霧と強風の赤岳 天女山〜赤岳〜真教寺尾根
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- GPS
- 59:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,841m
- 下り
- 1,540m
コースタイム
16日 5:40キレット小屋-7:20赤岳三超-真教寺尾根-10:30牛首山-11:20賽ノ河原-11:30リフト乗り場-11:45スキーセンター12:17-周遊バス12:00清里駅
天候 | 15日 霧と強風 16日 霧と強風、下山するにしたがって晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・美ノ森ファームのテントサイトは閉鎖中で、キャビンの前庭スペースに設置するとのこと。しかし14日(土)はキャビンの宿泊客がいないとのことでテント泊も断られてしまった ・天女山荘は天女山登山道に近く、とても便利。おかみさんが気さくな方で、料理もとても美味しく、登山の前後の宿泊はお勧めです。 |
写真
感想
初めのテント泊で選んだのは八ヶ岳。当初は真教寺尾根から天女山に下るルートを考えていたが、14日(土)に美ノ森ファームにテントを張ることができず、急きょ登山道から一番近い民宿を探した結果天女山荘に泊まることとなった。そのためルートも逆に変更した。
15日は天女山荘からの歩き。テント等が詰まったザックはさすがに重い。
朝から霧が出ており視界は無し。風が強く先行きが思いやられたが、樹林帯は木々が風を遮ってくれて半そででも汗ばむ。しかし、前三ッ頭を過ぎて森林限界を超えると強風がもろに体を襲う。ここでレインコートを着用。重たい荷物とともに体がぐらつく。普段は森林限界を超えるとワクワクするのだが、今日は「ゆるして!」と叫びたいくらい。
権現岳は強風のため写真撮影しただけでさっさと通過。
その後のツルネではコマクサ?の群生の遭遇。強風にもびくともしない生命力に感動!
12:00に本日の宿泊場所であるキレット小屋に到着。初めてのテント設営であったが、特に問題なく出来た。早く着いたおかげ先着は1張りのみ。余裕を持って好適場所を探すことができた。水場は少し降りた沢にあり。この日は水量は多くないものの補給は十分可能であった。昼から夜にかけては風はそれほど吹いていなかったが、1時過ぎから強風が吹くようになり、風でテントがはためく音で何度も目を覚ました。
16日はいよいよ赤岳への登り。風は全く止む様子はない。谷から風が吹き上げる中、鎖やハシゴを越えていく。文三郎尾根からの合流地点ではあまりの強風に息が苦しいほど。ここまで緊張の連続であった。また、この地点から数十メートル上の赤岳山頂も見えない程霧が濃かった。
ようやくの思いで山頂到着。しかし風が強く記念撮影などと悠長なことを言っている場合ではない。写真を撮り終えたらすぐに東側の岩の陰で休憩。寒い割にはビチャビチャになったTシャツから、長袖Tシャツと厚手の上着プラスレインコートに着替え寒さを防いだ。
復路は、迷ったものの風が西から吹いていたため、東側の真教寺尾根なら大丈夫で
はないかと思いそこを下ることとした。
結果的には二つの意味で正解であった。一つは、鎖場が長く続き、比較的強風にも左右されずに安定して下山が出来たこと、二つ目は、下半身の筋肉を温存できたことであった。
真教寺尾根は岩や鎖が多く、岩場が好きな私は、今度は是非登りに利用しようと思った。
鎖場を抜けたあたりで霧が晴れてきた。遠く富士山もくっきり見えるようになり、今回の行程でようやく山らしい景色を見ることができた。牛首山から先は急な下り坂となった。早朝から緊張の連続で、このころには緊張感や集中力が緩んでいる状態で、この下りはとても苦しかった。笹に隠れている湿った岩や木の根に何度もつまずいた。ようやくリフト乗り場につくと、迷うことなくリフトに乗車、その後は温泉に入ろうと思ったが、周遊バスのルートの都合で清里から直接帰ることとした。
初めてのテントであったが、内容的には概ね満足であった。前回の鷹巣山以降、歩く機会を増やしたことによってバテもある程度防止できた。
ただ、食事の貧弱さや風対策など反省点もたくさんあり、それらは次回への課題としたい。
それにしても、16日に赤岳に登った方々は大丈夫だったのだろうか?
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