雨飾の裏山 海谷三山は超デンジャラスなアドベンチャーでした
- GPS
- 11:58
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,587m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 11:58
翌日の海谷三山のロング周回コースに備えゆっくり英気を養う
しかし、しかし、実際は想像以上に超デンジャラス。体力、読図力、判断力、メンバー同士の協力
これら無くして生還できなかったサバイバルコースでした。
稜線のルートはアップダウンの傾斜がものすごい。ほぼ半分以上は4足歩行。登りも下りも岩や草木を掴んで何とか進めるレベル。梯子、ロープの数も半端ない。岩やロープから手を離せば命は無い垂直の壁だらけ。核心は50メートルくらいの垂直な壁に掛けてある梯子だろうか。
しかし、本当の核心は遊歩道の途中の渡渉部分だった。メンバーとぴったりくっついて渡渉する。それでもへそ辺りまでの水深の水量に体が流されそうになり何度もバランスを崩しそうになる。無事に渡り終えたと思ったら沢から登り上げるはずの梯子が流されていた。ここもメンバー同士の協力で何とか登り上げる。
最後まで気の抜けない超デンジャーでサバイバルなアドベンチャーでした。
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3年前に雨飾山からSueちゃんと見た海谷三山、次はあそこを歩きたいねぇ〜と言った事がやっと実現しました。
行くならやっぱり紅葉の時期、前日の雨飾山は天気も悪くちょっと残念でしたが、この日の海谷は期待以上でまさに紅葉の海に溺れるようでした。
コースも、急登、岩場、鎖、ロープ、はしご、アップダウンに稜線歩き、藪漕ぎ、渓谷に降りれば渡渉とフルコース。こんなに盛り沢山のコースは他に無いのでは?
ターザンのように木から木へと掴まりながらの激下りを終えて、やっと渓谷に降り立ち、あとは何回か渡渉をしてキャンプ場に戻るだけのはずが・・・
渡渉を何度か繰り返し薄暗くなりかけた頃、最後の渡渉地点。ゴーゴーと流れる水量に、ちょっとヤバそう、ビバークか?
なんとか渡ったものの今度は梯子が流されていて遊歩道に上がれない。そこは経験豊富なSueちゃんがスリングでアブミを掛けてくれて無事突破、さすがです。
最後はヘッデン点けてキャンプ場に戻り、無事生還の祝杯を上げました。
反省点はいろいろあるがこれからの山行に生かして行きたい。忘れられない一日、とても楽しかった。
こちらも見てね 💛 →
秋色の海谷三山と荒れた海谷渓谷(縦走編)
https://hikingbird.exblog.jp/30883448/
秋色の海谷三山と荒れた海谷渓谷(渓谷編)
https://hikingbird.exblog.jp/30886006/
妙高連峰の北西部に広がる海谷山塊は、駒ケ岳、鬼ヶ面山、鋸岳(この3座が海谷三山)烏帽子岳、阿弥陀山、昼闇山と言った山が連なり、険悪な岩壁を屹立させている。
岩のセクションは妙義山(群馬県)の上級コースが歩けるレベルなら問題ないが、アップダウンが多く、藪漕ぎの下降など妙義山以上に体力を要する。
また、下山で歩いた海谷渓谷は、和製グランド・キャニオンと言われる大きな谷で、右岸には仙丈ヶ岳の大岩壁がそそり立っている。
降雨後の増水と、立て続けに到来した台風のせいで渓谷沿いのハシゴが流されていたりで、本格的な沢下りとなった。
山でありながら “海の谷” という山塊の意味を身をもって知った山行であった。
海谷三山の縦走だけなら、山峡パーク(または大神堂登山口)から雨飾温泉へぬける方が楽だと思う。
山峡パークから海谷三山と海谷渓谷をやる場合は、足に自信がある健脚者で、なおかつ藪山や沢登りの経験があるエキスパートのみに許されるルートだと心した方が良い。
なお、海谷渓谷に関しては、渇水時と増水時ではだいぶグレードに開きがあるので留意されたし。
久しぶりに 登山の総合力 が試されたシビレる山行であった。 あ〜面白かった! (^^♪
コメント
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こんばんは
コメントは多分初めてですが、凄い記録は折に触れて拝読しています。
車2台を使い、海谷三山の縦走を考えています。
予定では大神堂登山口に1台置き、もう1台で雨飾山荘へ行き、鋸から駒ヶ岳方向への縦走ですが、これとは逆の方が楽でしょうか?
雨飾山荘〜鋸岳間と、鬼ヶ面山〜三峡パーク間は歩いたことがあります。
鋸〜鬼ヶ面山間と、駒ヶ岳〜大神堂間は今秋中にでも予定しています。
44のお写真で、旭岳の右は鉢ヶ岳〜雪倉岳〜赤男山ではないでしょうか?
私が間違っていたらごめんなさい。
雨飾山荘から大神堂登山口への縦走ですね。
私達は鋸岳をピストンしていますが、この間に関しては登りも降りも大差はないと思います。
高度感のある長いハシゴは下りの方が嫌だというメンバーもいますが、私は、所詮ハシゴの登り下りですから問題ないと思いました。
駒ヶ岳と鬼ヶ面山の間の垂直壁に関しては登りの方が楽ですから(原則的に岩場は下りの方が登りよりも難しい)お考えのコース取りで良いのではないでしょうか。
三山の高低差を考えれば、一番高い鋸岳までの一気登りさえこなしてしまえば、三山縦走はアップダウンはあるものの低い方へ歩いて行くことになるので身体は楽だと思います。
秋は日照時間が短いですが、紅葉が綺麗ですから紅葉も楽しみながら登ってきてください。
海谷渓谷恐るべし!ですね。
この台風後に訪れる皆さんもすごい!!
偶然にも昨年の同日根知大神堂登山口〜雨飾温泉を歩きました。
昨年はまだコンディションが良かったとは言え、そっちに行かなくて良かったぁ!
また楽しいレポ楽しみにしています。
海谷三山をやるならループではなく、 hayabusaHanさんがやられたように、Point to Point (縦走)形式がベストですね。
私達は車が1台だったことと、渓谷美が有名な海谷渓谷も歩いてみたかったのでループ形式にしたのですが・・・
いや〜まさか、渓谷沿いの遊歩道(遊歩道というほど良い路ではない・・)が崩壊しているとは思わなかったです。💦
水量も多く、何度か渡渉すれば渡れるというレベルでは無く、水流の中を歩かなければ進めないレベルでした。
日照時間の短い秋なので暗くなることは想定内でしたが、まさかヘッドライトつけながら岩場のルート工作するとは思っていませんでしたよ。(笑)
でも、がっぷりと山と対峙して遊んだ感のある、楽しくてシビレル山行でした。♪
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