UTMF(STY82km:転倒し、落石を避け、そして最後はランでゴールへ!)
コースタイム
5:00 起床
6:10 大池公園集合
6:15 バスにて出発
7:15 こどもの国着
7:20 受付、装備チェック
9:00 ゴール地点への荷物預け締切
10:00 スタート
11:40 北山給水所
11:45 出発
13:08 西富士中学生エイド(240位)
13:33 出発
15:27 天子ケ岳
15:55 長者ケ岳
17:35 熊森山
20:24 毛無山
21:49 雨ケ岳
5月20日(日)
0:04 本栖湖エイド(418位)
0:24 出発
2:07 鳴沢氷穴給水所(321位)
2:13 出発
4:41 大池公園ゴール(299位)
ゴール後温泉で汗を流す。
6:18 河口湖発中央線直通東京行きに乗車
天候 | 晴れ、夜は少し雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
駅から会場隣のホテルまでは買い物しながら徒歩。 ゴール地点からはバスでスタート地点に向かった。(要予約) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】 切れ目なく人がつながるので、またマーキングと誘導がしっかりしているので道迷いのリスクは無い。 コース上には痩せ尾根がありスッパリと片側または両側がきれている箇所もある。 勿論注意が必要だが慎重に通過すれば問題無い。 むしろ危険だと思ったのがトレッキングポールをの空突き。 地面があると思って突いたら、草を突き、その下に地面が無くバランスを崩して谷側へというパターン。 何度かボーッとしていてやらかした。 次に急斜面での落石。これは多いにあります。(感想で詳しく) 【装備】 完走の為には軽量化が必要。 そのために天候や気温を考慮して多めに持参して当日どこまで切り詰められかを検討すれば良い。 最低限の物は規則で決められているのでそれ以外に何を持つか。 自分として余計だったのはツェルトとソイジョイと高原地図とソフトシェル。 ビバークするわけではないのでレスキューシートがあれば充分だし、 ソイジョイは喉を通らなかった。 ソフトシェルは軽いのとある程度防水性のあるものと2枚持参したが薄手の物で良かった。 高原地図は大会HPの物に必要事項を書き込めば済んだ。 逆に絶対必要な物はトレッキングポール。それも折りたたみ式の短く収納できる物が良い。 途中で何人もの人が山中で拾った木の枝をポール代わりに使っていた。これが無いとつらいです。 特に順位が遅くなればなるほどコースがスリッピーになるので。 あとは手袋。これトレッキングポールを持つ限り必要です。それに帽子もあったほうが良いですね。 【トレーニング】 試走もできず事前準備が不完全なまま本番当日を迎えてしまったが、 来年参加する方には 是非山岳地帯の試走をお勧めする。 ただし30km弱走った後の山と、フレッシュな時に、それも昼間に登る山は全然違う。 もし本番までに現地に入れなくても東京近郊の方であれば、奥多摩の本仁田山の大休場尾根とか、 三頭山のヌカザス尾根かムロクボ尾根、鷹巣山の稲村尾根、 あるいは丹沢のバカ尾根を歩いておくと良いトレーニングになると思う。 【補給】 一番良いパターンはエイドで仲間に好きなものを補給してもらうこと。 エイドの食料はタップリあるので、かつエイド間の距離も30km以内なので、 その間のハンガーノックを防げる最低限の食料で可だと思う。 ジェルを2本、アミノバイタルのゼリーを1本、アミノ酸キャンディ1袋、ソイジョイ2本を用意した。 各エイドではオレンジ数枚、バナナ1本の他飲み物を補給した。 エイドには食事もあったが喉を通りそうもないのでやめておいた。 本栖湖のエイドでは冷え切った体に熱いコーヒーが最高に美味かった。 こまに補給できるようなキャンディとかタブレット、キャップがついているゼリーが良いと思う。 |
写真
感想
とうとう来てしまったSTY本番。香港へ転勤になってしまい試走も出来ないまま、
また仕事の関係の試験の受験でトレーニングも最低限しかこなしていない中でどこまで通用するか。
【スタートまで】
前日の午前1時発の便で香港を出発、成田到着は前日午前6時。自宅着が10時少し前。
通販で購入しておいた熊鈴などを確認し、買い残した携帯トイレを買いにモンベルストアへ車を走らせる。
装備は入念にチェックしたつもりだったが駅の改札を通過してストックを玄関に忘れたことに気付く。
そのままストック無しで強行しようかとも思ったが膝が不安なので駅員に確認して、
一度改札を出てタクシーで自宅へ、無駄な出費と思ったがやはりストックあって正解。
これは後で説明します。
河口湖へ着きコンビニで朝食を購入し、さてゆっくり夕食と思ったが事前に調べてなかったので、
道すがらラーメン屋でつけ麺とチャーシュー丼のセットを注文。
レース前日の食事としてセンスが無いが仕方ない。駅から15分程の歩きでホテル着。
素泊まりの相部屋で他の人は既に就寝モード。自分はゴソゴソとパッキング。
最終的に何を持参するか明日の天候と気温次第。明朝微調整。
翌朝は5:00に目が覚める。朝食のパンをかじり、最終の荷物チェック。
結局装備は出来るだけ軽量化して余計な物は省いた。
気温高め、日差しも強そうなので半袖でスタートすることにした。
装備チェックは長い列ができていたが流れはスムーズ。3人一度にチェックするのでどんどん流れる。
会場に設置されたブースでサロモンのゲイターを購入し、アートスポーツで足首のテープを購入、
そのままテーピングをしてもらった。これは大変良かった。
最後の微調整で靴下を5本指に変更、これは爪のトラブルを避けるため。
コンプレッションタイツはザックの中に入れるのでなく、最初から履くことにした。
これは周囲の人を観察するとほとんどがそうだったから。除々に緊張感が高まる。
【スタート~北山WS】
太鼓の演奏に送られながらスタート。トレイルにはいるまでは舗装道路を進む。
地図上は下り基調のはずだが細かいアップダウンがあり登りで確実に体力を消耗して行く。
これがロードと違いトレイルの怖いところ。
最初のウォーターステーションまでは暑いなと思いつつも想定よりやや早いペースで進む。
【北山WS~西富士中学】
トイレと給水を済ませスタート。途中幾つもの標識があるのだが、
距離表示がないので自分がどの辺にいるのか解らずにきつい。
西富士中のエイドではオレンジとバナナを補給、量は十分ある。
中学生のボランティアが一生懸命声を張り上げて補給してくれた。ありがとう。
簡易トイレが2基しかなくだいぶ待たされたがその間ストレッチもできたしよしとしよう。
【西富士中学~本栖湖SC】
舗装道路を走り、いよいよクライマックスの山岳地帯に突入する。
登山道に入るところでトレッキングポールを出す。
最初の天子ケ岳の標高差800mの登りは、奥多摩で言うと本仁田山の大休場尾根とか、
三頭山のヌカザス尾根みたいな傾斜と長さだと思う。
試走は出来なかったがおなじ位の尾根を冬の間に登っているという経験があり、
ここで飛ばしたのが後でマイナスに効いてくる。
天子ヶ岳までは余裕。ただ傾斜がきついし、道幅が細いのでとても前を抜く余裕は無い。
長者ケ岳を過ぎて熊森山への登りで内転筋がつり始めた。
1時間で休憩を入れる予定を20分に短縮してストレッチをこまめに入れて凌いだが、やはり30km弱歩いた後で、
普段通りの登りのペースは無謀だった。この辺からどんどん抜かれ始める。
熊森山で水500mをゲット。ハイドレが少なくなり救われた。
ここで初めて地図を広げるが頭がボーっとして冷静な計算ができない。
ブルーシートに腰を下しストレッチ。スタート地点で購入したゲイターを装着。
ソフトシェルを一枚重ねて寒さに備えた。立ち上がるのがつらい。
でも力を振り絞って最高峰の毛無山に向かう。
毛無山まで後2つのピークを通過しなければならない。
内転筋が持つか不安だが、まだこのペースならスローダウンすれば山岳地帯は通過できそうだ。
毛無山手前では傾斜は天子に比べて緩いので若干余裕が出て来た。
休憩で道の反対に座っている人が現在の標高を教えてくれた。
なんとなくみんなでゴールしようというモードだ。素直に嬉しい。
後100mということなので重い脚を上げて進む。
毛無山到着。携帯で撮影してもらう。
隣からコースタイムで4時間だから3時間で本栖湖に着けるとの声がした。とにかく前進あるのみ。
幾つもの細かいピーク超えに筋力を削られながらも雨ケ岳着。
そこからの下りが急で何度も転んだ。前後でも転倒する声や音が頻繁に聞こえてくる。
自分の後ろはストック無しのようだ。その時、転倒の音と共にラクの鋭い声。
咄嗟に左側の細い木につかまり体を捻って反転させコースから外れた。
と同時にザザーっという音と共に子供の頭の大きさの石がまさに自分がいたコースの上を滑り落ちて行った。
この急傾斜で頭にくらっていたら無事ではいられなかったと思う。
恐怖で脚がガタガタ震えていた。後続者は転んだ勢いで石を蹴り落としたらしい。
上から謝罪の声が何度も聞こえる。上から見ていてもヤバイと思ったのだろう。
後ろの人を先に行かせて休憩した。
休憩の後は下りの急坂で転倒を避けつつ慎重を期した。
後ろからどんどん抜かれるが元々下りは苦手な上に転んで怪我しても仕方ないのでマイペースを貫いた。
龍ケ岳の登り返しはつづら折になっておりペースが上がる。
脚も復活してきた。本栖湖への下りは地図上では急に見えるが実際にはそうでもなく結構走れた。
日付が変わったところで本栖湖エイドに到着。 ここまで来れば後は流して行ける。
【本栖湖~鳴沢氷穴】
オレンジとバナナを食べ、チョコと塩アメをポケットに入れトイレを済ませて出発。
次の給水まで13km、走れそうな気がしたので8km/hのペースでジョグ。
この時間で走っている選手はほとんどいない。
熊鈴をジャラジャラ鳴らしながらひたすら前の選手を拾って行く。
山岳地帯の度重なる休憩で抜かれた選手をどんどん抜き返して
ノンストップで給水所へ駆け込む。この時点でゴール目標を5時前に設定した。
飲み物とトイレで短い休憩、先を急いだ。
【鳴沢氷穴~大池公園】
後は緩い登りで6kmで300m、その後は下りのみらしい。登りでも走れるところは走りタイムを稼ぐ。
下りはやはり抜かれることもあるが平地に戻ればもっと行けるだろう。
河口湖の遊歩道へ入った辺りで明るくなり気分も盛り上がってきた。
この辺は毎夏サッカーの合宿で来る勝手知ったる場所だ。
ストライドも伸びよりペースも上がる。河口湖大橋を超え、いよいよゴールだ。
設定した一番遅いタイムより1時間遅れであまり達成感はわきおこらないが、
多数のボランティアや沿道で応援してくれた地元の方そして主催者には本
当に感謝したい。4時41分、299位でGoal!!!
【感想】
通過順位を見るとA8が240位で、A9で418位まで後退している。
山岳地帯では脚が攣りボロボロだったのが数字上も現れている。
この間の休憩時間は合計で1時間くらいあったと思う。
A9では321位まで盛り返しているが、
実際にはエイドで自分より長く休憩した人がいるだけでコースで抜いたのは70人位だろう。
逆にA10からゴールまでは20位程順位を上げているが、
下りで10人位に抜かれているので、実際は30人位抜いたのだと思う。
自分としては登りに強いつもりだったので途中で脚が攣ったのは誤算だったが後半はよく挽回したと思う。
来年はUTMFと言いたいところだが海外から参加するのは休みの関係で無理だ。
とすると目指すはタイム短縮だろうか。
トレイルランニングレース#2
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