が、清涼感を与えてくれます。カンカン照りでもなく、
登るのに適した気候で、春の山の味わいが楽しめました。
見晴茶屋を過ぎて、ダラダラした広い急登に差し掛かると、あー大倉尾根だなあという気分になって来ました。何だか歩が思う様に進みません。
速くなり過ぎない様、止まらないで良い様ペースを保って、道すがらの人に声をかけたりしながらゆっくり登って行きました。山友さんはエンジンかかってきたのか、坂が急になるほどペースが段々上がっていってます。「おいてかないでくださいよー」と声をかけ、離されたり、追いついたり。
花立山荘付近まで来ると、背後に展望が開け街が見えて来ました。
人が多いのは相変わらずですが、丹沢ボッカ駅伝が近いとあってか、トレランの服装の人や背負子を持っている方もチラホラ見られます。
今日は先の方まで行くので、途中の休憩はそこそこに一気に塔の岳を目指しました。
塔の岳へと至る最後の方は、何だかもう足が疲れてきてしまいました。
ですが、山を楽しみながら、トレーニングも出来ていると思えば1粒で2度おいしい、です。
塔の岳直前で、後ろの方からボッカをしながら上がって来られてる方が来ました。近くの女性が「チャンプー、こんにちは〜」と声をかけています。丹沢のチャンプこと畠山さんでした。本日は既に2回目、もう1度往復されるそうです。ひーひー言いながら登ってる我々でしたが、チャンプの超人ぶりに、すげー…と感嘆と爽快感すらおぼえました。
塔の岳着、今日はガスってて富士山は見えません。西の方は遠くにガスがかかってますが、一応晴れてます。街や海、東京方面は良く見えました。
今回は私が食材を提供、GW帰省の九州で買ってきた棒状ラーメンをメインにしたレシピ。マルタイ棒ラーメンを始め、近年はラインナップが豊富なのでいろいろそろえてみました。他にはご飯とおかずに麻婆春雨。そして野菜スープと食後のコーヒーはキャラメルマキアート。お手軽に炭水化物をガッツリ補給でこの先の行程に備えました。山頂は気温低かったのですが、細麺を歯切れの良い固ゆでにしてスープとよく絡ませて啜ると、温まりました。
食後片付けを終えようとする頃には、周囲はガスに巻かれ、おまけにポツリポツリと…よく見ると雨じゃなくて氷の粒です。「アラレだ、いやヒョウだ!」周りの人達もどよどよしていて、皆小屋前への避難を開始しています。
悠々とレインウェアに着替えていると、途端に雹の絨毯爆撃が始まりました。
粒が小さめなので当たってもケガとかにはなりませんが、直撃すると結構ペチって感じで痛いです。レインハットを広げ、深めにかぶり直しました。
時間も2時…うーん、どうしよう…また敗退か、進むべきか…
雹の降る中、山友さんと相談しました。ヘタレて心が1/3くらい折れて来てますが、
まさか吹雪とかはこの高さじゃありえないし小屋も近いし、雨具さえ着てれば行けそうな気もします。結論、進む事に決めました。
やたらMの字がデカイ塔の岳の1491「M」の前でM注入。装備は万全、後は気力と体力です。
尊仏山荘の裏手を歩き始めると、すぐに雹は止み、晴れ間がのぞいて来ました。
標高差はあまりないかと思いきや、無いと言えば無いのですがいきなりどんどん下るので、帰りまた登るのか…と思うとちょっとヘタれましたが、気にせず先へ。
短い笹の生い茂るモコモコ山道は新緑の息吹に萌え、山桜が可愛らしく咲いています。
大きな丘を2度ほど登り下り、1時間ぐらいで着けるかなあと思っていましたが、今日は完全に標準コースタイム通り、丹沢山に着きました。休憩してバッジを購入、記念撮影などして15分ぐらい休憩、帰路の行程を開始しました。
帰路の途中、完全に雲が晴れて光が差し、山が本当にキレイでした。
丹沢には数度来るものの、鹿を見かけた事がこれまでなく、見ても鹿のフンぐらいだったので今日は見れるといいな、と山友さんと話していたのですが、塔の岳への最後の登り直前で、鹿が数頭いました。皆「かいーの☆」と言わんばかりに木に体をこすり付けたりしていました。距離が遠いので大写しに出来ず、写真は取れたけどお尻ばかりのショットになってしまいました。
塔の岳へ戻ると、泊り客の人々が外でくつろいでいます。
ガスが晴れて富士山の頂上も少し見えて来ました。
やっぱりデカイです。暫くぶりに見る富士は、周りの山と一線を画す、ずば抜けた高さでした。
5時少し前に下山を開始。おそらく我々が最後の下山組でしょうか。
山友さんは、「焦って転んでケガするより、少々暗くなってもライトもあるし、大丈夫やろ。ゆっくりいこうや」と周囲の景色なんかを楽しんでる様子。まー、最近のレコと日の入り時刻、自分の過去のペース等からすれば、日が落ちる頃にはだいぶ下まで降りれているはずだし、そう問題もなさそうです。
下っていると、柵の外に鹿が居るのに気がつきました。今度は皆草を食べています。カメラを向けると一瞬こっちを見て、また草を食べ始め、中々顔を見せてくれません。諦めて先へ進もうとした時、道と並行する柵の外を、一匹の雌鹿が駆けて来ました。超目の前です。ドキドキ。見つめあう鹿と私。
丹沢で鹿を見た事がなかった私の為にこんな近くまで?とか訳の分からない事を考えつつ、カメラを取り出し撮影。鹿は柵の切れ目から登山道へ降りてきてそのまま横切り、反対側へと登って行きました。
金冷しを通過してすぐ、下から上がってきたチャンプこと畠山さんと再度ばったり。我々が塔の岳〜丹沢山まで往復してるこの時間で、下までまた往復して来たのか…超人です。チャンプからねぎらいの言葉をかけていただきました。
花立山荘からひたすら続く夕日のおバカ尾根を、今度は2人で駆け降りて行きます。
この超人を養成する坂で、一皮むけて帰りたいと思います。
でもぬかるんでるし石も滑りそうだしで、やっぱりちょっとペースは落として行きました。安全第一!
頭の中ではアップテンポの曲がエンドレスリピートで流れています。
しかし今日は特に坂が長く感じます。2人とも足疲れてヘロヘロだからでしょうか。
それでもこれまでの山行の賜物か、ガクガクではなくてしっかりした足取りで終始歩けました。
道中、下から登ってくる人もチラホラ。女性だけだったり、子供だけだったりの単独で、ドキっとして、一応聞いてみた所、家族が後から続いてる、今日はすぐ上の小屋泊まりで予約済み、との事で一安心でした。
ひたすら降りて下山まで後少し、大倉高原山の家で20円払って水分補給。水が美味しかったです。
最後の最後の林の中で、なくても見えると言えば見えるのですが段差とかを確実に見る為に、一応ヘッデンつけました。二人がかりでつけると結構明るいです。
戸川公園に着く頃、日も完全に落ちました。
久々に、心地良い疲労感と達成感がありました。
自販機で買って飲むスポーツドリンクの美味しい事と言ったら。
その後山友さんとラーメン食べて解散しました。
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