幻想と現実の狭間で(弥山-三鈷峰)


- GPS
- 09:03
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,632m
- 下り
- 1,620m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:01
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今年の目標を一応考えていました。「ソロでテント泊する」、「大普賢の周回をする」、「日本アルプスに行く」と並んで、「伯耆大山に行く」があって、これまで実現できていませんでした。一度は、9月の連休に初日に登り、その後キャンプ場でテントを張って星の撮影をし、2日目は鳥取・島根の観光をするという計画を立てたのですが、雨予報で断念。私の装備ではテント泊できる気温ではなくなってきたので、とりあえず日帰りで行ってくることにしました。他の方のレポートで、美しい雲海と御来光の写真を拝見し、自分もあれを見たい、と思ったため、ナイトハイクを計画しました。
1時前に自宅を出ました。Google Mapでは3時間半くらいの時間が提示されており、ちょうどそれくらいで到着。あれ、どうやって計算しているんだろうかと不思議に思います。駐車場は南光河原駐車場に停めることができました。南光河原駐車場は夏道登山口に至近であり、お手洗いも完備していて料金無料なので人気が高いそうで、私が読んだ記事だと6時までに着かないと危ないように書かれていて、ほんまかいなと思っていたら、4時過ぎの段階で7割は埋まっていたように思います。恐るべし大山。
今日から新しい靴をおろしたので、慣らしも兼ねてのスタートです。いろいろ準備に時間がかかって、15分ほどしてから出発しました。「階段多い」とこむやんさんに脅かされていましたが、確かに階段が続くとはいえ、直登の箇所に階段が作られているわけではないので、嫌らしい階段ではありませんでした。暗いので目移りすることもなく、淡々と登ったせいか、頂上までは大休止なく到達することができました。夜登っている人ってどれくらいいるんだろうかと不安でしたが、私が登っている間にお会いした人だけで10人程度おられました。最初は樹林帯の中を登っていきますが、5合目を過ぎたところに元谷への分岐があり、そこからしばらく登ると6合目の標識があって、ここから稜線に出ます。昼間で晴れていたら眺望がいいらしいですが、暗いのと霧が多いので何も見えません。また、風が強くなり、ここまでは気温もほどほどで歩いていると暑いくらいでしたが、ここからは次第に寒くなってきました。
9合目の手前から頂上周回路に入ります。かなり明るんできていますが、眺望はまるでありません。ガスのために、大山の稜線すら見えません。また、頂上小屋などの工事中で、頂上までは行けないことはわかっていましたが、東の空の状態は劣悪で、御来光は見られそうにもありません。残念。停滞すると寒いので、ウェアを羽織り、しばらく様子を見て、改善は期待薄と判断して下山にかかります。ただ、天気は非常に気まぐれで、頂上周回路を歩いている間に一瞬霧が晴れて、稜線が垣間見えたりもします。こういうのを見ると、もうちょっと粘りたくもなるのですが。でも、最近「幻想的な光景」には食傷しています。普通の絶景の方がいいです。
下山中、次々と人が登ってきます。あいにくの空模様なんですが、それを感じさせない凄い人です。ただ、私は途中から元谷への道を辿り、曲がった途端に人が減りました。行者道というそうですが、ここからは弥山の北斜面が見え始めます。荒々しい美しさが感じられます。さて、このまま下山したらなんにもならないので、三鈷峰を目指します。いわゆるユートピア登山道です。ユートピアがきついことは聞いていましたが、確かにしんどかったです。最初は谷筋の登りですが、ガレています。その後しばらくは樹林帯の中をアップダウンした後、ロープ場が連続します。かなり急角度で脚力を消耗します。ユートピア避難小屋の位置を知って絶望した後、こつこつとそこに向けて登ります。稜線に出ても終わりではなくて、三鈷峰に向けて岩場の急登が待っています。山頂に辿り着いた時はふらふらでした。
ここからは下山なんですが、下山も楽ではありません。脚力が弱っていること、かなり急な下りがあること、から登りの時とあまり時間が変わりません(実際ログを見たら、登りの時の方がずっと速かったですね)。ただ、弥山の北斜面や三鈷峰の西斜面が美しく、目を楽しませてくれます。ユートピア道に入った時には、誰もいなくて寂しい思いをしたのが嘘のようで、こちらも次々と人とすれ違います。50人は優に超え、100人近くお越しになっていたかも知れません。かなり苦しみながら大神山神社に下山し、モンベルの大山参道市場でお昼ご飯を食べてゴール。一応お風呂の用意は持ってきていたのですが、その余裕すらなく、さっさと帰宅しました。
なお、この日のレイヤリングは、上がドライナミックメッシュの3/4袖にCW-Xの長袖シャツ+化繊のTシャツ+モンベルのウィックロン長袖シャツ。下はCW-Xにファイントラックのストームゴージュパンツ。6合目から風で寒くはなりますが、頂上まではこのまま到達。ここでフリース(モンベルのトレールアクションパーカ)とウィンドシェル(パタゴニアのフーディニジャケット)を重ねて、9合目まで降りてこれを脱ぎました。ダウンを持って行っていたので、停滞時に着てみるつもりだったのですが、今日については不要でした。ただ、忘れちゃならなかったのがグローブ。既に手がかじかみます。また、帽子も冬用の方がよかったと思いました。以上、ナイトハイクの予行演習でもありました。
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