沢から”カムエボ”二枚抜き(木挽沢〜神威岳〜烏帽子岳)
- GPS
- 07:10
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 980m
- 下り
- 968m
コースタイム
天候 | 穏やかな秋晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
*特に危険個所はありませんが時折とても滑りやすい岩や岩盤があります*水が被っていないテカテカの岩や岩盤には要注意です*この沢は入渓ポイントがいくつかありますが林道の状態も良くありませんので可能な限り早めに入渓するのがお勧めです*それでもかなり上まで林道跡が続いているので安心感はあります* |
写真
感想
神威岳と烏帽子岳をまとめて「カムエボ」と呼ぶらしい。
誰が言い出したのかわからないが、なかなかセンスを感じる呼び名だ。
札幌近郊に同じく縦走が可能な山として風不死岳−樽前山があるが、
こちらは「フッタル」と呼ばれている。
北アルプスの槍ヶ岳−穂高岳は「ヤリホ」だし、剣岳−立山は「ツルタテ」だ。
そのエリアで双璧となるような山をそう略するのだろう。
もちろん北アルプスは全国区なので聞き覚えもあるだろうが、
ローカルにもオリジナルの呼び名がきっとたくさんあるに違いない。
さて、そのカムエボに沢からアプローチしてみた。
コビキ沢は数年前、沢登りに入門した思い出の場所だ。
今回が三度目の遡行となる。
初めての時はただ引率されるだけであったが、
二度目の時は遡行があっけなく終わってしまった印象がある。
林道を長く歩きすぎたのか、入渓するタイミングが遅かったのだと思う。
今回はその反省を生かし、なるべく手前で入渓することにした。
するとのっけから雰囲気の良い滑床や見映えのする滝が現れ、
お得な気分に浸ることができた。
さっぽろ湖が出来る前のコビキ沢はもっと素晴らしかったと聞くが、
こんな流れが下流域から続いていたのかと思うと頷ける。
小河川ではあるが小滝や滑が次々と姿を現し、
苔むした渓相も相まって全く飽きることはない。
途中、長さ50m位の緩やかな滑床のスロープがあり、
癒しの場所として三人とも心のお気に入りに登録することになった(と思う)。
明瞭な二股を右に取り、落差10mの枯滝をクリアしたら
細くなった流れを詰めて源頭へ。
あとは沢地形の急登を黙々と登れば登山道に合流。
急登には小さいとはいえ石が堆積していて落石には要注意だ。
神威岳の山名板が新しく立派になっていたのには少々驚いたが、
空は良く晴れていて札幌近郊の山々をスッキリ望むことができた。
手前の山に隠れてしまい恵庭岳が全く見えなかったのは発見だった。
登山道は烏帽子岳まで伸びており、状態も思ったほどは悪くなかった。
だが、コルまでいったん降って再び登り返すのは正直「ホネ」である。
烏帽子岳の山名板も立派なものであったが、周囲は藪に覆われていて
眺望はと言えばさっぽろ湖とお隣の小天狗岳くらいなものか。
縦走路へと戻り、最低コルからなるべく笹藪の薄いところを狙って
再び沢へと降りる。笹は太いが順目なので歩きやすい。
明確な沢形を更に降りると水の流れも出てきた。
やがて元の二股に合流するが、右股を登って左股から降りてきた事になる。
ほぼ沢沿いに林道が深く入り込んでいるので帰路は楽である。
もっとも林道とは名ばかりで踏み分け程度の部分もある。
山頂まで行かなくても適当なところで折り返し林道で降りるのも悪くない。
そう思うと日が短くなるこれからのシーズンにピッタリなのかも知れない。
初めての木挽沢。
水量少ないながら、小滝やナメスロープに癒されました。
藪漕ぎなしノーストレスで頂上まで。久しぶりの神威岳山頂からの景色を堪能。
おまけで夏は初登頂の烏帽子岳。天候にも恵まれたいい山行でした(^^)/
水量少ないようでしたが十分に堪能しました。天候もたまに太陽が顔を出す穏やかな沢歩きでした。でもニペ以外のサワリストは水量少なくて寂しかっただろうな!念のため、お触リストではないようですが。カム(神威岳)は20数年ぶり、エボ(烏帽子岳)は初登頂でした。おサワリストにダンケ・フィールマルス!
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