ピーカン権現岳 / 初めての親子登山
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- GPS
- 07:25
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:25
09:00 前三ツ頭 (標高2364m)
(休憩15分)
10:10 三ツ頭 (標高2580m)
11:00 権現岳山頂 (標高2715m) 以上往路所要4時間10分(標高差1185m)
(権現小屋で休憩30分)
11:30 権現小屋発、下山開始
14:15 天女山駐車場着 以上帰路所要2時間45分
合計所要時間7時間25分(山小屋休憩30分含む)(歩行距離10.4km)
天候 | 天気/ 終日快晴 気温/ 20℃(出発時:AM7)〜24℃(権現山頂:AM11) 風 / 無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あとは道なりで、天女山入口交差点を直進し、約5分で天女山駐車場に到着。 長坂ICから所要約20分。 長野方面からでも小淵沢ICからより近いです。 [ルート図(Mapion)] http://bit.ly/1Q2q98h |
コース状況/ 危険箇所等 |
[権現岳登山道] いたる所に道標、石柱などあり、非常に整備された歩きやすい道。 権現岳直下のみ一部急傾斜と鎖場があるが危ないものではない。 |
その他周辺情報 | [コンビニ] 「五町田」交差点手前、右側にセブンイレブン。「若林」交差点角にローソン。「高原大橋入口」交差点角にセブンイレブン。 権現小屋には飲み物販売あり。ビール(一番搾り)500円。ジュース・緑茶各種400円。 [トイレ] 天女山駐車場(展望台)脇に公衆トイレ。権現小屋に有料トイレ [登山ポスト] 天女山上駐車場から先、登山道脇にあり。 [日帰り入浴] 大泉の「パノラマの湯」 http://panoramanoyu.sakura.ne.jp/ 清里「丘の公園」内「天女の湯」 http://www.okanokouen.com/aqua/onsen.html [写真] 下の写真は地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1280pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。 |
写真
感想
夏休みに突入した息子(中2)だが、放っておくと毎日ゲーム三昧、家の中で不健康に過ごしているばかりです。
「たまにはお父さんと山に行くか?」と誘ってみたら、断りもせず「行く」とのこと。
そこで登山初心者の息子をどこに連れて行こうかと考えます。「どの程度の山がいい?」と聞くと一日歩いて夕方早めに帰れるくらいがいい、とのご希望(^^)。
初めての登山だから乾徳山か茅ヶ岳かと考えていたけど、一日歩いていいなら、と目標は八ヶ岳権現岳ということに。そしてルートは景色よく、どこで敗退しても登ったような気になれる(^^)、天女山〜三ツ頭ルート。
幸い予定した火曜日は快晴の予報どおりのいい天気。夏休みだしこの天気なら天女山駐車場は混雑か?と行ってみれば数台しか停まっていません。
歩き始めてすぐに「天の河原」。「ここが、あまのかわらだ」というと、標識を見て息子「あまのがわ・はら、じゃん。」と。いや、そうかい??。
歩きながら、今回のルートや標高のおおよその説明をします。標高差1200mくらいだよ、というと息子びっくり。
やがて、目の前に前三ツ頭が現れますが「あそこまでで充分」と言うかと思ったらそうでもなく、黙々と歩きます。
しかし「ここがいちばんきつい」の標識あたりで文字通りきつい様子になりました。
「ここがきつい、ってことはこの先は楽になるってことだよ。」とちょっと嘘をついて励まします。
前三ツ頭に着くと一気に展望が開け、私でさえ見たこともないようないい景色ですが、疲れた息子はグロッキー気味。日陰で背中を伸ばして休みました。
やっぱり、この辺が限界か?、と心配しましたが「お父さんは一人ラッセルでここまで来たんだ。」と話すと「そりゃすごい!」と実感した様子。負けてたまるかと思ったか知りませんが、なんだか気を取りなおして歩き始めました。
三ツ頭を指して「あそこまで一時間くらいで行けるよ」というと「近いじゃん。30分くらいじゃない?」と楽天的。いい性格です。
それでも三ツ頭に向かう急登では何回もこまめに休みながらになります。初めてだからこんなものでしょう。
でも実際に一時間もかからず三ツ頭に着いてみれば、今度は権現から赤岳までのパノラマが広がったので気分も持ち直します。
「権現岳の頂上には刀が刺さっているんだよ。空に向かって立っているんだ。」というのに興味をもったようです。
ずっと父の後ろから歩いて来たのに鎖場では「オレが先に行く!」と元気。
ここを越えてしまえば一気に山頂です。
先に岩場を登った私に「この横は絶壁だから気をつけな。」と言われて「ふうん」と生返事していた息子も実際に断崖脇に立って「おわっ!!。」とびっくりです。
「写真撮るから山頂標識の横に座って」という父に「そう簡単に言われても・・・」とびくびく、へっぴり腰で動きます。
往路で持参した水分は飲み尽くしてしまったので権現小屋までいって補給することに。
父は一番搾り。山でアルコールを飲むのは初めてです。息子はジュースを水筒に補給し、小屋の前のベンチでおにぎりを食べたりしながらまったり過ごしました。
帰路は目の前に富士山や茅ヶ岳を望みながら快調に下山。飛び降りるように進む息子に「ヒザに衝撃与えると痛くなるぞ。」と言いますが、内心「いや、この年でヒアルロン酸足りないってことはないかな?」などとも思います。
それでも転石や大きな段差を避けた省エネ的歩き方を教えると、すぐに習熟してその通り歩くので大したものです。
おかげで、二人ですいすいと歩いてあっというまに帰着できてしまいました。
家に帰ってから聞いてみると、やはり三ツ頭のあたりでやめたくなったそうな。
「でもあの絶景みたから歩く気になった?」というと「いや、あれ見たから、もういいやって思った。」と憎まれ口。そのあと快調に歩いたのだから、やっぱりあの景色が気持ちを救ったのでしょう。
いい天気、いい景色で幸運の山行きでした。
ジュニアは八ヶ岳でデビューですか。
うちのTeamは三年近く30座以上かかったのに(笑)。
八ヶ岳は親子登山をお祝いしてくれましたね!
山歩きって体にも頭にも心にもいいですから、ジュニアがクセになってくれれば
いいですね。
そしていつか
「オヤジ、北アに4-5日行ってくるけど行く?装備は俺が全部担ぐよ。」などと。
そのときは素直に従いましょう(笑)。
おはようございます。
レコでは自宅からのタイムテーブルは書きませんが、自宅から高速をちょっと使って天女山駐車場まで一時間弱ですので実に気軽です。(一般道で行く茅ヶ岳も同じようなもの)。
この辺の中学校では夏の林間学校で赤岳登山や鳳凰登山をする学校もあるくらいで(^^)。
この間ローカルニュースで言ってましたが、富士吉田の小中学生にアンケートしたら、富士山に登ったことある生徒が「3割しかいなかった」そうで、実に嘆かわしいと(^^)。
もっと地元の山に親しんで登るように指導する方針とか。
私でさえ「3割でいいじゃないか。」と思ったものでしたが・・。
毎日庭から富士山や八ツ、白根を眺めていられる環境というのも、新ためてぜいたくやなあ、と感じ入る次第です。
幸い息子も今回の山行はだいぶ満足だった様子で一安心。
しかし鉱物で梯子を外された経験ありますのであまり期待せずにお誘いのある日を待つことにしましょう。
いいですね〜
青い空の夏山うらやまし〜です。
今年初めて見る気がします。
息子さんのデビューいい思い出になりましたね。
下界とは別世界
これならハマっちゃうかもしれませんネ
コメントありがとうございます。
この日は本当に快晴で青空でした。このところガスまみれの私も初めてのような良い天気。
天気さえ良ければ、どこで敗退してもそこそこ楽しめるだろうと考えたコースでしたが、実際あまりにもすばらしい天気で、思い出すのは昨年の「青息吐息のラッセル」でした。
前三ツ頭に着いたとき「よくあのときここまで来たなあ」と。
それを息子に言ったので、彼も「こんなところまで雪をかき分けて来たのか?」と思ったようでした。
「おにぎりが冷たくなったっていう、あのときだね。」と、よく覚えていました。
私が山から帰って「大変だったよ。」と話すのは知っていてもそこを実際歩いてみるとまた実感がわくのでしょう。
その後は文句も言わず歩いたのでした。これだから山は人を成長させるのですね。
彼もそうやって少し大人になったようで、連れて行った甲斐があったと思うことでした。
今回の息子さんとの山歩きも、その前の熊との遭遇も…
色々思い出に残りそうな山行ばかりですね
中二の息子さんの発言の数々…
自分が父に強がっていた記憶が蘇り、なんだかニヤニヤしてしまいました
でも初登山が八ヶ岳とは、なんとも贅沢な
コメントありがとうございました。
東京で生まれた息子ですが、自然環境のいいところで育てたいという想いもあって3才の時に私の山梨の実家に戻ってきたのでした。
以後、幼児キャンプや鉱物採集などに熱中して、そこそこワイルドに育ったはずなのですが、中学校に入ったらとたんにゲームに熱中、どこにも出たがらなくなってしまいました。
本当に「ゲーム」というのは子どもに害毒です。
utaoto様のレコを拝見すると、小学生の息子と一緒に山の中を駆け回っていた時を思い出します。
子どもはあっという間に大きくなり、親の思うとおりなどには育たないようです。
utaoto様、うたちゃん、おとちゃんとの山行き、いつもとても楽しそうです(親子とも)。
貴重な時間を精一杯楽しんで下さい。
あわよくばお二人がりっぱな(?)山ガールになりますように。
男の子って、岩場は、父親が心配するより
案外上手いですよね〜
わが子ながら、若さがうらやましい
気持ちです
憎まれ口を聞きながらの登山も
本当楽しいものです。
権現岳、赤岳から、険しい稜線が緑で包まれ
とても美しい姿でした。
息子さんが、権現岳をきっかけに
山が好きになってくれるといいですね
コメントありがとうございました。
山デビューが八ヶ岳ということで、皆様に「贅沢な。羨ましい。」というお言葉を頂きました。
今は本人もそういうことさえわかっていない状態ですが、いつか自分の最初の山行がそんな贅沢なものだったとわかってもらえるかと思っています。
さらに天気も最高、景色も最高で、私の方がテンション上がってしまいました。
いつか、「あのとき親父と八ヶ岳に登ったなあ・・」と思い出すような記憶に残ってくれればいいが、と思っています。
もし、できることならkomaki様のように山小屋泊でじっくり楽しんでみたいものですが、できますかどうか・・・。
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