暴風吹き荒れる雨乞岳(小淵沢駅〜下教来石下BS)
- GPS
- 08:50
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 2,022m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:48
天候 | 快晴かつ暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡明瞭、危険箇所なし。ただし、水晶ナギ付近は滑落注意。 |
写真
感想
冬の18きっぷ1回目。
今年は、南アルプスで冬枯れの山orスノーハイクを計画していまして、その第1段として、雨乞岳へ。
じつは、韮崎駅から最寄りの登山口までバスが出ているのですが、意外と始発の時間が遅い(8:45発)ため、小淵沢駅から歩いて登山口までアプローチしてみました。
(結果的には、時間はあまり変わりませんでしたが…)
【ルート状況】
■小淵沢駅〜登山口(石尊神社口)
・小淵沢駅はトイレ(水洗・洋式)あり。給水可能です。トイレはここが最後になります。
・小淵沢駅からは、しばらく舗装道路をずっと降ります。駅からしばらくの間、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山が見えます。
・釜無川を渡ってからは、ひたすら登りです。
・石尊神社の分岐で左に曲がり、登山口へ。
■登山口〜水晶ナギ・山頂分岐
・登山口からは、しばらく落ち葉が降り積もった登山道を登ります。
・登山道は、緩やかな登りが続き、段差がほとんどありません。踏み跡も明瞭で、迷う要素はありません。
・標高や樹林帯の雰囲気が石尾根そっくりで、まるで奥多摩駅から雲取山を目指しているかのような錯覚を抱きます。
・基本的に巻道とつづら折りの尾根道を登ることになり、同じ景色が連続します。
・樹林帯の中を歩くため、景観はいまひとつで、同じ景色も相まって、退屈ではあります。
・1600ピークを越えたあたりから、風が出始めてきます。
・そうこうしているうちに、水晶ナギ・山頂への分岐へ。
■水晶ナギ
・分岐からは、本日のお楽しみ、水晶ナギへ。
・ところが、このあたりから風が非常に強くなり、暴風レベルに。命の危険を感じるような風の強さでした。
・景観が開けた場所では、風に煽られてバランスを崩すような有様です。
・水晶ナギでは、あまりに風が強く、立っていられない状態でした。しかも砂礫が舞っているオマケつき。
・結局、滑落の危険を感じたため、先端までは到達できず、木にしがみついて写真撮影をするのがやっとでした。
・しかも、引き返す際には、立って歩けず、四つん這いになって戻るハメに。
・ほうほうの体で、分岐まで戻りました。
■水晶ナギ・山頂分岐〜山頂
・精神的にズタボロになったため、分岐地点でしばし休憩。プロテインバーをかじり、どうにか気持ちを切り替えました。
・山頂直下は、これまでの緩い登りと打って変わって、そこそこの急登となります。
・とはいえ、技術的には問題ありません。
・分岐地点から250mほど登り、山頂に登頂。
・山頂からは、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳等が見えます。残念ながら、富士山は雲の中。
・山頂もそれなりに強い風が吹いていたため、早々に下山開始。
■山頂〜登山口(ヴィレッジ白州登山口)
・ヴィレッジ白州登山口方面の登山道は、落ち葉が少なく、踏み跡も明瞭です。
・しかも、北面であるため、登山道が凍結で硬く締まっているか、または霜が降りていて、歩きやすいです。
・何度か登り返しがありますが、それほどキツくはないです。
・ヤマレコのマップには途中で水場の表記があったのですが、発見できず。
・しばらく標高を下げていくと、階段が出てきます。このあたりから、ちらほら雪が降ってきました。
・階段地帯を抜けると、登山口に到着です。
・登山口からは、北方面へ林道を降りて国道に出て温泉に入る予定でしたが、あえなく通行止め。そこで、南方面へ降りることに。
■登山口(ヴィレッジ白州登山口)〜下教来石下BS
・あとは林道と舗装道路をひたすら歩くだけです。
・国道に出るまでは、トイレ・自販機はありません。
・街灯もないので、ヘッデンは必携です(今回は使いませんでしたが)。
・途中、牛舎があり、そこはかとなく牛の香りがします。
・国道に出ると、下教来石下のバス停(ここ発)があり、ちょうど最終バスの時間でした。
・本来の計画では、小淵沢駅まで登り返す予定でしたが、登り返す気力もなく、韮崎駅までバスに揺られ帰ることにしました。
【まとめ】
・駅に降り立った時は、日差しが強く、穏やかな登山になると思っていましたが、思いの外、初めて暴風で命の危険を感じることとなりました。
・登り・降りとも、登山道自体は踏み跡が明瞭で、危険箇所もほぼありません。
・ただし、水晶ナギへの登山道と水晶ナギ周辺は、砂礫と風による滑落のリスクがあります。
・要所要所で甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山・八ヶ岳がよく見え、景観はなかなかいいルートです。
・単純標高差が1300m弱ですので、技術的には難しくなくても、そこそこ体力は必要です。
・公共交通機関を使う場合は、小淵沢駅からアプローチしなくても、韮崎駅からのバスでアプローチすることもできます。
コメント
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r_osanaiさん、おはようございます。
はじめまして。
30km近い長距離山行、お疲れさまでした。
小淵沢駅から歩いて、しかも周回コースをとると、こんなにもロングコースになるんですねー。
凄いです!
自分も同日登りました。
ヴィレッジ白州側から楽をさせてもらいましたけどw。
あの日の水晶ナギは、ほんとにもの凄い風でしたよね。
自分は11時前くらいに着いたのですが、r_osanaiさんが訪れた13時過ぎでも、まだ風が強かったんですね。
マウンテンバイクを引いて登っていた男性3人組とは、自分も下山時に会いました。
自分が車を停めた場所に、彼らのものと思われる車も停めてあったので、おそらくピストンなのでしょう。
MonsieurKudoさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
小淵沢駅からは、緩い下りで景色もいいので、歩きでも苦にはならないですね。ただ、登山口まで1時間ほどかかりますが…
水晶ナギの風はひどかったですね〜。体感では、午前中よりも風が強くなっていた気がします。冗談抜きで吹き飛ばされそうになったのは、今回が初めてでした。
ちなみに、マウンテンバイクの方々は、ほかにも2人組の方もいらしていました。登山者の方も、単独1人と、4人組のパーティーがいらしていました。
意外と、石尊神社口のほうから登られる方も多いのかもしれませんね。こちらのほうが、若干しんどい気がしますが…
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