【一度は行く価値あり!】 平ヶ岳/「空中湿原」がそこにはあった!
- GPS
- 08:58
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,814m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※車のナビが古いせいか正確な距離は不明だが、西那須野塩原ICから鷹ノ巣駐車場までは120卍度だろう (ちなみにナビでは145劼世辰拭 ≪西那須野塩原ICからの道のり≫ 西那須野塩原ICを右折し、国道400号線の「湯の香ライン」をしばらく進む。国道121号線に突き当たったら右折し、しばらく進む。 直進すると国道121号線、左折すると国道352号線になる交差点で左折して国道352号線を進む。 後は国道352号線を道なりに進み、尾瀬御池ロッジを通過してから約15km弱進むと鷹ノ巣の駐車場がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪鷹ノ巣駐車場≫ ・鷹ノ巣駐車場は10台程度の舗装された駐車場と5台程度の未舗装の駐車場がある ・綺麗なバイオトイレがある(トイレットペーパー有) ・登山口の脇にポストがある ≪鷹ノ巣駐車場〜下台倉山≫ ・登山口からしばらく林道を歩くと、”本当”の登山口がある ・”本当”の登山口からはザレたヤセ尾根を歩く。滑るので特に下りや強風の時は注意が必要 ・いくつかちょっとした岩場やロープ場がある。慎重に進めば特に危険とは感じない ・ヤセ尾根は自分の背丈を上回る木々がほとんどなく周囲を見渡せる ≪下台倉山〜台倉山≫ ・尾根歩きが続く。所々ヤセている箇所があるので踏み外しに注意が必要 ・主尾根からも南側が開けていて景観も良い ≪台倉山〜池ノ岳≫ ・一転、山中歩きとなる。木々が日差しを遮ってくれるので暑いときには助かる ・途中に台倉清水と白沢清水という水場がある。台倉清水は山道から外れた場所にあり(未確認)、白沢清水は山道上にある。白沢清水は水場というより水たまりのようだった ・地図上には表れないような小ピークがいくつかある ・山道が削られていて歩きづらい箇所が見受けられる ・池ノ岳直下は再び開けるが、急登でしかもザレていたり削られていたりして歩きづらい箇所がある ・この区間は虻がたくさんいて終始うるさい ≪池ノ岳〜平ヶ岳〜玉子石≫ ・特に危険な箇所はなし ・湿原地帯は木道を歩く。景観は最高! |
写真
感想
8/2(木)は夏季休暇をもらい、初めての平日山行を決行する。
場所は、八ヶ岳か平ヶ岳か悩んだのだが折角なので遠方まで足を延ばして平ヶ岳を選択した。
鷹ノ巣にある駐車場に5時頃に到着すべく、1時に出発することにした。
当日は、計画通り1時に出発するように準備を終えたが、ナビをセットするとなんと到着予定時刻が6時近いではないか!
どうやら西那須野塩原ICを降りた後の一般道が想定以上に長い。
そもそも一般道の距離がどのくらいかを詳細に調査しておらず、50km程度であろうと根拠のない想定をしていたことが原因であることは容易に分かる(汗)
とはいえ、いまさら急いでも仕方ないので、忘れ物がないか今一度確認し、出発する。
6時前に鷹ノ巣駐車場に到着し、準備をして早速出発っ!
最初は緩やかな上りの林道歩きでウォーミングアップになり、眠気も覚める。
しばし林道を歩くと”本当”の登山道入口に到着する。
入口にある看板には「すぐヤセ尾根です」とあり、なぜかワクワクする。
上り始めると、看板の通りすぐにヤセ尾根が目の前に現れる。
このヤセ尾根は高い木々がほとんどないため、燧ヶ岳を始め左右の支尾根など景観が非常に良く、軽快に上ることができるが、遮るものがないため日差しが強くなるにつれて暑さにやられる。
早くもバテバテになりながら、ザレたヤセ尾根を慎重に上り、やっとの思いで主尾根上の下台倉山に到着する。
下台倉山からはアップダウンの少ない主尾根を歩くが、これまた燧ヶ岳を始め景観が良い。
ただ、山道は所々ヤセていて、踏み外しそうになること数回。左側は崖なので、なるべく右側を歩くようにする。
しばらく主尾根歩きをすると、やがて台倉山に到着する。
ここで一旦燧ヶ岳とお別れし、台倉山から先は木々の中を歩く。
台倉山から先は木道が多くあって歩き易いが、地図には表れないような小ピークがいくつかあり、意外と体力を奪う。
しかも途中にある水場に期待を寄せていたが、台倉清水は山道から外れた所にあり、白沢清水はどちらかというと水たまりのようで、残念ながら飲むことはできなかった。
敢えて言うならば、唯一の救いは木々が日差しを遮ってくれるので、涼しいと感じられることである。いや、涼しいは言い過ぎかも…
そんなこんなでしばらく上っていくと、やがて開けた場所に出て、目の前に池ノ岳と平ヶ岳が現れる。
ただ、その前には急登の山道も見える(汗)
気合いを入れ直して急登を上り終え、しばし歩くと目の前に湿原が広がり、驚きと共に疲れを忘れる。
池ノ岳の姫ノ池は、大小の池塘と色とりどりのお花が咲き乱れた湿原で、加えて平ヶ岳などの山稜や夏空が相まって、見ていて全く飽きず心が洗われる感じを受ける(そんなに心が荒んでいるつもりはないが…)。
しばし景観を楽しんだ後、平ヶ岳に向かう。
池ノ岳から見た平ヶ岳への道のりは距離があるように見えたが、湿原の中を歩くせいか足取りが軽く、程なくして平ヶ岳に到着する。
平ヶ岳山頂(の先の行き止まり)からは、燧ヶ岳や至仏山、越後三山などの山稜に加えて湿原、様々なお花が咲き乱れており、絶景かな、絶景かな!
ここにいると帰りたくなくなる位、居心地が良い。良すぎる!
とはいえ、帰りの時間を考えると長居はできない(泣)
名残惜しいが、玉子石に向かう。
玉子石までの山道も木道歩きで、アップダウンも大きくない。
途中にある水場で冷たい水を一気に飲み干し、体を内部から冷す。生き返る〜
更に木道を進むと、玉子石のある小ピークが見えてくる。
この山道の周りも湿原が広がっており、マジ、ヤバい!
小ピークに到着すると、玉子石が現れる。
玉子石は風化が進んでいるとのことで、この形を間近で見れたことは良かった。
ただ、もっと感動したのは、玉子石の奥にある湿原が玉子石に相まって独特の景観を作り出していること。
個人的には「空中庭園」ならぬ「空中湿原」のようで世界遺産もの(ちょっと言い過ぎ?)。
もっともっと居たかったが、下山時間が迫ってきたため、止むなく下山を開始する(泣)
今来た木道を戻り、水場近くの分岐で池ノ岳に向かう。
この分岐近くには大きくはないがテン場がある。
更に歩くと池ノ岳に戻ってくる。
改めて姫ノ池などの景観を観た後、下山を開始するも、どうしても景観が忘れられず、一旦引き返して姫ノ池をもう一度目に焼き付ける。
しばし景観を堪能した後、泣く泣く下山を開始する。
表現が適切か分からないが、池ノ岳や平ヶ岳、玉子石からの景観は、尾瀬の良いところをギュっと凝縮したような格別のものであった。
写真の技術が無いことを恨んだが、写真に表しきれない景観がそこにあったのは事実である。
この山道はザレた場所が多く、またロープ場もいくつかあるので、下りは意外に時間が掛かる。
下台倉山から先の支尾根を下っている時に雷が鳴り始めたため、「こんな何もないヤセ尾根上で雷が鳴ったらどうすれば良いのだろうか…」と考えながら下山スピードを上げる。
そんなこんなで無事に駐車場に到着する。
今回の山行は、自宅から300km以上と決してアクセスが良いとはいえず、また山頂までのアプローチも長かったが、それらの苦労を補って余りある充実したものとなり、また行きたい山の一つとなった。
最後に、途中にお会いしたハイカーは数人でしたが、皆様と色々とお話しが出来て、非常に楽しい山行となりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
もう私は着いて行けません。
こちらは権現一峰でひーこらです。
もうどこでも行けますね。
思い切って北アルプスに挑戦してください。
ますます、はまりますよ。がんばれ〜〜
お花の名前ははじめは分かりません。
けど、そのうちわかります。もうせんごけの横のも極めて有名なお花です。平が岳は尾瀬と植生が似ているので私の「山の花旅」の尾瀬を参照して下さい。
dora-chan様、こんにちわ。
権現のブログを拝見させて頂きました!
足は完治していないながらも調子は良いようで安堵しました。
山頂でのポーズも決まっていますね!
多くのお花が咲き乱れていたようでコースレコードが掛かってしまったのもうなずけます。
以前よりブログの「山の花」を拝見していたのですが、どうも見つけることができなくて(汗)
花や葉の色や形をベースに探しているのですがね…
またご教示頂きたく存じます。
9月末までに一度ご一緒できれば良いなぁと思います。
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