入笠山
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,309m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR信濃境駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
△1505以降は、登山道ではありません。ルートもGPSの記録ではなく、私の推測ですので注意して下さい。 |
感想
梅雨入りしたせいか、電車はガラガラで、登山者の姿が少ない。
青柳駅で降りて、登山口に向かう。空は曇っているが、雨が降りそうな気配はない。
川沿いの未舗装の林道に入ってしばらく進むと、左手に「入笠山ハイキングコース」と描かれたプレートを発見。なんだかヤブっぽい。登山地図には、荒れ気味とかかれている。草が前日の雨で濡れているため、雨具を着けて入って行くと、ヤブっぽいのは入口だけで、すぐに普通の登山道になった。
入笠山は、山頂直下まで車で上ることができる山で、駅から向かう人は少ないようだ。登山道が荒れるのは仕方が無いかと思っていたのだが、全然荒れていないのは、地元の方が整備して下さっているお陰だろう。
快適に登って行くと、先ほどの林道が右側からやってきた。林道と交差して、更に登って行くと、今度は左側から林道が来る。結局、すずらんの里駅方面からの林道との合流地点に出るまで、5回程林道と交差した。交差地点には、いずれも道標があり、分かりやすい。どうやら、最初の林道をずっと上がって来ても、ここに辿り着くようだ。
合流地点からは、しっかりした林道だ。地図に「車道(悪路)」と書かれているのは、車にとっての悪路ということで、人にとっては、立派すぎる道だ。
霧の中を、郭公の声を聞きながら進んで行く。車も人も全く見かけない。
お花茶屋は無人の小屋だ。少し休憩して先に進む。未舗装の林道が続く。
山彦荘の手前辺りまで進むと、ものすごい数の人がいる。入笠湿原の方を歩いている人も入れると100人くらいのハイカーの姿が見えた。
ここまで1人の登山者も見かけ無かったので、予想外の人の数に驚く。
この辺りの道は、舗装されている。富士見方面から延びた道を車で来ている人が多いのだろう。駐車場や売店などもあり、人が溢れていた。
バイクの騒音や人の多さでとても落ち着けない。足早に山頂に向かう。
今から40年以上前の雑誌アルプに、入笠山の開発が進んで、好きな山ではなくなってしまったと嘆く文が載っていたのを思い出した。
山頂直下まで車道が延びてしまったのは悲しいことだが、そのお陰で、この山は誰でも登れる。5歳位の小さな子供も楽しそうに登っているのを見ると、悪いことばかりでもない気がする。
入笠山の山頂は、とても広い。40〜50人程の人が休憩していたが、それでもまだまだスペースがある。
今日は曇っていて、八ヶ岳は裾しか見えず。そのかわり、富士見の町や田畑の眺めが良かった。西の方の草原には、放牧された牛だろうか。白黒の点が見える。
下山は、青木の森方面に降りようと思う。こちらの道は、私の持っている登山地図には赤線がない。大阿原湿原のすぐ先で、舗装道路から右手に進む未舗装の林道に入ると、急に静かになった。
ここからは、また一人だと思い進んで行くと、後ろから気配もなく3台のマウンテンバイクがやってきて驚く。
1839ピークの北側を巻くように進む林道は、その先で行き止まりになっている。その先はロープで塞がれていて「行き止まり」と書かれている。
先ほどの3人は、どこに行ってしまったのか、忽然と消えてしまった。
しかし、そのロープの先には踏み跡がある。この中に入って行ったのかと思い、私もロープを越えて、踏み跡をたどって行く。地面をよく見ると、タイヤの跡が見えた。
この先は、人でも歩くのが大変な、荒れた登山道だと思ったのだが、マウンテンバイクでも下れる道なのだろうか。
道は予想を反して良いのだけれど、様子がおかしい。とてもなだらかな尾根だというのに、道はとてもくねくねと折れ曲がって下って行く。その真ん中には、以前の登山道らしき道が通っているのだが、こちらは整備されず倒木や草で荒れている。
今までこのような奇妙な道の付け方は見たことがなく、変だなと思いながら降りて行ったが、何となく理由が分かってきた。これは、おそらくマウンテンバイク用の道なのだろう。登りでも自転車から降りずに登れるようにこのような道になっているに違いない。
△1505は、この道から少し外れた小ピークで、危うく見逃す所だった。三角点の先には道が無くなっている。マウンテンバイク用の道は、△1505から大きく進路を変え、南に降りて行く。しばらくその道を降りてみた。この道を進めば、間違いなく林道まで降りられるだろうが、自転車用の道を降りるのではつまらない。
△1505に戻り、地形図に描かれた東に降りる道を探す。踏み跡は見えないが、赤ペンキのマークがある。それに従って急な斜面を降りて行く。この斜面は自転車では全く無理だろう。時折、昔の登山道らしき踏み跡が出てくるが、すぐに消えてしまう。
赤ペンキに助けられて降りて行き、林道まで辿り着いた。ここは、林道が2つに分岐する地点だが、林道から今降りてきたところを振り返って見ても、道らしきものは見えず、道標もない。先ほどのマウンテンバイク用の道は、この林道の先をかなり南に進んだ所に出るはずだ。
ここからは林道を歩いて、別荘地の方に向かえば良いのだが、念のため、東に降りる道がないか確認すると、まだ赤ペンキが続いていて踏み跡も細いがある。
この下にはまだ林道との合流地点があることだし、山の斜面を下ることにする。
地面は柔らかく、歩かれている形跡がないものの、赤ペンキの他に、木のお札のような物が10本ほど束になって地面に刺さっている。何か宗教的な物だろうか。これが頻繁に出てくる。
すぐに1つ下の林道との合流点に到着。林道は荒れている。更に赤ペンキが続いているので、迷わず下ってみる。尾根ではなく沢沿いを降りて行く。
このまま集落まで降りられるのではないかとの期待が出てくるが、更に下の林道に降りたところで、赤ペンキが見当たらなくなった。
地形図では、なだらかな斜面なので、ここからは、沢沿いを降りて見ようかと思ったが、確認のため、荒廃した林道を南側に少し進むと、林道が東に折れ曲がり、下って行く。その道を降りて行くと、また赤ペンキと木札の束が出てきた。そのまま下ると立派な林道に出た。この道は、地形図には描かれていない。
しかし、その先の斜面は、電流の流れた防護ネットで覆われた鳥獣保護区となっていて降りられない。林道を左に進めば、すぐに別荘地に出るだろうが、南東側に抜けたいので、右手に林道を進んでみるが、防護ネットはずっと続いている。しばらく進んでから諦めて戻る。
木の間の上にある別荘地に出てきた。天気が良くなってきて懐かしい編笠岳が見えた。後は車道を歩くだけだ。
ここから富士見駅は近いが、ルートを繋げたいのと信濃境駅を使ってみたいという理由で、もう少し歩くことにする。鋸岳に登った時に歩いた道で釜無川に出て、川沿いを下って行く。途中、以前に使ったことのある塩沢温泉で休憩してから、信濃境駅に向かった。
今回は、林道も合わせると8割以上、車道歩きだったけれど、入笠山の下りで歩いたルートも楽しく、満足できる山歩きだった。
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