【百名山・過去レコ】晩秋の吾妻連峰ソロ縦走(浄土平〜東吾妻山〜一切経山〜家形山〜明月荘〜西吾妻山〜天元台)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 2,210m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:00
天候 | 2日間とも晴れ一時曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)白布温泉よりバスにて米沢駅ヘ |
写真
感想
百名山巡礼の旅もいよいよ大詰め、秋休みのロングツアーで西日本の名山をコンプリート、2週前の光岳山行にて南アルプスも全踏破。東北で残る未踏峰は、一大観光地の東吾妻に比して地味で藪々、登降欲も今一つそそられない(失礼…)西吾妻山です。修士論文執筆もまだまだ道半ばながら、雪が来て長い冬山シーズンに入る前に登っておこう、と好天の週末を狙い、単身東北線に乗り込み福島を目指します。
紅葉シーズンも終盤ながら、観光客で溢れる浄土平と月のクレーターのような吾妻小富士を背に、まずは東の横綱・東吾妻山を攻略。ここから姥ヶ原を経て、活火山らしい荒涼たる斜面を登り詰めると、初日のハイライト・一切経山山頂です。広々とした頂上台地の北端まで来ると、突如眼下に鮮やかなエメラルド色の五色沼が登場。「魔女の瞳」と称されるだけあり、息を呑む美しさです。一旦下り、その名の通りの山容の家形山に登り返した後、兵子(ひょこ)、烏帽子岳とモコモコした小ピークのアップダウンを越え、初日のラスボス・東大巓に到着。秋の陽はつるべ落とし、この日のお宿、明月荘の小屋へ辿り着くとすぐに夕暮れとなり、翌早朝の西吾妻山アタックに備え、早めに夕食を済ませシュラフにもぐり込みます。
翌朝、未明よりガスでご来光は望み薄、西吾妻山の展望もいま三歩、ということで余り気合いが入りませんが、ともかくも小屋を出発。藤十郎、人形石、天狗岩と2,000m級の高原の稜線とは思えぬ ″芝居小屋″ 的な地名の小ピークを次々と越え、いよいよ本ツアーの最後にして最大のターゲット、西吾妻山へと歩を進めます。この辺りまで来ると、すれ違うハイカーもほとんど稀、ルートも所々笹藪で覆われ、不安は募る一方。とはいえ、「明けない夜はない、」と自らに言い聞かせ、何とか西吾妻山を単身踏破。ここからは山麓までひたすら下り、天候も回復して遅まきの紅葉の中、気持ち良く稼いだ高度を吐き出し、昼過ぎには白布温泉へと帰り着きました。
本ツアー終了時点で残る百名山は北海道の3座を含む計6座のみ。但し、道内3座をはじめ、残る山々はいずれも冬はタップリの雪に覆われ、軟弱日帰り・小屋泊まりハイカーの小生には間もなく歯が立たなくなります。どうやら今シーズンの百名山行脚はこれにて打ち止め、後は社会人1年生の来年以降のチャレンジとなりそうです。ほぼ毎週末のペースで山に入り浸っていたこれまでと異なり、長い休みもなかなか取れなくなると予想され、百山完登にはあと何年かかることか…と少々不安に囚われます。ともあれ、まずは修士論文をキッチリ仕上げることが先決ですね…〈冷汗〉。
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