6歳児とゆくヤギと逢う旅&ついでの百蔵山
- GPS
- 07:24
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 872m
- 下り
- 910m
コースタイム
天候 | 快晴のちふつうの晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰りはJR猿橋駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
金比羅宮から上、一瞬コースを見失う 猿橋駅東ルートは鎖つきの急斜面が続くのでおりるときは慎重に |
その他周辺情報 | うどん「くらざき」さんがおいしそうでした(余裕がなくて通過) |
写真
感想
秋と呼べる月はあと2ヶ月。寒くなるとキノコも虫もいなくなる。
だから今週も山に行こうね息子! またしても息子と過ごす時間を奪われた妻が恨めしそうだが、仕方ないのだよ。
前回、中央道の事故渋滞で諦めた滝子山を目指しましょう。早起きしておにぎりつくって味噌汁用意して息子の着替え用意して息子起こしてご飯食べさせて荷物詰め込んで駅まで走ってバスタ新宿駆け上がって窓口で「高速笹子まで!」「満席ですね!」
〜終〜
ってまたかよ!!!
あてもなくホリデー快速ビューやまなし2階席に乗る。
今日は前日にニンニクを食べていないので空気がきれい。さて行き先をどうしようか。このホリデー快速、大月から先の普通列車の接続がひどく、乗り換えて笹子着が11時と山登りは無理な時間。前回同様、大月からダイレクトに登れる山を選ぶしかない。
少々歩くが、百蔵山にしよう。岩殿山→百蔵山と行けたらよいのだが、岩殿山は東側登山口が現在通行止め。ふもとを回り込む形で百蔵山を目指す。
しかしその、岩殿山のふもとが高台になっているのだ。アスファルトの登りに弱い息子の口から文句が湯水のようにあふれ出す。
ひとやすみして水分とって、ほら、もう下り道だよ。アスファルトはどのみちニガテだから下りだろうがうれしくない、と息子。すまんな、前回同様プランBなんですよ。富士急乗って温泉行きたかったよなんでこっちなの、と息子。すまんけどそれは先に言ってくださいよ。
なにか面白いものはないかとGoogleマップを見ながら歩いていると、ルート上に「山羊さんの贈り物」というパン屋さんを発見。よさそうなお店、小さいパンがあれば山のおともにしようと思い立ち寄る。
と、迎えてくれたのはおかみさんと、ヤギさんたち!! パンは山のおとも系ではなく家できちんとスライスしていただくタイプだったが美味しそうすぎて思わず購入。すると、おかみさんが6月に生まれたばかりの子ヤギ・ルッコラちゃんを連れてきてくれた。人なつこいルッコラちゃん、息子とおともだちに。
そしてこの日はヤギと遊ぶ日になりました。「パン買ったしそろそろお山いこうよ」「やだ今日ずっとここで過ごす」
〜終〜
いや、それはないね。息子をルッコラちゃんからひっぺがして進む。1時間以上お邪魔してしまった…ありがとうございました。そして山登りに1時間以上の遅延が発生した。というか山登りが完全におまけイベントと化した気がするが、急ごう。
と思っていたら「ちょっとだけ河原で遊んでいい?」と言い残して川にダッシュする息子。質問が質問になってないよね。
岩殿山登山口あたりまでに上げた高度は、川のところでまたゼロである。やれやれ。
ルート上のもうひとつの面白いもの・評判のうどん屋さんはこの川の対岸にあるが、もう入る時間がないので通過。じつにうらめしい。息子もえーうどんだめなのーとか言ってるけどヤギさんと遊んでこうなったんだから文句言うなよとうちゃんも食べたかったよ!
ごほうびのコーラを自販機で買い、百蔵山のサインがあるほうへ進む。コンクリートの登りはきついけど、なだめっぱなしなだめることでなんとか登山口へたどり着いた。
ヤブっぽい入り口を抜けると、歩きやすい道。しばらくはひたすらまっすぐ、そのあともあまりカーブせず高度を上げる。それが微妙に足に応える。つづら折りのほうが楽なのかも?
まだ続くのか、と何度か思ったところで金毘羅宮に到着。ここでおにぎりタイムとする。最近息子は辛味噌にハマってしまい梅干しをさほど喜ばない。さみしい。ほかにチーズとみかんを食べて再スタート。
お宮の少し上で、一瞬ルートを見失う。尾根を進めそれが正しいルートだから、的なことを書いた標識があったが意味がわからず直進してしまう。数メートル登って正規ルートに合流したが、ありゃちょいと怖かった。
ここからは、急な尾根を小刻みなつづら折りと鎖で一気に上がっていく。正直キツい。ここで男女のハイカーさんに追い抜いてもらう。
それでもコーラにつられていることもあり、着実に進んでいく。すると林のすきまに青空が見えるようになった。パパあれは頂上? と聞く息子。いや、ごめん、まだまだっぽい……
急坂を登りきり、そこが新しいスタート点だということを知って息子はかなり絶望していた。あとどれくらいなんだ、どれほど歩けばよいのだ、と聞く息子にヤマレコ のマップを見せる。ほほう、と納得する息子さん。文明だねえ。
尾根道は杉林をゆるやかに登ってゆく気持ちのよい道。ああ、さっきまでの急なのぼりと比べると天国みたい。
ヒトクチタケを見つけたりザトウムシとおともだちになったりしながら、頂上へ。ロープつきの急坂があるなど楽ではないけれど、小さなピークをいくつか越えてさあ頂上!
と思いきや大同山という名のピーク。ふたたび落胆する息子。今回は珍しく疲れてるな。ということで、コーラをひとくちだけフライング。
そこからは、いかにも山頂周辺、という雰囲気のゆったりした道。のんびり進んで、やっとお待ちかねの百蔵山頂上!
はやくコーラを飲みたい息子の手を引き山頂標識へ。ごめん、ほんとごめんだけど写真とらせて。結果すごい作り笑顔の山頂写真ができました。
待ち焦がれたコーラを飲み、大好きなさけるチーズを食べる、というリビドー全開の息子さん。
ところで、百蔵山も眺望が素晴らしい。桂川に沿って街が発展しているのが、上流のほうまで見渡せる。富士山は隠れてしまった。そういえば秀麗富嶽十二景の山を5つのぼったけど富士山見えたことはまだ一度もない)。
足元を見ると息子さんがバッタを必死で追いかけている。だいぶすばしっこいようで、いちど捕まえたのに逃がしていまいキレる、を繰り返している。地団駄踏むくらいなら、しっかりつかんどきなさいよ、、、
かくして唯一息子に取られてしまったバッタさんはおともだちとしてふもとまで運ばれることになった。気の毒だ。
さあ、山をおりよう。猿橋駅に向かうコースはふたつ、東ルートと西ルート。今回は東にしよう。
扇山に縦走する道と分かれて、尾根から下降していく。ロープや鎖で急な斜面をどんどん進む。
まあそこそこ危ない道だが、左右が切り立っていないのが安心。左右もアウトな九鬼山に比べたら気が楽である。
息子はなぜこんな道にしたのかとさかんに聞いてくる。そこへ「きみならできるって思ってるからだよ」と応える。まんざらでもないゆるんだ顔をする息子さん。
急なところを抜けてしまえば、あとは完全に整備された快適な道。食べ散らかされたイグチを見つけるなどしているうちに登山口到着。おつかれさまでした!
あとは猿橋駅に向かうだけ。少し長い距離を歩くけれど、ずっと下り坂なので楽しい。
バス停を発見、乗って帰ろうという息子だが、残念ながらそのバスはもう今日こないんだ。
珍しく疲れきってしまいブチギレの息子さんに、ぶどうナタデココ炭酸ゼリージュースを与える。もう弱音を吐かない、という約束と引き換えに。ちなみにこのポッカのドリンクは息子が愛してやまないもので、「ぜりーめりんぐ」と呼んでいる(ゼリー×スパークリング、の×をメと読んでいる)
大きな橋で桂川を渡り、コンビニにて電車で食べる用のアイスを用意したら、猿橋駅へ。ガリガリくんのホワイトサワー味をいただきながら東京に向かう息子だった。サワーって何だ、と息子がいう。a) すっぱい b) 炭酸ドリンクの総称
どっちなんだろう。とてもどうでもよいことだけれど。
今日はいちにち、ヤギさんと遊んだ。いちにちの終わりごろどこか山に登った気がする。またいつか、ヤギに会いに来よう、ヤギと遊ぼうと息子と固く誓いあった。
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