岩菅山(2295m)東澆ら
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 614m
- 下り
- 969m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:10
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
東京からの夜行でやってきた名取さん、新潟新井の松木さんと長野で落ち合い、志賀高原の最高峰を目指す。長野盆地から東に見える山並みの、かわいい三角の山に今日は登るのだ。東京あたりからやってきたスキーヤーの渋滞を裏道でかわし、それでも3時間もかかって一ノ瀬のスキー場に到着。前の週の菅平は1時間たらずで行けたのに、志賀の混雑はさすがだ。着いてびっくり、シールを忘れた。だが、荒縄シールで斜里岳を登った経歴を持つ松木さんは動じず、最寄りのホテルでナイロンロープをいただいてきて、てきぱきとスキーに括り付ける。多少ずれるが、これで不自由なく山行開始。 東館山山頂までリフトであがり、一気に2000メートル稼ぐ。たいへん安直だがリフトがあるから仕方がない。登り始めにいきなり「シャッターお願いしますぅ」の女性客に名取さんが対応した後、出発。はるか岩菅山の快調そうなスロープを目の前にラッセル開始。あんなすばらしい斜面を長野オリンピックの滑降コースにされなくて本当に良かった。天気は一日中持ちそうだ。頚城や北アルプスが良く見える。風成雪ででこぼこの稜線を、登ったり降りたりしながら進む。気温が高いので雪が濡れ、ロープのシールでもスキーが雪に食い込んでいい。イタリヤの太陽のせいで顔がひりひりする。右に広がる魚野川源流の未知の山岳地帯が心をかきたてる。あの白いピークは白砂山か。岩菅最後の登りは西から強い風が吹いていたが気温が高いので心地好いクーラーの風くらいなものに感じた。山頂の広間からは谷川岳方面と苗場山、鳥甲山が姿を見せた。もう頚城の山は長野盆地上空の春霞のような蒸気のなかに見えなくなっていた。浅間山が南の空に長い裾野を引いていた。北にある裏岩菅山はこっちよりも高いがこれまでの眺めから判断してやはりこっちが主峰にふさわしい風格と認められる。 楽しみにしていた西側斜面の滑降は最低だった。この高い気温のせいで、雪はザブザブになり、スキーの裏はちょっと滑ると厚さ20センチものゲタになった。下りも泣きながらラッセルして降りる。季節が早いのかブッシュも多くてぜんぜんやってらんない。「こんな斜面はオリンピック施設にでもなりゃよかったんだ」と悪態をつく。林道に降りたら日が暮れてきた。喧騒の一ノ瀬スキー場にたどりつくと満月だった。 |
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東京からの夜行でやってきた名取さん、新潟新井の松木さんと長野で落ち合い、志賀高原の最高峰を目指す。長野盆地から東に見える山並みの、かわいい三角の山に今日は登るのだ。東京あたりからやってきたスキーヤーの渋滞を裏道でかわし、それでも3時間もかかって一ノ瀬のスキー場に到着。前の週の菅平は1時間たらずで行けたのに、志賀の混雑はさすがだ。着いてびっくり、シールを忘れた。だが、荒縄シールで斜里岳を登った経歴を持つ松木さんは動じず、最寄りのホテルでナイロンロープをいただいてきて、てきぱきとスキーに括り付ける。多少ずれるが、これで不自由なく山行開始。
東館山山頂までリフトであがり、一気に2000メートル稼ぐ。たいへん安直だがリフトがあるから仕方がない。登り始めにいきなり「シャッターお願いしますぅ」の女性客に名取さんが対応した後、出発。はるか岩菅山の快調そうなスロープを目の前にラッセル開始。あんなすばらしい斜面を長野オリンピックの滑降コースにされなくて本当に良かった。天気は一日中持ちそうだ。頚城や北アルプスが良く見える。風成雪ででこぼこの稜線を、登ったり降りたりしながら進む。気温が高いので雪が濡れ、ロープのシールでもスキーが雪に食い込んでいい。イタリヤの太陽のせいで顔がひりひりする。右に広がる魚野川源流の未知の山岳地帯が心をかきたてる。あの白いピークは白砂山か。岩菅最後の登りは西から強い風が吹いていたが気温が高いので心地好いクーラーの風くらいなものに感じた。山頂の広間からは谷川岳方面と苗場山、鳥甲山が姿を見せた。もう頚城の山は長野盆地上空の春霞のような蒸気のなかに見えなくなっていた。浅間山が南の空に長い裾野を引いていた。北にある裏岩菅山はこっちよりも高いがこれまでの眺めから判断してやはりこっちが主峰にふさわしい風格と認められる。
楽しみにしていた西側斜面の滑降は最低だった。この高い気温のせいで、雪はザブザブになり、スキーの裏はちょっと滑ると厚さ20センチものゲタになった。下りも泣きながらラッセルして降りる。季節が早いのかブッシュも多くてぜんぜんやってらんない。「こんな斜面はオリンピック施設にでもなりゃよかったんだ」と悪態をつく。林道に降りたら日が暮れてきた。喧騒の一ノ瀬スキー場にたどりつくと満月だった。
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