小判千両の埋蔵金伝説がある日和田紅葉ウォーキング
- GPS
- 32:00
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 218m
- 下り
- 179m
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 野麦街道宿場・塩沢温泉『七峰館』 |
写真
感想
岐阜協立大学 篠田知之准教教授の参加要請を受けて、高山市高根町日和田地区の高地における健康づくり調査に参加しました。
主催:(一財)飛騨高山大学連携センター
連携:岐阜協立大学
【調査の目的】
〇 標高1,300m程度のエリアにおいて高地における健康づくり調査
〇「標高が与える健康の調査」や「高齢者等にも負担の少ない高地での健康づくりのあり方」などの可能性について調査
〇 標高が健康に与える影響を科学的に検証するため、運動中の心拍数や酸素飽和濃度などの測定、また心理的なアンケート調査
スタッフ:
篠田知之 岐阜協立大学 准教教授 …引率者
足立真樹 主任研究員 飛騨高山大学連携センター TEL:0577-57-5366 …現地対応者
小坂 守 公益社団法人 飛騨高根観光協会長 …ガイド
中井剛彦 高山市役所 高根支所次長 …カメラマン
☆日和田地区にはこのような歴史があります
『飛騨の木曽馬と軍馬で財を成した馬大尽(うまだいじん)の原家〛
平家一門の専横に怒り平家追討に挙兵した木曽義仲(1,154〜1,184年)の時代に、阿多野郷と言われた現在の高根・朝日に木曽馬の放牧飼育が盛んになりました。 この当時の軍勢の優劣は優秀な馬の数と騎馬戦が勝負を左右し、平家の探索の届かない飛騨山中で木曽馬の分散飼育をして軍備を整えていました。
阿多野郷の農民も、それによって貧しい寒村から徐々に馬力耕作・馬肥により作物の収量も上がり、馬も野山で鍛えられて両徳でした。 その飛騨の木曽馬の頭数は千頭以上とも言われました。
平家追討に挙兵した木曽義仲は信濃の初戦で平家方の城兵4万の兵をわずか3千余りの騎馬軍にて勝利し、その勢いをかって北陸路より京の都に入り平家一門を追討し、朝日将軍と称えられました。
その後に戦国期の戦乱の世になり、再び軍馬の生産が盛んになりました。
飛騨三木氏の家臣で阿多野郷の豪族・桧田(ひわだ)次郎左衛門の系譜が原家で、馬小作制により築いた財力を基に塩・米・魚等の売買を盛大に行い、江戸時代中期の宝暦の頃より阿多野郷の大庄屋として名字帯刀を許され原助次郎と名乗り、豪壮な邸宅に住んでいました。
明治維新となった時、原助次郎は新政府に金百両を寄付したとの古文書が発見されました。(現在小判1枚20万として2千万円)。
しかし、明治2年の梅村騒動により家屋や蔵が打ち壊され、鎌倉時代から続く貴重な文献や美術品が焼失しました。
明治30年代に全盛期を迎えた原家は、明治政府の富国強兵により軍馬供給で財を成し、親馬は最盛期1,700頭・小作馬を合わせると3,000頭余りの木曽馬を所有し、穀倉には小作米が1,000俵に達したと言われ、屋敷の前の河川には直径18尺の水車小屋11棟が並び壮観であったとのことです。
1922年の原家は、当時の増田郡筋一番の大地主で耕作面積50町歩と記録に有りましたが、当主原助次郎が昭和2年(1927年)に亡くなって3年後の昭和5年(1930年)に、木曽馬の凋落そして昭和恐慌が襲い突然倒産しました。
現在、往時の豪邸を偲ぶものは、総けやき造りの正門と伊那の名工が明治39年に作ったカラ積みの宝来門が100年以上経った今も寸分違わず同じ佇まいを見せています。
日和田では木曽馬は家族同様に飼われ、南側・東側の一番良い場所に位置し、人々の暮らしを支え、温和な性格で愛らしい馬でした。 この馬の安全と供養を願って建てられた馬頭観音碑と御岳山の山岳信仰から、石神仏が600体を越えて今も大切に祀られています。
日和田には埋蔵金伝説もあります。石造りの千両箱を明治の全盛期に伊那の石工に作らせて、小判を詰めて屋敷内に秘かに埋蔵したと伝えられています。千両は2億円に相当します。
こうした歴史を踏まえた日和田では厳しい大自然の中で、素朴で哀愁に満ちた数多くの馬頭観音碑が馬大尽(うまだいじん)の盛衰・原家の栄華の夢、盛者必衰の理を知っているかのように静かに今も佇んでいます。
※『飛騨の木曽馬と馬大尽(うまだいじん)・原家〛公益社団法人 飛騨高根観光協会長 小坂 守氏 著 より要約いたしました
☆私達が参加したウォーキングと同じように、誰でもが参加できるツアーをご紹介します
一般の人々を対象とした日和田地域の歴史と自然から高根の暮らしを知る『御嶽山の石仏巡りツアー』
御岳山や乗鞍岳の高い山々に囲まれた高根町日和田地域は、信仰心も篤く独自の文化が多く残る山里です。
騎馬戦が勝負を左右した戦乱の世に、優秀な木曽馬を供給して財を成した旧原家の栄華の夢の逸話が残る豪邸の跡、そしてその埋蔵金伝説もあります。
この木曽馬の安全と供養を願って建てられた馬頭観音碑と御岳山の山岳信仰から、石神仏が600体を越えて祀られています。
そんな貴重な地域を素晴らしい自然と歴史、そして数多くの馬頭観音碑と石神仏をベテランガイド4人に案内していただけます。
『御嶽山の石仏巡りツアー』工程表
午前9時30分 飛騨高山御嶽トレーニングセンター集合・説明
午前10時 飛騨高山御嶽トレーニングセンタースタート
〇日和田地区 鎌倉街道−日和田の血取りの後山−国指定天然記念物のイチイの原生林−ナタギ沢−一位の森八幡神社−延命地蔵堂−馬頭観世音−田の神−旧原家−御鍬堂−覚明堂−前坂峠−飛騨高山御嶽トレーニングセンター到着
〇小日和田地区 前坂峠の石仏群−前坂峠南坂の−森越八幡神社−山伏の墓−千人塚−小殿丸の墓−馬頭観世音像小日和田馬頭観世音
〇留之原地区−山の神−馬頭観世音−開拓の祭場−開拓団と開拓碑−馬頭観世音−留之原祭場−池ヶ原馬頭観世音
午前11時30分 飛騨高山御嶽トレーニングセンター到着
午後12時 解散
『御嶽山の石仏巡りツアー』詳細
日程:毎月第3日曜日 ※5名以上は日程・時間・コース等ご相談ください
集合場所:飛騨高山御嶽トレーニングセンター
岐阜県高山市高根町日和田1180 Tel:0577-59-2258
集合時間:午前9時30分
所要時間:2時間ほど
定員:30名
参加費:1,500円/一人(傷害保険)
問合せ先:特定非営利活動法人ワイ・アイ・ケー
岐阜県高山市高根町日和田1180 Tel:0577-59-2258
※ 宿泊施設:野麦街道宿場・塩沢温泉 『七峰館』が近くにあります
〒509-3411 岐阜県高山市高根町上ヶ洞290 Tel:0577-59-2326
地元の食材を使いここならではの料理でお迎えしていただけます
グループの場合は高山市内までの送迎サービスもあります
日帰り温泉 大人500円 子供300円 水曜定休日
『七峰館』のホームページ
https://www.takanekankou.or.jp/shichihokan/
石仏の詳細な写真と説明は下記のサイトで見られます
http://kazesasou.com/hotoke/gifu/_gifu_hiwadakougenn-1.html
http://kazesasou.com/hotoke/gifu/_gifu_hiwadakougenn-2.html
http://kazesasou.com/hotoke/gifu/_gifu_hiwadakougenn-3.html
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