【薮山レコ】未丈ヶ岳〜大鳥池(大鳥鉱山道)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 1,506m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
未丈ヶ岳から先は登山道の無い薮尾根 |
写真
感想
「越後の山旅」で山上の明鏡とされる大鳥池に残雪期末期にチャレンジしてみた。
(大鳥鉱山道の記録)
雪解け間もない草原の斜面にはカタクリ、紫のキクザキイチゲ、シラネアオイ、オオバキスミレ、タムシバ、ムシカリなど見かける。草原の踏み跡が消えると往路は1450mあたりまで稜線の中央の根曲り竹混じりの薮を突き進む。帰路は稜線東側に残った残雪と草付きを出来るだけ拾い時間短縮。
標高が下がりやがて残雪が利用できなくなり薮を正面突破する場面が多くなる。そんな時に突然現る草原や雪田には癒される。
GPSは無いので尾根が広いところでは木に登り進路確認。正面の尖った大鳥岳や毛猛山がよい目印となってくれる。
1326m峰は左右どちらにも逃げ場がないので、稜線中央を突破。背丈の低い灌木薮は強烈な日差しと地面からの照り返しでサウナ地獄、早く通過したい。
少し北西に下った雪渓上部で毛猛山塊と村杉半島の峰々を見ながら休憩。1326m峰の東尾根は二重尾根になっている。間の沢筋には雪渓が残っており、雪渓は大鳥池の水源になっている。雪渓を使えば楽に行けそうだ。そのまま雪渓を降りていくと北東側にずれていくので根曲り竹と灌木の薮をこぎ軌道修正。再び雪渓に出て進んでいくと前方に黒々とした大鳥池が近づいてくる。
雪渓の切れ目には小規模な滝があるが問題なく下れる。大鳥池に出ると周辺は平坦な窪地形。池の直径は30〜40mもありそう。池は濁っており魚影が見えずオタマジャクシや源五郎が表面近くで見られた。すでにタイムリミットの13時を回っており、写真撮影後、名残惜しくも下山とする。もちろん冷たい融雪水で水筒を満タンにして。
1326mの稜線に上がってからは暑さのためバテ気味で何度も休憩をとりながら歩を進める。南会津や尾瀬より南東側は雲が多めだが新潟県側はフェーン現象で快晴。いつもより水分消費多い。未丈ヶ岳が近づくと東斜面に残雪と草原が多く現れるようになる。時々雪をかじって体温を下げながら歩む。いちばん上の残雪にたどり着くとそこは未丈ヶ岳であった。
青々とした草原から吹き上げてくる涼しい風が心地よい。振り返ると秋のような筋雲と特異な山容の毛猛山塊が印象的だった。目に焼きつけて、ゆっくり未丈ヶ岳を後にした。
コメント
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こんにちは
もう10年以上も前に登山した状況を記憶をされていて、しかもそれを裏付ける写真をしっかり保管されている。noranekoさんの過去レコを拝見するたびに、いつも感心させられます。
私も2年前に大鳥鉱山道に挑戦したものの、あっさり敗退。
ですが、このたびnoranekoさんのおかげで大鳥池の様子を知ることが出来てよかったです。ありがとうございます。
未丈ヶ岳山頂の奥に隠れる草原、そしてひっそりとたたずむ大鳥池を見に、私もまたチャレンジしたいと思います(^^)/
Forest21 様、コメントありがとうございます。
大鳥池は距離はさほどなく沢の渡渉もないので薮こぎを辛抱するだけです。季節としてははやり残雪期後期がベスト。早すぎるとアクセスが悪く池も閉ざされているはずです。新緑の頃の潅木は軟らかく比較的こぎやすいと思われます。是非、明鏡大鳥池へ訪れてみてください。
しっかり写真と記録を残しているのは20年前あたりからですね。デジタルで写真を撮るようになり記録を整理しやすくなった影響が大です。
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