戸隠山 花の季節到来!鎖場&蟻ノ塔渡に緊張の連続!


- GPS
- 06:20
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 889m
- 下り
- 900m
コースタイム
08:10奥社08:20
09:55八方睨10:05
10:15戸隠山
10:55九頭竜山
11:50一不動避難小屋12:10
14:00奥社参道入口駐車場
歩行時間5時間40分
天候 | 薄曇り、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大座法師池の向かいにコンビニあり 宝光社、中社を過ぎ、奥社参道入口を目指します 道路の両側に駐車場があります トイレは駐車場と奥社手前にあります 登山届ポストは奥社の登山口に |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から八方睨まで登山道に積雪はありません 百軒長屋を過ぎると長い鎖場が連続します ホールドのない場所は腕力に頼って通過、滑落(墜落)注意 蟻ノ塔渡りは慎重に通過してください(左右切れ落ちています) 八方睨からの稜線歩きは概ね登山道に雪はありませんが 一不動への下りの登山道上に残雪がありました 間もなく消えると思います 右側切れ落ちている箇所あります、墜落注意 不動滝、滑滝の鎖場は濡れている岩が滑ります 足の置き場所に注意してください 滑滝の鎖場の下にデブリあり、高巻きして沢に下ってください 川の上がドームになっています 川の水が思ったより少なく、渡渉が楽でした 雪解けの水量よりも前日の雨量に左右されるようです 帰りの温泉は「アゼィリア飯綱」が通り道で具合が良いのですが 貸切りで入れず、霊仙寺湖の畔の「天狗の湯」に寄りました 大人500円、黒姫山、霊仙寺山の望める露天風呂あります 山菜採りの帰りの方々が居ましたが、 それほど混んではいませんでしたので、ゆっくりできました |
写真
感想
五月最後の日の休みをどこの山に登ろうかと、
週間天気予報を睨みながら、ずっと考えてきましたが
思い浮かんだのは、なんと「戸隠山」でした。
今年は残雪量も多く、歩けるだろうかと心配になりましたが
天気は午後まで持ちそうですし、この思いつきに抗えず、登る事にしました。
ルートについては、かなり昔同じルートを登っていますし
一昨年の秋だったか、信州百名山最後の山として西岳が残ってしまい
ガイドを頼んで奥社から登ったので、蟻ノ塔付近の記憶は新しいはず。
雪がなければ、なんとか周回出来るかと甘い考えでスタートしました。
パワースポット人気で、ひと頃奥社は大盛況、
昼間はとても駐車場に車を止められない状態でした。
いつのまにか、ブームも去ったのでしょうか、
再び、深山幽谷の静けさが奥社に戻ってきました。
修験者が修行をした山に相応しい静寂がこの山には似合っていると思います。
参道入口から奥社まで40分はかなり長い道のりです。
爽やかな朝の散歩を楽しみながら、道の両脇に咲く
スミレやニリンソウを愛でる、なんと贅沢な道草でしょう。
平日なので行き交う人も少なく、
静寂が保たれていることを嬉しく感じます。
奥社に今日の登山の無事をお祈りして登山口に向かいます。
登山口には登山ポストと案内板があり、
詳細な八方睨迄のルートの説明が記されていますので
このルートを初めての方はご一読をお勧めします。
なかなか、それだけでは想像がつかないかとも思いますが…
登り出して間もなく、ご高齢のご夫婦が下山してこられました。
引き返して来たとのことでした。
百間長屋を過ぎて間もなく、単独の若い男性が下山して来られました。
「鎖場は嫌いではないのですが、長い鎖場なので止めました」とのこと。
なんだか、引き返したくなります。雪はないとの話ですが。
一昨年ここを通過しているのですし、
怖くなったら引き返せばいいと覚悟を決め、とりあえず前進します。
確かに長い鎖場が幾つも続きます。
中には足場のない鎖場もあって強引に鎖にぶらさがって登ります。
通過するのに精いっぱいで、写真を撮る余裕は全然ありません。
しかし、なんといっても本日の最難関は蟻ノ塔渡り。
誰もいないということは幸いなことでもあり
どんな格好をしようが、渡れればいいのですし、
後ろで待っている人の視線を気にせず好きなだけ時間をかけてのんびり行けます。
滑落しても誰にも気づかれませんが…
神経を集中させ、緊張のあまり喉をからからにしながら
蟻ノ塔を渡り切りました。
その後の八方睨への最後の鎖場がなんと優しく感じたことでしょうか!
八方睨は静かでした。西岳への分岐が懐かしく見えます。
あの時は西岳の核心部に頭がいっぱいで八方睨迄の難関は気になりませんでした。
遠くにまだ白々とした堂津岳、この山も残雪期にしか登れない奥深い山。
山頂直下の痩せ尾根の怖さが思い出されます。
この先、心配なのは稜線上の残雪です。
もし、通過できないようだったら、蟻ノ塔を再び渡って
幾つもの鎖場を下らなければなりません。
鎖場は登るより、下るのはもっと嫌です。
足場がもっと見えにくくなるからです。
という理由で、一不動避難小屋までどうしても辿りつきたいと思います。
例え、到達しても一不動から戸隠牧場の間がスムーズに通過できる保証はありません。
一不動避難小屋に着いた時に、気持ちが初めて緩みました。
小屋の中で昼食を済ませ、いよいよ下山です。
このルートは、昨年の秋、高妻山に登った時に使っているので、
鎖場がどこにあるか、渡渉の位置等はわかっています。
鎖場さえ安全に通過できればと思っていましたが、
滑滝の下に思わぬデブリが出現していて、言葉も出ませんでした。
しばらくデブリの上を恐々歩き、山腹に取りついて高巻きし、沢に下ります。
窮すれば通ずで、なんとかなるものと、幸運に感謝。
高妻山に登った日は前夜の豪雨でかなり増水していたようです。
その証拠に雪解けで増水しているはずの川の水量が
今日はとても少なく、楽に渡渉ができ、靴の中を濡らすことはありませんでした。
牧場では、牛さんたちが気持ちの良い午後を腹這いになって過ごしています。
ポニーも心なしか成長したように見えます。
穏やかな牧場の動物たちの雰囲気が、連続した緊張感を和ませてくれました。
戸隠の奥社、鎖場に蟻の戸渡り、稜線の厳しさ…
それらを包んでいる静けさがいいですね(⌒‐⌒)
しかしkyom4さん、お一人ですごいアドベンチャールートを踏破ですね(ノ゜ο゜)ノ
パワースポットなる造語には興味を持つことができないのですが、自然の持っているパワーは感じていたいです。
(自然と一対一で向き合って!)
平日ならではでしょうか、その静けさと大きな風景の中には立ってみたいですね
ご訪問有難うございます
そういえばパワースポットだったと駐車場に着いて思い出したのですが、人気は既に下火なのでしょうか、下山した時も駐車場の混雑はさほどでもありませんでした
戸隠山には峻厳な霊気というか、癒しというか、そんな気配をずっと感じてきましたから、ブームになるのもうなづけるのですが
テント泊でゆったり戸隠山の霊気を感じていただけたら、納得されると思います
法螺貝を吹く修験者には行きあいませんでしたが…
おっ、今年度の戸隠山の記録がついに公開だ・・・と思ったら、kyom4様でしたか。
実は長らく戸隠山に行こうと考えていたのですが、なかなか他人様のお造りになられた記録が公開されなかったので、残雪の状況など、どのようになっているのかが気になっていました。
通行要注意の箇所に残雪があったら・・・と考えると、なかなかどうして。
登山道の状況が大変参考になりました。私はもう少し雪が消えてから行こうかと思います。遠いですし。体調を整えてから。
moglessさま、しばらくご無沙汰しております。
コメント蟻ノ塔(有難う)ございます
西上州観光開発促進委員会のボランティア的ご活躍、拝見しております、御苦労様です
炭ラーメンは意外性があって マイブームになりました
次回は炭餃子にも挑戦してみたいと思っております。
営業時間が短いので登山より、その時間帯に合わせることに集中して日程を組みたいと思っております
戸隠稜線では登山道がおおむね現れていますので一不動の下りの踏み抜きだけ注意です。
滑滝下のデブリ、ドームもあと少しで消えるとは思うのですが、雪崩が起きていたんですね
鎖場を腕力で強引に突破しましたのでkyom4は只今筋肉痛に襲われております
筋トレなど十分してから行けば良かったのですが
万全の体調をもって修業的岩場をお楽しみくださいませ
初めてのコメントにて、失礼します。
戸隠山すごいですねー。
核心部と周りが切れ落ちた感じがよく伝わってきて改めて驚きです
大変参考になります。
目指している甲信越百名山に含まれているので、私もいつかは登らなくてはと思っているのですが、なかなか計画が立たず
牧場の牛さん、ヤギさん、ポニーさん、特に下山後だと癒されますね〜
大変おつかれさまでした
ご訪問有難うございます
戸隠山は険しい山ですので、二回目とはいえ、残雪の有無も分からず、平日一人で行くには勇気がいりました。
蟻ノ塔渡はあちこちで紹介されていますが、そこに至るまでの鎖場の連続もなかなか緊張を強いられる長丁場、無理をしないで帰ろうと思いつつ登りました
甲信越百名山を目指しておられるのですね
関東圏からアクセスしやすく、日本百名山、二百名山と重なる山が多くてちょっとマイナーな山も混じり、とても楽しく、達成感がありますね
kyom4は一昨年達成したところです。
鎖場があって緊張するとしたら、あとは八海山、荒沢岳くらいでしょうか、でも長さ的には短いでしょうね、荒沢岳の歩行時間は結構長いですが…
蒜場山などはマイナーで行くのも大変でしたが、飯豊連峰、二王子岳の眺望が素晴らしく、沿道に咲くシラネアオイの多さと共に特に印象に残っております
一つとして同じものがない山、鮮明に山の名前から思い出がよみがえって参ります。
yamahiroさんも一つ一つの山を楽しみながら、甲信越百名山を達成してくださいませ。
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