【200名山・過去レコ】毛勝山(夏の終わりの父子山行:片貝山荘より西北尾根ピストン)
- GPS
- 13:10
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,704m
- 下り
- 1,694m
コースタイム
- 山行
- 12:32
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 13:10
天候 | 晴れのちガス・曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・山荘から車で5分ほど林道を走ったところにゲート・登山口あり、駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは基本的に明瞭、長大な尾根(標高差1,700m)で細かいアップダウンも多く、早立ちの上、帰路の体力を残して登る必要あり |
その他周辺情報 | 下山後、魚津駅前のシティホテルに宿泊 |
写真
感想
200名山巡礼の旅もいよいよ終盤。かつては残雪期限定だった最難関峰の一つ、毛勝山の西北尾根に池原氏の個人的ご尽力によって夏道が拓かれ、タフな行程ながら夏山装備での日帰りが可能に。早速、この年の大型連休の笈ヶ岳ツアーに続き、夏休みでヒマしている次男を誘い出し、金曜午後半休を取り越後湯沢経由で富山へ移動。レンタカー借り出し、途中で夕食と食料買い出しを済ませて予約済みの魚津市営・片貝山荘へ車で乗り入れます。かつての賑わいの名残を留める立派な屋敷構えながら、今は同山荘も無人のがらんどう状態、広い2階建ての山荘に親子二人きり、奥の部屋の畳の上に持参のシュラフを広げ、早々に眠りにつきます。
翌朝は長丁場の行程のため、暗いうちから行動開始。山荘でお湯を沸かして朝食を済ませ、予定より少し遅れて6時少し前に林道ゲート脇の登山口を出発します。標高1,500m弱の三角点ピークまではひたすら樹林帯の登り、親子揃って心身ともに未だ寝ぼけモードで、ペースも今一つ上がりません…。後からやって来たタフな男性パーティにも先を越され、喘ぎながら登っていくうち、尾根左側の展望が開け、僧ヶ岳から伸びる稜線が眼前に迫ります。さすが冬場の豪雪に磨かれた越中の山、標高の割に山肌は険しく、足下の谷も深く刻まれてスゴい迫力…。目指す毛勝山はまだ重畳たる尾根の彼方でお姿も見えませんが、この辺りからようやく身体にエンジンがかかってきて、同時にお腹も空いてきます。オニギリ昼食を休憩の際に頬張り、エネルギー補給をしながら細かいアップダウンをいくつも越えていくうち、樹林帯を抜けたものの周囲は濃いガスに包まれてしまいます。最後の急登をクリア、登山口から7時間半の難行苦行でようやく旧恋の毛勝山頂に到達。お湯を沸かして残りのオニギリを流し込み、ガスが晴れるのを待ちますが、一瞬尾根続きの気持ちの良さそうな稜線がチラリと姿を見せてくれたものの、再びガスで展望も閉ざされ、期待していた「劔ドーン」は見られずじまいでした。
帰路も油断のならぬ長い道のり、途中のクワガタ池、モモアセ沼のメルヘンな佇まいや夏の名残のお花畑などに心和ませてもらいながら、次第に疲労も蓄積、ペースもガタ落ちで三角点ピークを過ぎる頃には日も傾き辺りが暗くなってきます。二人してヘッドランプを装着、疲労困憊のムスコ殿を後から「もう少し、もう少し!」と励ましながら、すっかり夜の闇に包まれた午後7時前、ようやく登山口帰着。魚津駅前のホテルに倒れ込むようにチェックイン、名物・白エビ+ビール(もちろん小生のみ…)で祝杯を上げながら、自宅に「無事下山」の連絡を入れます。翌日は父子揃って激烈なる筋肉痛、予約した特急の時間までユルユル観光を楽しみますが、日本一の落差・称名滝までの遊歩道がツラいこと、ツラいこと…。ともかくも、この夏はカムエク、毛勝山と単独では登頂困難な難攻不落の2座をツアー参加、ムスコ同伴とあの手この手で攻略、いよいよ残るは遥かなる北海道のペテガリ、最終ゴールの秋田駒の2座のみとなりました!
【※2019年12月、再録】
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