記録ID: 21389
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沢登り
増毛・樺戸
暑寒別岳・ポン暑寒別川
1985年08月17日(土) ~
1985年08月19日(月)
イグルスキー米山
その他1人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
8月17日暑寒荘(13:20)→標高580C1(15:00)
8月18日停滞C1=C2
8月19日標高580C2(5:00)→暑寒別岳(10:20ー11:30)→雨竜沼(13:40)→南暑寒荘(15:40)
8月18日停滞C1=C2
8月19日標高580C2(5:00)→暑寒別岳(10:20ー11:30)→雨竜沼(13:40)→南暑寒荘(15:40)
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
ポン暑寒別川→暑寒別岳→雨竜沼湿原 日高から帰った2年目の僕と岩瀬は二人でちょっとまともな沢に出掛けた。自分たちより経験者がいないパーティーで一人前の山行をするのはこれが初めてだ。 留萌の街の大衆食堂で昼飯を喰い、留萌線で増毛の駅に下リた。よろずやで2つビールを買い込み、ポン暑寒別川を行く。暫くするとどしゃ降リ。慌ててテン卜を張る。ところが肉とともに水につけて冷やしておいたビールが濁流にさらわれ行方不明になってしまった。肩を落として飯を喰う。 翌日は増水していたため晴天停滞。川原でのんびりしていたら、一日は短かった。岩瀬は寡黙だったが始終沢の音に耳が慣れ、何だか人の話を聞いている気がするのだ。 3日目、いよいよ遡る。登るにつれ両岸は立ち、取リつきにくい壁になる.やがて連続する滝が現われ、巻いたリ、ザイルを出したりで黙々と登って行く。高巻きの途中、崖の上に出ておりられず、何度か途方に暮れたリもした。雪渓は痩せ細っておリ、決心をしてくぐったり乗ったり。恐かったが、充実を味わっていた。自分たちが頼る者も自分たちを頼る者もいない。次々と起こる問題を手持ちの方法で確実に解決して前進していく。その喜びを初めて味わう山行だった。源頭にきて、岩瀬がトップで抜けた滝の水の落ち口の向こうに青空が見えた。逆光の岩瀬が滝の上から登ってこいと合図する。この滝を越えたら、源頭で、広い斜面一杯がカンバの畑になっていた。よく晴れた頂上で岩瀬がタバコをくれた。トンボがたくさん飛んでいた。僕はこのころから山頂のタバコをたしなむようになった。下リは南暑寒を越えて雨竜沼湿原の広大の中を帰った。地平線に生えるカンバの疎林、遠く光る入道雲。林道は便乗、札幌までヒッチ。 |
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