皇海山(銀山平から庚申山、鋸山、六林班峠へ周回)


- GPS
- 13:39
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,476m
- 下り
- 2,490m
コースタイム
03:48 一の鳥居
−ミスコースで約50分山中彷徨−
05:10 夫婦蛙岩(登山道復帰)
05:31 猿田彦神社跡
05:40 庚申山荘分岐
06:12 お山巡り分岐
06:41 庚申山
06:43 展望地 06:50
07:18 駒掛山
07:29 渓雲岳(渓雲山)
07:54 薬師岳
08:02 白山
08:41 鋸山
09:28 不動沢のコル
10:18 皇海山 10:35
11:55 鋸山 12:00
12:52 六林班峠
14:59 天下見晴分岐
15:09 庚申山荘
16:15 一の鳥居
16:37 銀山平ゲート(MTB)
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路:銀山平ゲート−県道293−R122−日光宇都宮道路−東北自動車道−都内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※銀山平ゲート−一の鳥居 坑夫滝辺りまでは舗装された林道です。 その先はダートで落石多数あります。 一の鳥居までMTBを持ち込みました。 水平道以外は押していきました。 帰りは落石多く、スピードの出し過ぎは危険です。 ※一の鳥居−庚申山荘 通常であれば沢沿いの快適な登山道です。 月明かりのない暗闇をヘッデンの灯りを頼りに進みました。 1年ほど前に往復しているのに、沢を間違え山中彷徨しました。 ※庚申山荘−庚申山 クサリやトラロープ、ハシゴなどがたくさんあります。 足場の悪い場所もありますので、注意が必要です。 ※庚申山−鋸山 庚申山から薬師岳まではクマザサの深い場所はありますが、コース上に危険箇所はありません。 鋸山の難所を登る前に、鞍部に下るクサリ場があります(写真22/50、23/50参照)。 上から覗くとほぼ垂直に見えて緊張しますが、足下は滑らないので大胆にゆっくり下りましょう。 次は高度感のある登りです。 取り付きはハシゴで始まり、トラロープを頼りに登りますが、足場はしっかりしているので、トラロープに頼りすぎは腕が疲れます。 右に出るより、左の脇を登った方が楽です。 ここを登って安心は禁物です。 この先、クサリ・ハシゴの連続です。 クサリやトラロープが無い場所もあり緊張します。 ※鋸山−皇海山 鋸山直下は急登です。 トラロープが張ってあります。 雪渓は急登過ぎて、アイゼン・ピッケルがないと危険です。 そのまま沢を下るとミスコースです。 沢に下るトレースがありますが、恐らく獣のトレースでしょう。 かなり沢を下りましたが、GPSでミスコースと判り、登山道に戻ることができました。 皇海山の登りは急登やロープはありますが、危険箇所はありません。 多少雪も残っていて、足首ぐらいまで沈む箇所があります。 ※鋸山−六林班峠−庚申山荘 コース中厄介なのは倒木とクマザサです。 登山道にクマザサが覆い被さっていますが、下りの通過ではコースを見失うことはないでしょう。 クマザサの下の倒木には注意です。 登山道が崩壊している場所が2箇所ほどあります。 |
写真
鋸山山頂からは急な
下りが続きます。
沢に沿って降り始めますが
目印の辺りから尾根側に
移ります。
うっかりすると、そのまま
沢を下ってしまいます。
トレースらしきものがある
ので注意(獣道?)
感想
昨年6月、コウシンソウが咲く頃、銀山平から皇海山への山行を企てた。
ところが、庚申山から駒掛山に下る途中で登山靴のソールが剥がれるアクシデントで山行を中止した。
先週の女峰山で残雪が豊富だったので、前倒しで皇海山のリベンジを企てたが、結果残雪はほとんど無かった。
六林班峠の周回は距離もあり時間がかかるので、なるべく早く帰着しようと一の鳥居からの登山道を4時頃には通過する予定で、銀山平のゲートを3時に出発した。
昨年と同様に林道はMTBを押して行く。
この日は新月に近いのか月は出ておらず、林道は真っ暗。
熊よけの鈴を鳴らしながら、MTBのライトとヘッデンを頼りに林道を行くが、闇夜の林道はかなり怖い。
一の鳥居先の林道の柵にMTBを括り付けて、一の鳥居をくぐる。
昨年も通っているし、庚申山荘までは優しい登山道のイメージがあったので、暗闇でもあまり気にせずにヘッデン頼りに先へ進んだ。
途中から沢筋は急になり、トレースらしきものも細くなってきた。
薄明るくなった頃、GPSで位置を確認すると、本来の登山道とは進む方角が違っている。
ここから方角を修正するため、幾つもの沢を越え、山肌をトラバースした。
驚いたことに、山肌のトラバースには真新しいカモシカと思われる足跡が続いている。
GPSでは2回ほど登山道に近づいたが、高度差があったり水量豊富な沢があったりして、登山道は発見できなかった。
5時を過ぎた頃、沢筋に蛙岩と案内板が見え、山肌を駆け下りてきた。
正直ホッとした。山中を1時間20分ほど彷徨していたことになる。
こんな時GPSは頼りになるが、ミスコースに気がついたとき戻っていれば、もっと速く来れたかも知れない。
登山道に戻ったし、明るくなったし、もうミスコースは無いだろうと先を急ぐ。
どころが、この後2度目、3度目があるとは、、、
庚申山荘の水場から庚申山への登りが始まる。
クサリがあり、ハシゴがあり、足場の悪いところもあるが、それほど緊張する箇所はなく、庚申山山頂に着く。
山頂は展望が無いので、すぐ先の展望地で小休止。
左から鋸山、皇海山、日光白根山、チョット靄っているが男体山、まずまずの展望が広がっている。
この後、いくつかピークを越えていくが目印、トレースとも明瞭で迷うことはない。
駒掛山、渓雲岳、薬師岳、白山。
山頂の展望はよくないが、白山で目の前の展望が開ける。
白山で何枚か撮影した後、いよいよ本日の核心部へ向かう。
先ずは下りのクサリ場。
ここに3名の先行者がいた。
女性がチョッとビビリ気味で、先を譲られてしまった。
長いクサリ場ではあるが足元は滑らないので、慎重に下れば問題ない。
つづいて長い登りが待っている。
取り付きにはハシゴが架かっている。
長いトラロープが下がっているが、思ったより足元はしっかりしていて、ホールドも豊富にある。
右に出ると登り難いが、左の脇を登って行けば難なくピークにでる。
ここからクサリとハシゴの連続で鋸山の山頂に立つ。
鋸山の山頂も展望は素晴らしい。
暫し山頂を独り占め、3人組の姿は見えないが、赤いザックのソロの登山者が下りのクサリに取り付いているのが見えた。
このソロの登山者とは皇海山の山頂で会うことになるが、3人組はどこへ行ったの?
鋸山から不動沢のコルへ下る。
山頂直下はかなりの急登。
トラロープが何本も下がっている。
最初は沢に沿って下るが、うっかりするとそのまま沢を下ってしまう。
獣だろうが、トレースらしきものが沢筋にあるので注意が必要。
ミスコースの2度目はここで起きた。
気がついたら目印が見あたらない。
トレースらしきものを追ってしまったようだ。
GPSを見ると鞍部の少し下辺り、斜面を駆け上がると登山道の鞍部に出た。
不動沢のコルから皇海山の登りが始まる。
ところどころ残雪が現れた。
急登もあり、ロープも現れる。
途中の展望もなく、山頂の視界もよくない。
山頂には、皇海橋から来たというソロの登山者がいた。
林道崩壊で1時間半ほど林道歩きを強いられたようだ。
しばらくして、赤いザックのソロの登山者も山頂に到着。
この登山者も鋸山の下りで沢に下ってしまい、登山道まで這い上がってきたという。
間にいたはずの3人組には会っていないと言うことで、鋸山から六林班峠へ向かったか、沢へ下らなければよいが、、、
皇海橋から来た登山者が下っていった。
燃料は補給した。展望が無いので鋸山で休もうと下山することにした。
半ば下った頃、クマザサの中で先ほど下った登山者が迷っていた。
確かに目印は見あたらない。
深いクマザサでコースを間違えたようだ。
本日3度目のミスコース。
GPSを出して確認すると、コースは外れているが、不動沢のコルは差ほど遠くないのでこのまま進むことにした。
不動沢のコルでは皇海橋に下る登山者と別れて鋸山へ登り返す。
鋸山から沢へ下ってしまったミスコース、目印を追っていれば何てことはなかったのに、急な下りでトレースを追ったのが間違い。
鋸山の山頂で行動食を詰め込んで、六林班峠へ向かう。
六林班峠までは目印も多く、コースは明瞭。
しかし倒木が多いのには閉口する。
六林班峠からしばらくはクマザサが登山道に覆い被さっている。
下りは押し分けていけば差ほど問題はないが、登りは大変だと思う。
コースは快適な水平道で、この時期水場も沢山あり、気持ちよく歩ける。
ただし、登山道が崩壊しているヶ所が2ヶ所ほどあるので注意が必要。
鋸山から庚申山荘まで3時間ほど、さらに1時間弱で一の鳥居。
一の鳥居でMTBを回収して林道を駆け下りる。
落石が多いのでスピードの出し過ぎに注意。
雪の季節は終わってしまったが、たっぷりと歩ける満足なコース。
凡ミスで3度もミスコースをしてしまったが、GPSには大感謝。
hottenさん、こんばんは
今回は、同じコースに目が留まりコメントさせていただきました
僕にとっては十分過ぎるほどタフで、膝痛を起こした苦い経験のある思い出深いコースでした
hottenさんなら若さでどおってことはないでしょうけど
しかし、コースミスとかで疲れは残りませんでしたか?
hottenさん、道迷いも跳ねのけお疲れ様でした
皇海山の近況レコ、たいへん参考になりました
ありがとうございます
自分も6月中に前白根山〜県境尾根経由でクリアしたいと思っているんですが
道迷いが心配で・・・
ピッケルではなく、草刈りカマでも持って行こうかなぁ
先週に引き続いてコメント有り難うございます。
昨年、アクシデントで途中中断したコースですが、日帰りでのレコはそれほど多くなく、昨年11月のkomorebiさんのレコは大変参考になりました
膝痛でよくあの長丁場を歩いたものです。
もともとミスコースをするようなルートではないのですが、私の凡ミスが招いたことなので仕方がないですが、最初のミスコースは道なき斜面のトラバースや涸れ沢をいくつも越えて、登山道を見つけたときはヘロヘロ手前でした
でも何とか回れて良かったです
ご訪問有り難うございます。
まず、道迷いは単なる凡ミスです
コース中に目印はたくさんあるので、目印を追えば道迷いはまずないでしょう
クマザサは厄介ですが、トレースは明瞭です。
現在は雪で倒された状態になっていますが、しばらくすればすべて立ち上がるでしょう。
草刈りカマはグッドアイデアですが、100m進むのに1時間以上かかるでしょう
でも登山者には感謝されると思います
hottenさん、こんにちは。
遅いコメントでスミマセン
皇海山は皇海橋から登頂したのですが、山頂は展望無し
道中見えた鋸山が「面白そうだな〜」こう記録してあります(プライベイト記録)
今回レコを拝見し、改めてそう確信しました。
やはり山行はこうあるべきですね
当時はピークハンターで、最短ばかり狙っていましたから(反省しています)
と、言っても、同ルートを歩いたら確実に5回はルートミスをしそう
「君子危うきに近寄らずですかね」
Hottenさん こんにちは
真っ暗な林道を自転車とは驚きです。
林道は走りにくいですしライトでは先がよく
見えないんじゃないかと思いますが・・・・。
そして1回目のミスコース。
暗闇でのミスコースなんて耐えられません。
自分だったら挫折して戻ったり明るくなるのを待ったり・・・。
ロングコースの序盤でよくぞめげませんでした。
がっちりと気合いが入っていたんでしょうね。
さすが・・・・感心いたします。
長いコースお疲れさまでした。
(聖も凄かったな。)
こんにちは!
皇海山だけを見ると、なんでこれが百名山?、って首を傾げたくなりますよネ
百名山選定の根拠については、あまり興味を持ったことはありませんが、
ときに、他にもいい山があるのに、っと思うことはあります。
まあ、著名な先生が決められたことですので
皇海山に限れば、鋸山など周囲の山がセットで百名山ではないかと思うのは私だけかしら
ルートミスについては、Maieさんも心配されていましたが、全く心配ありません
むしろ他の山より、目印は多いと思います。
私が考え事をしてたり、ボーとしていた単なる凡ミスです
反省しています
こんばんは!
今回はミスだらけでした。
長い林道を行くのに、月齢のチェックを怠っていました。
水平道以外はMTBを押していきましたが、LEDライトは視野が狭く、
落石が多い闇夜の林道は危険ですネ
反省です
本来、ミスコースに気がついたら、明るくなるまで待つ、間違えたところまで戻る、
無理をすると傷口を広げるだけです。
これも反省です
でも、ミスを帳消しにしてくれるいいコースです。
反省してねぇじゃん
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