移ヶ岳と大滝根山:阿武隈の麗峰と霧氷の最高峰
- GPS
- 04:17
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 712m
- 下り
- 703m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴、強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。鬼穴登山口からの登山道は少し長いが、登りやすいと思う。 |
写真
感想
8日日曜は前線の通過後だが、季節風のやや弱い吹き出しで、奥羽山脈から日本海側は雪のち曇り、とあまり良くない。今回はやや太平洋側の阿武隈山地に行くことにした。以前登った鎌倉岳から見えたきれいな姿の移ヶ岳と阿武隈最高峰の大滝根山に行ってみようと思う。
早朝6時前、まだ真っ暗だが、福島を過ぎると夜明け。吾妻や安達太良は雲の中のようだ。三春ICから田村市船引町に入り、移ヶ岳登山口の瑞峰平(標高730m)へ向かう。放射線モニターがある。自然放射能の2倍程度、全く影響のない値。駐車場は舗装で10台程停められる。
瑞峰平の看板前の登山口から西側登山道に向かう。幅広い林道風の道を進むと、直ぐに右に移ヶ岳神社がある。参拝後、道に戻り、緩く登って行く。周りは冬枯れで、下草もほとんどない。途中、近道と思ってリボンのある山道に入ったが、雪の有る時のマークのようだ。雪のない時にはそのまま行った方がよい。斜面を登って道に復帰すると、ちょうど石切場への分岐点だった。西側登山道を進むと、笹の中を登り、段々岩が出てくる。頂上近くなると、急登となり岩も多くなってくる。廻りに白いものが目立つようになってきたが、霧氷が落ちたもののようだ。樹に霧氷は見られない。移ヶ岳山頂は岩の集積で、片側は断崖となっている。隣の鎌倉山の岩峰がきれいに見える。晴れれば遠くの眺望が良さそうなのだが、今日は吾妻の下の方が雪を被っているのが見える程度である。次に行く予定の大滝根山にも雲が架かっている。山頂直下から東側登山道で下山する。少し下ると、移ヶ岳山頂を断崖側から眺められる。ゆったりした下りが続き、舗装の林道に出るとあと10分ほどで瑞峰平に戻ることができる。
田村市滝根町から入水鍾乳洞・仙台平方面の舗装林道に入り、仙台平への分岐を過ぎて、少し下ると右手に大滝根山登山口(鬼穴登山口)の標識があり、その前に3台程の駐車スペースがある。往復とも他の車は無かった。登山口から入ると最初は暗い杉林の中を行く。次いでカラマツの林、さらに広葉樹の林になり、周囲は明るくなってくる。下草も少ない冬枯れの山になってくる。道は沢沿いに緩い登りで、沢から離れ少し急になると尾根に登り着く。標高950m近くまで登ると、周囲の樹木に霧氷が着いてきた。大滝根山が樹林の間から見えてくるが、霧氷に覆われたように真っ白に見える。道は平坦な状態が続き、ブナ平に着く。ブナ平からは登りは急になってくる。道は2回程大きな岩の上を、鎖を使って登るようになる。(巻道もある)ちょうどこの標高1000m辺りは樹々に霧氷が厚く着いており美しい。これライトアップより綺麗だよね。ただし、霧氷は湿った強風により作られ、氷点下でないと融けてしまうので、風は強いし、寒―い。
その先は、風の当たり具合で霧氷が少ないところもあるが、ほぼ真っ白の中を登り、航空自衛隊のレーダー基地の金網に出る。金網沿いに左に行くと大滝根山神社の鳥居そしてお社があるが、周囲の樹は霧氷で覆われている。梵天岩には行っておくことにして、金網沿いに更に進み角を曲がって少しで、左側の樹林に入ると大きな岩が見える。梵天岩はハシゴ数段で登れる。少し晴れてきたようで、やはり霧氷は青空をバックがいい。復路は同じ道を戻る。晴れ間は広がってきたのだが、風はかなり強い。強風で霧氷が飛ばされてくると顔に痛い。頂上下は雪の上を歩いてきたのだが、これは霧氷が落ちたものなのかな。ブナ平を過ぎると、冬枯れの山になる。復路も比較的緩い下りなので、歩き易い。
今日出会った方は、移ヶ岳ではなし、大滝根山では頂上付近で1組2人だけだった。移ヶ岳では全く霧氷は無かったのだが、標高差200m、風の具合で相当違うのだろう。大滝根山でこんなにきれいな霧氷を見ることができて嬉しい。下山後、林道を15分で行くことができるあぶくま洞に立ち寄ってみた。鍾乳洞はきれいなのだが、やや人工的に過ぎるかも。今度はワイルドな入水鍾乳洞に行ってみようかな。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する