飯豊と朝日を結ぶ分水嶺 1120m峰〜柴倉山〜1150m峰


- GPS
- 09:48
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 857m
- 下り
- 865m
コースタイム
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:45
天候 | 曇り,約1000m以上は霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
砂沢沿いの林道起点から野川橋を渡り荒沢方向に向かう林道に入る.砂沢を渡渉し荒沢に向かう荒れた踏み跡を歩く.荒沢も渡渉しここから南西に向かう尾根を登る.この尾根はやぶが薄いが,約900m以上では灌木が密になりやぶ漕ぎが辛くなる.雪は登るにつれて多くなり分水嶺では30cm程になる.重い湿った雪で疲れるが,低い笹やぶは雪で隠れておりやぶ漕ぎに関して少し楽だった. 1120m峰の南西に池がある.柴倉山から1150m峰に続く分水嶺は潅木と笹,つる性植物のやぶが続く.雪もあるので疲れる. 1150m峰からの下りの最初の部分は尾根が曖昧でルートを間違いやすい.この尾根もやぶだが,ひどいやぶの部分は少ない.下部では部分的に荒れた踏み跡もある.640m峰からは間違って北西に向かう尾根を下ってしまった.最後のクチバミ沢に下る部分が急で苦労した.クチバミ沢を渡渉し踏み跡をたどって荒沢,砂沢も渡渉し林道にでた. |
写真
感想
11月10日に1120m峰から1037m峰までの分水嶺を歩いた.今週は自宅でも初雪が降り周囲の山もかなり白くなったが,今年中に前回の続きの分水嶺を歩きたかったので試みた.
今回は荒沢を遡行しないで直接南西に向かう尾根を登った.この尾根はやぶが薄く遡行するルートより楽で速く歩ける.ただし上部の方は潅木を主体としたやぶで少し辛くなる.雪も次第に深くなり分水嶺では30cm程になった.吹き溜まりでは50cm程あり,分水嶺ではやぶと雪でかなり疲れた.
1120m峰の南西の池は霧で全貌が見えなかったが,思ったより大きかった,分水嶺近くにこんな大きな池があるのが不思議だ.柴倉山山頂に赤テープがあった.祝瓶山からここまでの分水嶺で初めて見るマーキングだが,今回歩いた尾根や分水嶺上には部分的に歩いた痕跡があった.おそらく残雪期のものやけもの道だと思う.柴倉山から雪化粧した祝瓶山を見たかったが,今日は霧で何も見えず残念.
砂沢,荒沢,クチバミ沢の渡渉は登山靴のみでは中に必ず水が入るので,今回もネット通販で購入した登山靴にかぶせる薄いシューズカバーを使用した.軽く折りたためてチャックで締めるだけだが短い渡渉には使える.靴とシューズカバーの間にはロングスパッツとポリ袋も併用している.近道をしようと野川も渡渉しようとしたが水量が多くシューズカバーでは無理で諦めた.
砂沢の野川出会い近くに小屋があった.窓の割れた廃屋だが内部に鍋やガスコンロ,大きなプロパンガスなどが放置されていた.林業関係の小屋だったのだと思う.
今回のコースは池をよく見たかったので無雪期の晴れた日に歩くつもりだったけど,今後の分水嶺歩きのために歩いた.雨や雪が降ったら断念しようと思っていたが霧で寒さも厳しくなかったので歩いた.今回歩いたことでここより南側の分水嶺は残雪期に入るのが楽になった.今年はもう無理なのでこの続きは来春以降に歩こうと思う.
ここから南に続く分水嶺山行:
飯豊と朝日を結ぶ分水嶺 三体山〜合地峰〜1230m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2346459.html
ここから北に続く分水嶺山行:
飯豊と朝日を結ぶ分水嶺 柴倉山北1120m峰〜1057m峰〜1037m峰
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2099201.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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初めまして、山形市在住の者です。三角点撮影も趣味としていて、4年前から山形市から始めて一等〜三等を行政地別に全部撮ろうと周っています。今年は長井市も並行して始めました。「柴倉山」三角点は正式には小国町に分類されますが、境なので来年こそ訪ねようとしています。よって、とても参考になりました。
生憎の天気でしたが、池が素晴らしいですね。不思議なものです。
実は私の岳友が11月上旬に野川を渡渉して、ukitsubasaさんが下りに使った尾根のピストンで柴倉山に到達しました。彼が三角点そばにつけてくれたテープです。
私も野川林道起点に車を置いて、川側の刈り払い径を進んで野川を長靴で渡渉し、627.4mの三等点「点名・木地山」を11/10に訪ねました。11/3には野川橋の先の林道終点手前から北に、三等点「丸森峰、点名・丸森」を訪ねました。
コメントありがとうございます.
柴倉山で三角点を探しましたが雪でわかりませんでした.赤テープのそばにあったのですね.知っていたらもう少し頑張って探していたと思います.
今度,柴倉山に行かれるとのこと.私の歩いた尾根は登り,下りとも下部の方のやぶは薄く上部で潅木が目立つようになります.分水嶺はずーっとやぶですので,どちらから登っても困難度は変わらないように思えます.ただ登りに使用した尾根の方は池が見られ,野川橋経由ですと距離がやや短く渡渉回数が少なくてすみます.分水嶺はつる性のやぶで大変な場所があるので剪定ばさみを持っていかれるといくぶん楽と思います.ぜひ天気の良い日の池の写真を撮ってきてください.
私はこれからも分水嶺歩きを続けますのでよろしくお願いします.
池と柴倉山周回、本格的な積雪前に達成出来ておめでとうございます。
オラにしては幻の池、写真を見せて貰いました。東を歩かれたのですね。
ここまでトレースを延ばすと春には合地峰から往復可能と思います。
又、里に近くなりルートの選択も増えますね。
オラは23日、古道の西山新道探訪をしました。少ない雪でしたが湿って重かったです。こちらも雲空で三体山は望めませんでした。
今回もコメントありがとうございます.里に雪が降ったので今年はもう諦めていたのですが,里の雪降りが長続きせず,また今年中に続きの分水嶺を歩きたかったのでとりあえずいつもの場所で車中泊をしました.朝起きて雨や雪が降っていたり,やぶに雪が被さっていたら諦めるつもりだったのですが,この日は気温が高く雪はほとんど地面に落ちてやぶは乾いていたので登りました.稜線は霧でしたが寒くはなく,湿った雪で低いやぶは隠れており思ったより楽でした.ただ湿雪には少し悩まされました.
池は霧で全貌が見えませんでしたが,思ったより大きく雪がうっすらと被っており神秘的でした.紅葉や新緑時の無雪期にも見たいものです.
今年はもう無理なので来年に分水嶺歩きを継続しますのでよろしくお願いいたします.
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