夏の北海道遠征(1)風雨のなかの大雪山
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- GPS
- 49:00
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,235m
- 下り
- 1,516m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:30
- 山行
- 0:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:30
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:20
8/13;白雲岳テント場で停滞
8/14;7:30白雲岳テント場−9:00北海岳−10:10-40黒岳石室−11:00黒岳山頂−12:50 黒岳ロープウエー山上駅
天候 | 8/12 風雨、霧 8/13 霧、時々雨 8/14 雨、霧 のち曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
・大雪山へのアクセス;8/12 旭川−(バス、ロープウエー)−姿見の池登山口 ・大雪山からの下り;8/14 黒岳登山口−(ロープウエー)−層雲峡ー(バス)−上川ー(JR)−旭川(泊) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全体的に道は良好だったが、北海岳から黒岳石室までの道は、雨の中、小川を渡渉する場所などあり、少し大変だった。 |
感想
【山行No 148(1)】
(この山行、天気があまりに悪かったため、写真が残っていません、悪しからず..)
※お盆休みを利用して、四国からはるばると、北海道に遠征することにした。
当初の予定は、未踏の百名山のなかから、トムラウシ、斜里岳、羅臼岳の3峰。
トムラウシは、大雪山からのテント泊縦走の計画。
8月11日(土)
・今回は、1週間前に計画を立てたので、お盆の時期でもあるし、
飛行機は予約が取れそうにないと最初からあきらめ、はるばるJRで行くことにした。
・前日の夜にフェリーで四国(新居浜)を出発。
11日の朝、大阪着。大阪駅へと向かう。
・日本海側周りの急行「白鳥」で行くことにしている。
大阪駅では、2時間前にすでにホームにはすごい行列ができていて、びっくりした。
・9:55に電車は出発。行列に並んで、何とか席は確保できたが、
その後、京都、福井と先へ進むたびに乗客は増え、乗車率200%ほどの超満員状態となった。
車内には冷房が入っているのか、切れているのか?
ともかく、車内は人の熱気もあり、すごい暑さだ。34℃にもなっていた。
・16時過ぎにようやく新潟到着。少しは人が減るかと期待していたが、
降りた分だけ人が乗ってきて相変わらず超満員状態は続く。
新潟で駅弁を買い、遅い昼食を取ろうともくろんでいたが、駅弁を買いに降りることもかなわず、ガマンの旅は続く。
・悪いことは続くもんで、秋田県に入って、能代付近で、
「大雨のため、運転中断」との放送が入り、1時間ほど停車したまま。
どーにでもなれ、という気分になるが、それにしても腹が減ったなぁ..
・青森には、1時間遅れの、0:20着。
1時間出発を待っていてくれた急行「ハママス」への乗り継ぎ時間は2分しかない。大急ぎで乗り換える。
この電車の中も当然座ることはできず、トイレの前に座り込み、長い一日が終わった。
8月12日(日)
7:00-7:05 札幌
・急行「はまます」が、だいぶ遅れを取り戻してくれたので、
乗り継ぎ5分で、旭川行きの特急「オホーツク1号」になんとか乗り継げた。
・札幌付近は青空が出ていて、いい天気になるかと思っていたが、
旭川に近づくにつれて雲が増え、嫌な感じの天気だ。
8:40-9:00 旭川
・JRを降りてさっそく、大雪山に向かうバス乗り場に向かうが、
ここも結構な行列ができている。
列の最後に並び、駅で買ったパンで朝食とする。
なんと、まともに食事をとったのは25時間ぶりになる!山登りにかかる前から、結構厳しい旅だ。
10:30-11:10 旭川温泉(ロープウエー口)
・ロープウエーも行列ができていたが、とりあえず乗車できた。
11:30 姿見の駅
・昼前にして、ようやく登山開始地点に到着した。
新居浜を出発してから、なんと、40時間を費やしての登山口到着だ。
とりあえず重い荷物を背負って旭岳へと出発する。周辺は霧が濃くて、案外と寒い。
11:50-12:00 姿見の池
・ここで携帯ラジオで天気予報を聞く。どうやら今日は雨の一日となるらしい。
しかたないので、そのまま前進する。
・旭岳への登り、日帰りの登山者だろうか? 意外と下ってくる人が多い。
天気は、しだいに雨模様となってきた。
14:00 旭岳山頂
・ようやく第一のピークに到着。しかし山頂部は結構な風が吹いており、
休めるような雰囲気ではない。おまけに雨も急に強くなってきた。
4年前の春に登頂した時は天気も良く、うららかな山頂だったが、それが嘘のように思えるような悪天の山頂だ。
・ほとんど休みをとらずに東へと下る。下りも雨、風が強くて厳しいが、
パラパラと縦走している人がいるのが、ちょっと心強い。
・山頂部を下ると、旭岳のテント場に到着。4〜5張りのテントがあるが、
吹きさらしで、雨風が強いのでここでテントを張る気は起きず、先へと進む。
14:50 間宮岳(気温=プラス10℃)
・展望もない中、黙々と雨風に打たれつつ、前へと進むのみ。
15:30 北海岳
・ようやく雨は小降りとなってきたが、強い雨だったせいもあり、雨具の下、
おしりから太ももにかけて、ゴアの雨具を通して雨がしみ込み、体が芯まで冷えた感じだ。
あまりに寒いせいで、ふくらはぎもつり気味で、歩くのがつらい。
一昨日からの強行軍の移動で疲れているせいと、テント装備の重いせいもあり、
この付近から疲労困憊状態で、気力を振り絞ってなんとか歩き続ける状況。
16:40 白雲岳避難小屋前 着
・苦行のような山歩きがようやく終わり、なんとか今日の目的地に着けた。
今日は天気も悪いので、小屋に泊まろうか、とも思っていたが、
小屋は満員状態だったので、テントを張る。
・さっそく張り終わったテントに入って、シュラフを出して潜り込む。
しかし、シュラフも、足元部分が雨で濡れていて、残念。
夕食もそこそこに、使い捨てカイロを頼りに、早々に寝入った。
8月13日(月)
・今日は、予定では、尾根を縦走して、トムラウシまで向かう予定の日。
しかし、朝起きて、ラジオで天気予報を聞くと、なんと、今日もまた雨の予報になっている。
周りのテントでは動き出すパーティもあるが、昨日の疲れもあるので、今日は停滞することに決め込む。
・9時ころになると、出発する人たちはすべて出発して、テントは5張ほどしか残っていない。
小屋の管理人のひとが見回りに来て、「熊が50mほどの近くまで来ているので注意してください」とのこと。
テントのなかで、どう注意して良いのかもわからないが、とりあえずテントの中にこもることにする。
・昼から午後にかけ、雨が降ったりやんだりの天気。
展望もなく、退屈で、ラジオの高校野球を聞いたりしながら暇な一日を過ごした。
8月14日(月)
・朝、テントから外をのぞくと、雨は降っていないが、相変わらずの霧に覆われた朝。
今日は天気が回復するなら、トムラウシへと縦走する予定ではあったが、
ラジオの天気予報を聞くと、午前中より午後の方が天気が悪化する、
との予報となっており、仕方ないのでトムラウシはあきらめ、撤退と決めた。
7:30 白雲岳テント場発
・雨に濡れて重くなったテント装備一式を担いで出発。
・出発してしばらくの間は、雨もパラパラ程度で、視界が出ることもあり、
このままいけるかと思っていたが、甘かった。
北海岳に近づくにつれ、雨と風が急に勢いを増してきた。
前傾姿勢を取りながら進むが、それでも体が倒れそうなほどの暴雨。台風並みの風だ。ひたすら「忍」の字で進む。
9:00北海岳(気温=9℃)
・下山は、ルートがわかっている旭岳方面に行くつもりだったが、
西からの強風なので、風に逆らって旭岳方面に行くのは難しそう。
行ったことのない道にはなるが、カルデラ底を越えて黒岳方面に向かうこととした。
・カルデラ壁からカルデラ内に下ると、風はやや弱くなってきたが、
雨は相変わらず遠慮なくザアザアと降ってくる。
道が割と明瞭なのが救いだが、所どころ、道がヌカルミになっていたり、
一時的な川状になっているところを渡ったりで、なかなか気が抜けない大変な道だ。
ズルズルの道なので、何回か尻もちをつきながら進んでゆく。
10:10-40 黒岳石室
・ようやくカルデラ内を横断して、黒岳側に到着し、少し安心した。
薄暗い小屋の中に入って風雨をしのぎ、お茶を沸かして軽く食事をとって、一息つけた。
11:00 黒岳山頂
・ここから層雲峡のロープウエーまで急斜面を下る。
ここにきてようやく、雨が小降りとなり、ガスも切れてきて、ほっと一安心できた。花も若干ながら見ることができた。
・スキーリフト終点を越え、さらに下ってゆく。この部分、案外と道が悪く、
水浸しの靴で、ドロドロのヌカルミをバシャバシャと音を立てつつ下る感じ。
12:50-13:10 層雲峡ロープウエー山上駅
・3日間の雨の中の苦行がようやく終わり、人界にたどり着け、心底ほっとした。
13:20-40 層雲峡
・バスで上川に出る。
14:30-14:50 JR上川駅
・JRにて旭川に移動。
15:30 旭川着
・駅前のビジネスホテルに泊まる。
・雨、風のなかの苦行のような山行がようやく終わり、満足感は全くないが、
とりあえず今回の遠征の前半戦が終了した。
ようやく4日ぶりに、乾いて清潔なベットの上で寝れて、うれしい。
びしょ濡れの登山装備も、備え付けのドライヤーで乾かしたりして、体勢を立て直す。
・遠征後半は、道東の山を予定しているが、天気が回復するといいが...
・・・「北海道への遠征(2)斜里岳」へと続く・・・
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